テーラーメイドの2022年最新ドライバー「ステルスHD」と2021年発売の「SIM2 MAX-D」をプロゴルファー・堀口宜篤が試打。ドローバイアスに調整された新旧モデルを打ち比べ、進化した点や具体的な違いを探った。

まずは2021年に発売された、「SIM2」シリーズ全3モデルのうちドローバイアス設計がなされた「SIM2 MAX-D」から見ていこう。

「見た目は兄弟モデルの『SIM2 MAX』同様アドレスで少しフェースが見えて、つかまる安心感のある顔です。少しアップライトにも感じますね」とプロゴルファー・堀口宜篤。では「SIM2 MAX-D」のロフト9度ヘッドと純正オリジナルシャフトのSフレックスを組み合わせたモデルでの、試打データの平均値とインプレッションを見てみよう。

【堀口のSIM2 MAX-Dの試打結果】
HS44.7m/s キャリー245Y トータル269Y 打ち出し角11.8度 ボール初速65.3m/s スピン量2201回転

「やはりボールをつかまえてくれるので、ミートしたときの感触がいいですね。ヘッドスピードに対して効率がいい飛距離が出ています。ちょうどいいつかまり感で、極端にスライサー向けに調整されていて過剰につかまり過ぎて引っかかる、ということがないです。軽めのドローヒッターだけど兄弟モデルの『SIM2 MAX』だとちょっとつかまりが足りない、と感じる方も選択できるようなモデルで、実際僕も『SIM2 MAX-D』は好感触でした」(堀口、以下同)

とはいえハードヒッターでもじゅうぶん選択肢に入ってくるモデルなだけに、ゴルファーに要求されるスペックも比較的高め。「ヘッドスピードも42〜43m/sは必要かなと感じます」と堀口は評した。

では続いて、カーボンフェースを採用した2022年モデルの「ステルス」シリーズ、そのなかでもドローバイアス設計がなされた「ステルスHD」はどうだろう。

見た目については「フェースが構えた段階で『SIM2 MAX-D』より少し見えていて、つかまりやすそうですし、ボールが上がってくれる印象もあります。少しディープにも見えますね」と堀口。では「ステルスHD」のロフト9度ヘッドと純正オリジナルシャフトのSフレックスを組み合わせたモデルでの、試打データの平均値とインプレッションを見てみよう。

【堀口のステルスHDの試打結果】
HS44.3m/s キャリー251Y トータル266Y 打ち出し角13.9度 ボール初速65m/s スピン量2517回転

「まず、ボールの高さは『ステルスHD』のほうが圧倒的に出ますね。つかまりもよりよく、スライスに対して、という意味では『SIM2 MAX-D』より助けられている感じがあります。実際、カット軌道で打ってみても、『SIM2 MAX-D』より曲がり度合いは少なめでした。打音については、『SIM2 MAX-D』が少しこもった音なのに対し、ステルスHDはカーボンフェースなのもあってやや高めの心地いい打音です」

さて、「ステルスHD」と「SIM2 MAX-D」の2モデルを打ち終えた堀口。そのインプレッションをまとめてみると、つかまりに関しては「ステルスHD」のほうが若干上。球の高さについても「ステルスHD」に軍配が上がり、スピン量に関してはそこまで大きな差が出ないという結果に。

「『SIM2 MAX-D』はドローバイアスモデルながら、そこまで過剰につかまり過ぎず、ほんのりドローで打てるのがいい点ですが、そのぶん右曲がりのミスを助けてくれる感は減りますし、ヘッドスピードもある程度要求されるハードヒッター向けのドライバーですね。より振っていけるぶん、試打ではわずかにトータル飛距離が勝っていました。いっぽう『ステルスHD』に関しては、つかまりのよさとカーボンフェースの初速と打音の心地よさ、そして何より球の高さがしっかり出るのがプラスポイント。よりつかまり性能が欲しかったり、球が上がりにくいゴルファーには非常にオススメできるでしょう」

同じドローバイアス設計ながら、ターゲットとなるゴルファーが少し異なる2モデル。最新の技術を取り込んだ「ステルスHD」はもちろん、「SIM2 MAX-D」もゴルファーのタイプによってはまだまだ強力な選択肢のひとつと言えそうだ。

協力/PGST