日本とアメリカではアプローチの打ち方も異なる。とくに30ヤード以内のアプローチでは、アメリカの場合ハンドファーストに構えずにインパクトでシャフトが地面と垂直になるように打つのだという。ハンドファーストに構えて手首の角度を固定する、日本で主流となっている打ち方との違いは? シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試して確かめた。

インパクトでクラブが垂直になるイメージで払い打つ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフダイジェストは週刊も月刊もほぼ隅から隅まで読んでいる僕であります。モノクロの連載や小さい記事までほとんどね。それはなぜかというと、ちょっとした記事に何気なく書かれているとこにめちゃくちゃ役に立つことがポロッと書かれていたりすることもあるからなんですね。

週刊ゴルフダイジェストに「コーチ第7世代 目澤秀憲×黒宮幹仁」というのがありまして、少し前から始まったモノクロ2ページの連載なんだけど、これがけっこう良いことが書かれているんですよ。10/20号にはサラッとアプローチの体重移動のこととか書かれていて、その中にアメリカの選手がよくやるというアプローチの打ち方が紹介されていました。その打ち方がちょっと気になったので、やってみることにしました!

記事によると、日本ではハンドファーストに構えて手首の角度をロックした状態で打つアプローチが主流になっているとのこと。確かにそういう記事はよく見かけるし、僕もそんな感じで打っているような気がします。ボール位置はスタンスのセンターよりも少し右に置いて打つ感じです。

でも黒宮コーチによると、この打ち方では飛びすぎてコントロールが利きづらいという側面もあるのだとか。アメリカでは30ヤード以内のアプローチは上体がボールの上にあるセンター軸でアドレスをして、インパクトではシャフトがほぼ垂直な状態で当たるように振っているんだそうです。ダウンスウィングでクラブをキャストして(手首の角度を解いて、ヘッドが先行して下りてくる動き)きて、ボールの手前からバウンスを滑らせるように打つらしい。

この打ち方だとハンドファーストでの打ち方のように球が飛びすぎてコントロールが利かないってことがないそうなんです。実際にこの打ち方をするアメリカの選手は多いらしいです。なんかプロっぽくない打ち方のような気がしますが、僕はやったことないですね〜。

早速コースのアプローチ練習場で試してみました。こういうモノクロ2ページくらいの記事って、残念なことに詳しい説明の写真やイラストがないんですよ。なので、記事を読んで僕なりに解釈しながらやってみます。

まず構えですが、ボールはほぼスタンスのセンターに置き、体重も両足に同じようにかけました。グリップがほぼボールの真上に来るくらいに構えて、テークバックは軽くコックする程度で上げていきます。切り返しからは溜める動きはまったくせず、ヘッドが先に降りるくらいの感じで振り下ろします。インパクトでシャフトが垂直になるようにして、そのまま自然にフォロー。ボールの少し手前からバウンスを滑らせていくようなイメージです。

やってみると、なるほど簡単に打てますね。リーディングエッジが刺さるようなことがまったくなく、バウンスが滑ってくれるのを感じます。かなりボールの手前に入っても問題なさそう。ただ、ボールを上げようとする動きとか、打ち込もうとする動きが入るとミスになります。インパクトでクラブが垂直になるイメージだけ持って、少し払い打ちの感じが良いのかも。ボールは意外と高く上がらずスピンも適度に入ります。

ただ、思ったよりもボールが前に行かないので、今までのアプローチよりも少し大きめに打つくらいで距離感が合ってくると思います。たしかにこの打ち方だと飛びすぎてしまうってことはなさそうですね。かなりシンプルで優しい打ち方だと思ったのですが、アメリカの選手はこんな打ち方で寄せてるのでしょうか? 今度トーナメント中継を観るときには注意して観察してみようと思います。

とても優しい打ち方なので、アプローチでチャックリやトップを連発している人は一度試してみると良いかも。バウンスを滑らせるという感覚が分かるようになったら、かなりアプローチは楽になるんじゃないかと思います。これができるようになったら、この形をベースにいろいろと応用がききそうな感じもしますね。