雨や風が吹き荒れる悪天候のなかでのゴルフは、どうしてもパフォーマンスが下がり、気分も落ち込んでしまうもの。ネガティブになり過ぎず自分のゴルフを遂行するためのメンタルマネジメントのコツを、プロも教えるメンタルコーチ・池努に教えてもらおう。

みなさんは悪天候でのゴルフは得意でしょうか? 雨に降られてグローブや服が濡れた状態でプレーしたり、強風の中でアゲンストや横風に煽られながらのプレーとなると、どうしてもネガティブ側にメンタリティが振れてしまうのも仕方ないことだと思います。

問題はそのネガティブな感情のままゴルフをすることで自分らしくないプレーが多くなり、結果にもよくない影響を及ぼしてしまうことです。そして、そんな経験を何度かしていると「悪天候は苦手だ。悪天候のゴルフではいいプレーができない」という負のレッテルが生まれてしまいます。

今回は年に数回は遭遇する悪天候下でのゴルフで大切なメンタルマネジメントの3つのポイントを押さえていきましょう。

良環境時のゴルフとは比較しない

雨が降ると足元はぬかるみ、グローブは濡れてしまい、グリップは滑りやすくなります。また、冬であれば雨に濡れることで体感温度も下がります。そんな状況ですから天候のよいときに比べいいプレーができないのは当たり前です。

しかし、どうしてもいいときの自分のプレーと比較してしまうことはありませんか? この比較が「なぜうまくいかない?」「今日はダメだ」「せっかくのゴルフなのに雨なんて」というセルフトーク(自己対話)につながり、余計にネガティブな感情が増幅してしまいます。

なのでまずは「今日はこの天候のなかでできることをしよう」と割り切ることが大事ですね。メンタルマネジメントの基本、「コントロールできないこと(天候や過去のミスなど)は手放す。そしてコントロールできること(今、自分にできるプレー)にフォーカスする」ことですね。

スコア目標を下げておく

次のスコア面での考え方です。あなたはこれまで雨や強風時に普段よりどれくらいスコアが変動するでしょうか? 人によっては10打近くプラスで打つこともあるでしょう。

ゴルフですのでできるだけいいスコアでまわりたいわけですが、厳しい天候時は最初から例えば「プラス10打を見たスコア目標」を設定しておくことで、天候がらみのミスや、前半終了時にいつもよりスコアが乱れていてイライラしたり、凹むことも減るはずです。

私たちの感情は期待値に対して現実が大きく下回ったときにネガティブ側に触れます。例えば、雨が降っていても80台後半は出せるという期待値に対して実際の前半のスコアが50だったとすると後半へのやる気は大きく低下してしまいますよね。そういった意味でご自身のアベレージの「プラス〇打」を想定しておくことは大事な対策になります。

この天候での行動目標を決める

さらに悪天候でのゴルフにおいて大切なのがこの環境での行動目標を決めることです。天気予報を見れば今日のゴルフで風が強い、雨が強いなどは予想がつくはずです。その予想の元、ラウンド前に次のような行動目標をスマホのメモなどに書き出しておくのです。

グリップや足元の関係でフルスウィングだと球が乱れることにつながるかもしれないので「8割の力でのショットを試す」であったり、強風時のゴルフであれば「風を計算した球をイメージしてマネジメントする」などです。

この行動目標を設定することで難しい環境でも自分の行動に集中しやすくなりますし、その行動目標を遂行することでゴルフの新しい引き出しが増えることにもつながります。

いかがだったでしょうか? 今回は悪天候の中でのゴルフにおいての3つのメンタルマネジメントについてシェアしていきました。宮里藍さんは沖縄出身ということもあり、強風の中でのゴルフを得意としていました。今回のメンタルマネジメントを活用して悪天候の中でも自分のゴルフができるようになれば「悪天候は得意」というプラスのレッテルをつくることにもつながるかもしれませんね。ぜひ、ご自身のゴルフに生かしてみてください。