いよいよ最終日を迎える第150回「全英オープン」。これまで3日間で難易度が高い3ホールは4番、13番そして17番。4番、13番ホールの難しさを探りながら、17番ホールの難しさは中嶋常幸プロに解説してもらった。

セントアンドリュース・オールドコースの難易度が高い3ホールは、前半アウトコースの4番、折り返してインコース13番ホール。そして最難関ホールの17番ホールが挙げられる。

難易度3番目の最終日の4番パー4の距離は480ヤードの表示だが、ピン位置を考慮すると496ヤード。このホールは右にバンカーが2つ、左サイドにも2つのバンカーがあるためセンター狙い。しかし、左サイドにも326ヤード先にポットバンカー、357ヤード先に大きなバンカーがあるため、3Wを選択する選手が多い。まずは左右のバンカーを避けフェアウェイをキープすることが最優先になるホールだ。

グリーンは手前からマウンドが入りグリーン左にバンカー。最終日のピン位置は奥行き46ヤードのグリーンに対して40ヤードと奥一杯に切られる予定だ。ティーショットでフェアウェイをとらえられれば、ショートアイアンの距離になるから積極的にピンを攻めるシーンが見られそうだがグリーン左奥にはバンカーが待っているからピンを攻めながらもピン右サイドにボール置きたい。

続いて13番465ヤードのパー4。このホールは14個のバンカーを備え、ティーショットでフェアウェイをとらえるのが難しいホール。255ヤード、263ヤード、280ヤード先のフェアウェイセンターにあるポットバンカーをキャリーで越えながら、326ヤード先の左サイドにあるブッシュや347ヤード先にあるバンカーまでは飛ばさないことが重要になる。

グリーン周りのバンカーは2つ。最終日のピン位置は奥行き52ヤードに対して41ヤード左から8ヤードと右端の切られる予定だ。

そして優勝争いの終盤でキーとなる最難関の17番ホール。ティーショットは、ヤーデージブックを拡大してみると狙い場所によって打てる距離が表示されている。オールドコースホテル看板の左端のラインで打ち真っすぐに飛ぶと、234ヤードのキャリーでラフを越え、318ヤード先からラフに入る。ホテルのエンブレムの上を真っすぐに飛ばすと、245ヤードキャリーでラフを越え375ヤードまではフェアウェイに。HOTELのOの文字の上を行けばキャリー267ヤードでラフを越えその先はフェアフェイキープできると表示されいる。

すなわち、ホテルの建物に沿って打ちフェアフェイ右サイドにボールを置くことが重要になる。中嶋常幸プロに聞いた。

「ティーショットが風のある中で、ホテル越えで右の狭いフェアフェイをとらえなければならないこと、少しでも左に曲がるとラフにつかまる可能性が高く、ラフからはグリーン横のバンカー越えになりグリーンに止めることが難しくなるよね。グリーンに止まらなければ奥の道路にまで転がってしまい、返しの難しいアプローチが残る。フェアフェイをとらえたとしてもグリーンが2段グリーンでピンそばにつけることが難しい。優勝争いの中で最難関ホールになることは間違いないですね」(中嶋常幸)

最終日のピン位置を見ると、バンカー越えの左から7ヤードとフェアフェイ右サイドからしか攻められない位置に切られる予定だ。首位の選手はバーディの可能性のある18番を前にパーで切り抜けたいホールだが、残りホールの少ない追いかける選手からすると、ボギーを覚悟でピンを狙う姿が見られるかもしれない。

難易度TOP3のホールをどう切り抜けるか。バーディを奪えば勢いに乗り、ボギー以上を叩けば優勝争いから脱落するキーとなるホールに注目してみよう。

写真/姉崎正