アマチュアも飛距離などを気軽に測れるようになってきた。しかしプロユースの計測器は1台ウン百万円……。さすがに手が出ないが、実はお手軽に計測できるアイテムもある。その実力を週刊ゴルフダイジェスト合併号では徹底検証している。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中1回目】
阿河 徹コーチ
アメリカでゴルフスウィング理論を学び、現在は最新データを駆使してコーチングを行う
首都圏を中心に拡大し続ける個室シミュレーター施設。加えて、近頃は屋外の打ちっ放し練習場でもトップトレーサーを全打席に設置するなどアマチュアも手軽に弾道計測ができるようになった。だからこそ計測器を設置していない練習場や、ラウンド当日のドライビングレンジで、弾道測定器を使いたくなる人も多いはず。
しかしプロユースのトラックマンやGCクワッド、フライトスコープは1台ウン百万円もするシロモノ。当然アマチュアには手が出ないわけで、もっと手軽な弾道測定器に今回注目してみた。
そもそも弾道を数値化することはアマチュアにもメリットがあるのか。トラックマンを駆使して、コーチングを行う阿河徹コーチに話を聞いた。
「ゴルフは飛ばすゲームではなく、距離を合わせていくゲームです。もちろんドライバーで気持ちよくかっ飛ばせたほうが残りの距離が短くなるぶん、有利ですが、パー4をワンオンできるわけじゃない。自ずと第2打はピンに寄せる正確性が大事になってきます。それはティーショットでも同じで、飛ばすことで2打目が難しくなることだってある。スコアメイクをするうえで、各番手の“自分の距離”を知っておくことはアマチュアにとっても大事なんです」
では、総飛距離だけを把握しておけばいいのか……。阿河コーチは、たくさんのデータを知る必要はないが、最低限知っておくべきデータは総飛距離ではないと言う。
「総飛距離だとボールが着弾して転がる距離、つまりランも含まれますが、ランは参考にしないでほしいですね。実際のコースではライの状況でボールの転がりは大きく変わります。それはドライバーもアイアンもウェッジも同じ。例えば7Iで総飛距離150ヤードでも、ライによっては±20ヤードの差が出ます。練習場では総飛距離が150ヤードなのに、なぜか本番では130ヤード。それは練習場の多くは球が弾む地面だからなんです。それでは実際のラウンドで距離を合わせるのは難しい。
なので着目すべきはキャリーです。ランは風やライで変化しますが、キャリーは基本的には風だけ。自分のデータを把握しておくならキャリーを優先しましょう。また、アベレージゴルファーならキャリーの前にミート率の数値が大事。ミート率の低い弾道データはあまり参考になりませんので、まずはミート率を上げる練習をするほうがベストです。キャリーとミート率、この2つを知るだけでもスコアアップにはかなり有効です。トラックマンなどの高性能モデルは入射角やスウィングディレクション(スウィング軌道)、クラブパスも数値化できますが、むしろそれがゴルファーを混乱させる可能性もあります。アマチュアの場合はなるべくシンプルに計測器を使いこなしたほうが良いと思います」
プロはスタート直前までデータを入念にチェック。その日の体の状態を数字を通して確認する。「主に見ているのは各番手のキャリーでしょう」(阿河)
数値化することがスコアアップになる理由
日頃から自分の飛距離の平均値を把握する
↓
各番手の飛距離やキャリーがわかる
↓
ラウンド中にコースマネジメントがしやすくなる
●弾道計測器の活用法
練習場 「最も重要な数値は2つお手軽計測器でも測れます」
アマチュアはあまりたくさんの項目をチェックしないほうがいいと阿河コーチ。
「特に、スウィング軌道や入射角はコーチを付けずに自分で理想値に近づけようとすると、スウィングのバランスが崩れて、基本のスタイルに戻ってこられない可能性があります」
絶対にチェックすべき項目
アベレージゴルファーは「ミート率」! 「キャリー」を気にするのは中上級者になってから
「まず大事なのはミート率。ミート率が低いショットは自分の飛距離データの基準にはなりません。どのショットも以下の数値以上のデータを参考にしましょう」(阿河)
●最低限目指すべきミート率
ドライバー 1.47 アイアン 1.40
ラウンド直前 「初速と球の高さをスタート前に確認しよう
スタート前に確認するのは初速と打ち出し角、と阿河コーチ。「プロでも日によって数値が変わります。打ち出し角が低ければラウンドではティーを高めにします。アイアンは飛距離ではなく初速でその日のコンディションを確認しましょう」
●7 番アイアンの理想的なボール初速
ドライバーHS45m/sの場合→48m/s
ドライバーHS40m/sの場合→33m/s
トラックマンやGCクワッドなど、高性能モデルでも数値の違いはあるという。「どれでもいいので、なるべく1つの計測器を使い続けるのがベターです」(阿河)
あれこれ使わず、一機種に絞る!
トラックマンやGCクワッドなど、高性能モデルでも数値の違いはあるという。「どれでもいいので、なるべく1つの計測器を使い続けるのがベターです」(阿河)
[▶【4万円以下の弾道計測器実力チェック②】「実際にトラックマンと数値をくらべた!」はこちら]
PHOTO/ Yasuo Masuda
THANKS /井山ゴルフ練習場
※週刊ゴルフダイジェスト5月5月13・20日号「弾道計測器実力チェック」より一部抜粋
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