「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナーでマスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答える!

(質問)
クラブやシャフトに関しての情報は多くありますが、グリップの情報は少ないと感じます。グリップ選びのコツはありますか? (埼玉県 22歳 平均スコア98)

担当記者(※以下GD):グリップは割と好みが出るところですよね。下巻きテープを何重巻きにしたりとか、凝った人は、グリップ上下の向きを変えるような調整をする人もいます。握ったときの左右の手に合わせてるんでしょうね。

増田:唯一の接点とよく言われているくらいで、やはりグリップは大事ですよ。それもあって、うちでは自社工場でグリップを製造しているんです。世界中にクラブメーカーはたくさんありますが、グリップまで作ってるメーカーはそんなに多くないでしょう(笑)。

グリップ選びのコツですが、まずクラブデザイナーの立場から言えば、そのクラブの性能を生かして欲しいというのが前提です。そのためには、プレーヤー自身がクラブの特性を感じられるようなグリップにしたいですね。

GD:それはどんなグリップなんでしょうか?

増田:クラブの特性を感じるには、グリッププレッシャーを強くしてほしくないんです。ギュッと力任せに握っては、スウィング中のクラブの挙動を感じられないし、ヘッドも走らなくなります。
ゆるゆるにする必要はないけど、クラブの動きを感じられるようにソフトに握ってほしいということです。そのためには、軽く握ってもしっとりと滑りにくいグリップがいいでしょう。

GD:ゴムのグリップがすり減るくらい強く握る人は多いですよね(笑)

増田:どうしても男性ゴルファーは、ギュッと握ってしまいがちですね。それはスウィング中の力みにも通じるんです。逆に、女性ゴルファーだと力がない分、ソフトにグリップしている方が多いです。力もうとしても力めないので、切り返しもなめらかになります。

グリップの太さや重さなど、選択するべき要素はいろいろありますし、現在は多様な選択肢があるので、基本的には好みで選んでほしいですが、大事なのは軽く握っても滑らないことです。
力をぐっと入れやすいグリップというものもありますが、そういうものはおすすめしません。そうではなくてしっかりと滑らずに握ることができるグリップなら、その安心感で軽く握っても緩まない、という選び方をしてほしいですね。

GD:グリップにタオルを巻いて打つドリルがありますが、あれもグリップが強くなりすぎないようにする練習ですね。

増田:そうです。ソフトにグリップすることで、スウィング中のクラブの挙動を感じられるし、ヘッドが走るので力まなくてもボールが飛ぶんです。