サンドウェッジを使っての、グリーン周りのランニングアプローチでは、ラフに入っていない、芝が短い状況からでもザックリやチョロのミスが出てしまう、という経験のあるゴルファーは少なくないはず。なぜミスが起こってしまうのか、どこをどう改善すればいいのか、プロゴルファー・大谷奈千代に詳しく教えてもらおう。

グリーン周りのショートゲームで、かつボールがラフに入っていない芝が短い状況では、パターで寄せるというグッドアイデアがありますよね。

この状況は芝が短いので転がして寄せるには「やさしい状況」となります。このやさしい状況からサンドウェッジで転がそうとすると、クラブが突っかかってしまってチョロ! なんてことはよくお見かけします。みなさんも、パターで転がすならやさしくても、サンドウェッジを持った途端、状況が難しく感じたことはありませんか? 今回はそんなグリーン周りのランニングアプローチについてレッスンしていきます!

ではなぜやさしい状況からなのに、サンドウェッジでランニングアプローチをしようとすると難しくなるのでしょうか。その原因は、クラブの使い方にあります。

イラストAのようにサンドウェッジでランニングアプローチをする場合、ボールを転がす度合いによってはクラブのロフトを立てる必要があるため、ボールを右足寄りに置いてハンドファーストで構えます。このランニングアプローチのための準備の仕方はとても正しいのですが、知っておいてもらいたい難しいポイントがひとつあるんです。

それは、サンドウェッジでロフトを立ててしまうと、リーディングエッジが地面の方を向いてしまうのでクラブのソールが地面に当たらなくなってしまうということ。ソールが使えないとクラブが滑らなくなってしまいます。こうなるとますますリーディングエッジだけが地面に当たってしまい地面に刺さりやすくなってしまうんです。

ランニングアプローチで、ボールを転がしたい! でも、サンドウェッジでロフトを立てるとリーディングエッジが刺さってしまう……。この、ロフトを立てることが原因で起こるクラブが突き刺さってしまう問題はクラブで解決することができるんです!

イラストBのように、サンドウェッジで転がすために立てたロフトとピッチングウェッジ(もしくは9番アイアン)のロフトを比べてみましょう。するとクラブのロフト角が大体同じになっていることに気が付けるかと思います。

サンドウェッジはおよそ56度でピッチングウェッジはおよそ44度とロフトが立っているので、このロフト角のまま打てば自然とランニングアプローチになるんです。そして、ロフトを立たせていないぶんサンドウェッジの時よりもグリップの位置がハンドファーストにならなくなります。

このように、強すぎるハンドファーストが改善されるとリーディングエッジからクラブが刺さってしまう問題が解決します。さらに、ソールが使えるようになり、少しくらいのダフってもクラブが滑ってくれるのでミスの許容範囲が広がってくれるんです。

クラブの選択ひとつでもミスは大幅に減らすことができるんです。ランニングアプローチでサンドウェッジ以外持ったことがない方はぜひ参考にされてみてください。