元プロ野球選手で名捕手としても名高い里崎智也は、アベレージスコアは85の腕前を持つ大のゴルフ好き。そんな里崎が選んだ14本のクラブセッティングを、USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬がチェックしてみた。

お気に入りのクラブは千葉ロッテのコンペでゲットしたミズノのプレサージュUT

小澤美奈瀬(以下小澤):さっそく里崎さんのクラブセッティングを見ていきましょうか。

里崎智也(以下里崎):どうぞ、コチラです!

【里崎智也のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド SIM MAX(9.0度)
3W:ピン G400(14.5度)
5W:ピン G410(17.5度)
3UT:ピン G400(19度)
7UT:ミズノ プレサージュ・ナビゲーター(22度)
6I〜PW:テーラーメイド SIM MAX
48度:タイトリスト ボーケイデザインTVD-R C-C
52度:タイトリスト ボーケイデザインSM7(Fグラインド)
58度:タイトリスト ボーケイデザインSM7(Dグラインド)
パター:オデッセイ オーワークス ツアーレッド

小澤:このセットの中で、とっておきのクラブは?

里崎:ミズノのプレサージュUTです。2001年に発売したモデルで、いわゆる“タラコ”って言われている形状ですね。25歳にゴルフを始めてから20年間、ずっと使い続けています。他の番手は全部変わりましたけど、これだけは変わってないんです。

小澤:どんなところが気に入っているんですか?

里崎:安心して打てるんですよね。これで大体200ヤード打っているので、アイアンは6番からなんですよ。

小澤:このクラブはフィッティングして選んだんですか?

里崎:いや、実は頂いたもので。千葉ロッテマリーンズのゴルフコンペで280ヤードパー4というホールがあって、そこで1オンして、賞品で貰ったんです。まだゴルフを始めて2年目ぐらいだったので、奇跡の1オンですね。まあグリーンに乗ったものの、結果は4パットのボギーでしたけど(笑)あ。

小澤:そんな神の一本なんですね(笑)。

里崎:グリップだけ交換して、未だに使っています。

小澤 グリップとかは、交換する時に全部同じメーカーに揃えるんですか。

里崎 いや、そんなこだわりはないです。全部バラバラですよ。

一番カッコイイのは「良いスコアで回る人」

小澤:ざっとセッティングを見てみると、グリップに限らずクラブもメーカーもモデルも、結構バラバラに入っていますね(笑)。

里崎:自分が良いと思って使っているものは、いくら新しいモデルが出てきても替える必要はないと思っているので。だから20年も経っているクラブもあれば、ドライバーなんかは最新のやつをすぐに買い替えたりするし。

小澤:ドライバーはテーラーメイドの「SIM MAX」で、3Wはピンの「G400」、5Wはピンの「G410」ですね。フェアウェイウッドも同じモデルで揃えなかったんですね。若干、特性は変わるかもしれないですけど、その辺は気にせず。

里崎:あ、やっぱり特性は変わりますか(笑)。打っていてあまり違和感はないんですけどね。

小澤:3番ユーティリティはピンの「G400」。3番ウッドと一緒に揃えて買ったんですか?

里崎:いや、スプーンが良かったから後でUTを買ったんです。5番ウッドがG410なのも、3番ウッドが良かったので5番もG400に替えようと思ったら、ニューモデルが出ていたからですね。

小澤:アイアンは6番からPWまでで、テーラーメイドのSIM MAX。こちらは新しめのモデルですね。

里崎:ドライバーと一緒に買い替えたんですよ。その前はタイトリストのキャビティを使っていたんですが、里崎さん、もっと簡単で良いヤツがいっぱいあるから変えたほうがいいよって言われて、「はい替えます」って(笑)。

小澤:大体そう言われると、まだ打てます! って言いがちですけどね。

里崎:野球もゴルフも、プロモデルとか難しいモデルを使うのがカッコイイと思っている人がいっぱいいますけど、そうじゃなく、一番カッコイイのは「良いスコアで回る人」です。

小澤:間違いないです!

里崎:やさしかろうが難しかろうが、相手になんて言われようが、良いスコアを出すやつがカッコイイんです。だから簡単なやつに替えたんですよ。クラブは幕張の二木ゴルフでお任せで選んでもらうので、ほぼ自分で選んでいないんですよ。「良い感じので」お願いしますっていう感じで(笑)。

小澤:ウェッジが3本で、すべてタイトリスト「ボーケイ」シリーズですね。48度がTVD-R C-C、52度と58度がSM7ですね。これも揃えなかったんですね。

里崎:48度は前から持っていたんですけど、52度、58度はツルツルになって買えたほうがいいよと言われて、それで替えたんです。48度も替えたほうがいいくらいツルツルかもしれないんですけど、どうですかね?

小澤:溝は自分がないなと感じたときが替えどきですから、周りから言われたからといって替えなくても良いと思います。

里崎:でも僕、あるかないか、自分では分からないんですけどね(笑)。

小澤:フェース面を見ると、アプローチはスピン系の球を打つんだなというのが良く分かりますよね。斜めに筋が入っています。58度は特にカットに筋が入っているのでバンカーは苦にならずに打てているのかなと思われますね。

里崎:そうですね。深いラフよりもバンカーに入っていたほうがいいと思いますもんね。

小澤:パターはオデッセイのオーワークス ツアーレッドですね。パターは打ち比べして選ぶんですか?

里崎:いや、「赤じゃん! 赤カッコいいな」って思って選びました。

小澤:さすがです(笑)。

里崎:でも形状の好みで言うと、大型マレットみたいな見た目がデカすぎるパターは好きじゃないんですよね。かといってピン型のように細いのもあまり好きじゃないので。

小澤:それで、オーワークス ツアーレッドがちょうど中間の大きさだったと。

里崎:さらに「赤じゃん!」というのがね。赤のパターってあまりないじゃないですか。人と違うものを選ぼうと思って。ただのモノ好きですね(笑)。

小澤:やっぱり決め手はビジュアルだったんですね。

里崎:そう。良いと思ったものがイイんですよ。

小澤:そういう独特のクラブの選び方ができるのは、何を使ってもしっかり打つことができるからなんでしょうね。私は全部、フィッティングしてからクラブを決めるんですけど、里崎さんはフィッティングされないんですね。

里崎:そんな小難しいモノは入れていないですから。アイアンも6番からですし。だから全体的にやさしいセッティングでしょ。

小澤:でも、モデル自体はやさしくても、シャフトを見るとアイアンはNSプロのモーダス120のX、ドライバーは三菱ケミカルのテンセイの60のXとスペックはハードで、その辺りはきちんとスウィングに合ったものをチョイスできていると思いますね。全体的な印象としては、全部を同じモデルで統一せず、本当に自分に合うモノを選んだというセッティングだと思います。

里崎:みなさん、難しいモノを使うのがカッコイイのではなく、カッコイイのは「結果」ですよ!

小澤:はい(笑)。みなさんも、結果を出せるセッティングを選んでみてください。

取材協力/PGMゴルフアカデミー銀座