「いいスコアで回りたい」と目標をもっているゴルファーは多いが、町の練習場でふと見渡すとフルショットばかり練習している傾向にある。しかし、ゴルフインストラクター・武田佳子(たけだ・かこ)は「何を重点的に練習するかで上達スピードは変わってくる」という。いったい、何をどう練習するべきなのか?詳しく聞いてみよう。

「ゴルフでスコアをまとめるうえで重点的に練習すべきものは”アプローチ”だと私は考えています。というのも、コースではドライバーよりアプローチをする機会が多く、より高い精度が求められるから。ですが、町の練習場ではアプローチではなく、番手を問わずフルショットの練習をするアマチュアゴルファーが多いと感じています。もちろんそれが悪いというわけでなく、何を重点的に練習するかで上達のスピードは変わってくると思いますよ」(以下同、武田佳子)

1ラウンドでドライバーを使うのは多くても14回だが、アプローチは毎ホールする機会があるというアマチュアゴルファーも多いだろう。アプローチ練習は振り幅が小さく一見地味に思える練習ではあるが、武田は「もっとも簡単に距離感をつかめることができる練習」だとを続ける。

「アプローチの練習するときは『20ヤードの看板に打ちましょう』とよく言われますが、このときに2球以上同じ看板を狙うゴルファーは多いですね。ですが、ずっと同じところを狙っているといつか”寄せることができる”ようになってくる。だからこそ、私は1球で狙いを変えることがポイントで、こういった練習の積み重ねで距離感に磨きをかけることができるのだと思います」

たとえば、20ヤードの看板を狙ったら、次は30ヤードの看板を狙うというように1球ずつ狙いを変えていく。それは距離でもいいし、右、左と狙いを変えるのも有効的だ。コースへ出れば、どんな状況でも1球勝負。アプローチに限らず、アイアンの精度を練習する際もこういった練習を積み重ねることで縦の距離感が身についてくるというわけだ。

また「苦手な番手」があるゴルファーはアプローチと同様に「小さい振り幅で芯をとらえる練習をしましょう」と武田はいう。

「当たらないと当然飛距離も出ませんから、無意識に大きい振り幅になってしまうものです。ですが、大事なのは飛距離ではなく『フェースの芯をとらえること』だというのを思い出してほしいと思います。ドライバーでもアイアンでも、小さい振り幅から芯をとらえる練習をすることで『この振り幅なら当たる』という自信につながる。地味な練習ほど大事だと私は思いますよ」