飛距離と正確性を併せ持つキレイなスウィングを身に付けるためには「大きく5つの『体の使い方』が重要です」とプロゴルファー・大谷奈千代。そのうちの一つである「上半身と下半身の連動」の仕方について、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

「芯でボールを打つために求められる5つの条件」その⑤上半身と下半身の連動

スウィング中、上半身の動きを支えているのが下半身です。上体の動きが良くなっても土台となる下半身の動きが悪かったり、上半身の動きと連動してこなければ芯でボールを打つことができなくなってしまいます。

正しいフットワークができた時、体幹の回転と腕の振りに力を加えてインパクトのパワーを大きくすることができます。これらのパワーを大きなエネルギーとして伝える条件が下半身リードです。

下半身リードの際には体重移動という要素も含まれています。そんな上半身と下半身の連動を達成させるには、下半身で地面を踏めていることが必須条件です。

そのため、アドレスでは重たいものを持ち上げるような体勢になって下半身をどっしりと落ち着かせ“腰の入った”状態で構えます。この状態で軸を保ち体がターンしてくると、バックスウィングでは右足の太ももの内側にパワーが蓄えられます。

切り返しは、左足の踏み込みのきっかけによって始まり、左足の母指球から左股関節が一直線となります。次に右の腰がインパクトを押すように回り、その後、上半身とクラブが遅れて戻ってくるタイミングでインパクトすることができれば大きな力でボールをつかまえることができます。

しかし、足をしっかり踏むことができないと足がバタバタしたり、うまく体重が乗せることができないので、体の軸が左右にブレてしまうのでバックスウィングでは右足に体重を乗せることができなくなってしまいます。もちろん切り返し以降のダウンスウィングでも同じことが言えます。

下肢を鍛える「シングルレッグ デッドリフト」トレーニング

上半身と下半身の連動を高める一つの要素に、足の裏で地面をとらえて、下肢を安定させること(≒グラウンディング)があります。今回はシングルレッグ デッドリフトを行なっていきましょう!

両足で立った状態から、支持脚と反対の足から頭までを一直線に保ちつつ、股関節を軸に前傾し、60〜70度くらい前傾したら開始姿勢に戻ります。グラグラしてしまう時は、イラストのようにクラブを支えにしてもOKです! 左右5回、3セット、もしくは、左右10回2セットを実施します。動作を行う際膝は伸ばし切らず、少し緩めた状態を保つようにしましょう。

次に、膝がつま先よりも内側に入ることがありますが、これは下肢にとって不安定な姿勢であるため、常に膝はつま先よりも少し外側を向くように心がけてください。また、背中が緊張してしまい上体が崩れてしまう方はコア(お腹の全面)をしっかり使って姿勢を保っていきましょう!

正しい前傾姿勢を取れることは、上半身と下半身の連動の前提であることがお分かりいただけるかと思います。大人になってくると、思ったように体が動かなくなってきます。上記のようなエクササイズを行うことで動ける体を作り、よりゴルフのパフォーマンスを向上させていきましょう!

監修 Function自由が丘 ムーブメント&フィジカルクリニック