タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第6回は、ファントムX、009、Timelessについて。

大金星を引き寄せたファントムX

悲願のツアー初優勝を、日本オープンという大舞台で成し遂げた岩﨑亜久竜。その手に握られていたのは、スコッティキャメロン・ファントムX5.5のツアープロトタイプだった。実はこのパター、日本オープンの本戦が始まる直前に使用を決めたものだったという。

試合が行われた名門・茨木CCのグリーンは、記録的な猛暑のダメージによって、スピードを出せない状態だった。スピードが遅ければ、振り幅は大きくなる。そこで、急遽ミスヒットに強いマレットタイプのファントムXに替えて試合に臨み、栄冠を勝ち取ったというわけだ。ただし、今後は普段から愛用しているTimelessに戻して、残りの試合を戦うのだとか。

「日本オープンに勝てたのはファントムXのおかげです。でも、やっぱりTimelessはすごくイメージがいいですからね。ファントムXは、グリーンが重かったり、調子が悪かったりしたら、また使うかもしれないので、それまで大事にしまっておきます」(岩﨑)

009(ダブルオーナイン)とTimeless(タイムレス)

『009(ダブルオーナイン)』は、スコッティキャメロンのツアーパターにおけるニューポートタイプの名称。『Timeless(タイムレス)』は、同じくツアーパターにおけるニューポート2タイプの名称である。以前は、ツアーパターもニューポート、ニューポート2という呼び方をしていたが、2000年代半ば頃からこの2つの名で呼ばれるとともに、ヘッドにその名が刻印されるようになった(刻印のないモデルもある)。

ちなみに009の名前の由来は、キャメロン氏が以前住んでいた住所の郵便番号下3桁の数字だとか。さらに、刻印末尾の『M』はmasterful(=優れた技量)の頭文字で、Timelessとほぼ同様の意味で使われているという。では、Timelessはどういう意味かというと、キャメロン氏が大切にする「時に左右されない、時代を超えても色あせない美しさや魅力」を表している。

009とTimeless。何気なく付けられたかのようなその名にも、自分の作品に対するキャメロン氏の深い愛情が込められているのだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号・14日号より(PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン)

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