芯を外しても曲がりにくく、飛距離が落ちないアイアンが「やさしい」と言われるが、最新の「やさしい」アイアンは、それに加えてロフトが立ってきているため、飛距離も出るようになっている。そこで7番アイアンのロフト角28度前後の厳選10モデルを打ち比べた。今回は「ヨネックス EZONE CB901」、「ブリヂストン 233HF」、「本間ゴルフ ベレス(2024モデル)」、「コブラゴルフ ダークスピード」の4本。試打は「GOLF PLACE」でレッスンを行い、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる勝又崇之プロにお願いした。

ヨネックス EZONE CB901:ハンドファーストでも刺さらずに抜けがいい

●●試打シャフト/ N.S.PRO 910GH neo(S) 7番ロフト角/29度 重量/410グラム 長さ/37.0 インチ

「ソールのフェース側も面取りされていて、ハンドファーストに当てても左足上がりのライでも、突っかからずに抜けます」

【試打結果】
キャリー●168.6Y
縦距離●178.4Y
初速●53.2m/s
打ち出し角●17.7度
スピン量●4682rpm
高さ●27.2Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

「球がつかまりやすいし、ハンドファーストに打ちやすい強めのオフセットですが、顔はスッキリしています。バックフェースにカーボンが入っていて、モチッとしたくっつく打感がたまりません。ソールは広めでも、前方と後方が落とされて抜けが◎」

ブリヂストン 233HF:抜けがよくて弾く打感! 下っ面でも拾ってくれる

●●試打シャフト/ VANQUISH BS50i(S) 7番ロフト角/29度 重量/368グラム 長さ/37.25 インチ

「フェースの上下が低めで左右が長めですが、構えると小ぶりに見えます。“アイアン型の5UT”というイメージ」

【試打結果】
キャリー●188.2Y
縦距離●196.2Y
初速●57.9m/s
打ち出し角●16.6度
スピン量●4885rpm
高さ●34.6Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

「弾きがよくて初速が出てますね。フェースが左右にネジれないので真っすぐ飛ぶし、左に行きづらい。ソールの前方と後方が落とされていて、抜けもいい。この純正カーボンが振りやすくてHSが速くなるし、先が走り下っ面でも球を拾ってくれるんです」

本間 ベレス(2024モデル):小顔に見えるが見た目以上にやさしい

●●試打シャフト/ ARMRQ FX BLACK(S) 7番ロフト角/27度 重量/363グラム 長さ/37.25 インチ

「ソール幅が広くて滑りやすく、大きいヘッドでありながら、高級感のあるブラック仕上げで締まって“屈強”に見えます」

【試打結果】
キャリー●184.5Y
縦距離●192.2Y
初速●57.5m/s
打ち出し角●15.2度
スピン量●5330rpm
高さ●32.9Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

「黒と金による高級車みたいな装い。弾きがよくて初速が速い“ザ・飛び系”のアイアンです。ソールの前方が一直線にカットされて、フェース全面でボールを押し込んでいけるのも、飛びのポイント。芯を外しても、薄めの当たりでも飛んでくれます」

コブラゴルフ ダークスピード:食い付くような打感でアスリート好みの逃げ顔

●●試打シャフト/SPEEDER NX for cobra(S) 7番ロフト角/27度 重量/379グラム 長さ/37.5 インチ

「マットでダークな色合いでヘッドが小ぶりに見えやすいし、シャフトも抑えた色で、クラブが長めでも長く感じません」

【試打結果】
キャリー●184.5Y
縦距離●192.9Y
初速●56.8m/s
打ち出し角●17.1度
スピン量●4724rpm
高さ●32.9Y
1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき

「ヘッドがコンパクトだし、グースが少なめでトウ側がせり上がりながら逃げています。しかも、吸い付く打感でボールを押し込む手応えがあり、弾道の打ち分けもしやすい。ロフトが立っていて飛びますが、アスリートが好む実戦的なアイアンでもあります」

TEXT/Satoru Niida
PHOTO/Tomoya Nomura、Akira Kato
THNAKS/GOLF PLACE

※総重量は編集部調べ

※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「やさしいアイアン研究室」より一部抜粋