今シーズンからDPワールドツアー(欧州ツアー)の年間ポイントレースで上位10人(有資格者を除く)に、翌シーズンのPGAツアーカードが付与される。日本から参戦中の久常涼は現在9番目に位置し、PGAツアーまであと一歩まできている。日本時間の16日(木)16時30分にラスムス・ホイガードと一緒に1番ティーからスタートする久常のインタビュー記事を掲載する。

PGAツアー参戦を懸けた最終戦が始まる

今年9月のDPワールドツアー「カズーフランスオープン」を制し、欧州ツアーでは青木功、松山英樹に次ぐ日本人3人目の快挙を達成した久常涼。ZOZOチャンピオンシップ直後の渡欧前に、いま最も注目すべき日本人ゴルファーの強さと素顔に迫った!

GD カズーフランスオープンの優勝から日本オープン出場。そしてZOZOチャンピオンシップでの6位タイと快進撃が止まりませんが、久々の日本の試合で海外との違いや差を感じた部分はありますか?

久常 やっぱり日本は楽しいですね。それに日本もレベルが高いと改めて感じました。

GD 海外に出ていろいろ感じることがあると思いますが、そもそも海外志向は強かった?

久常 そうですね。PGAツアーが目標ですけど、よりレベルの高いところでゴルフをしたいという気持ちは常にあります。

GD 高校卒業時に大学進学を選ばなかったのも同じ理由?

久常 もちろん大学という選択肢は考えていたし、実際に大学にも見に行かせてもらいました。でも、もっとレベルの高いゴルフを求めてというか、学生のゴルフよりプロのほうが当たり前ですけどレベルは高いと思っていたので、どうせその世界に行くなら早いほうがいいかなと。自分が一番吸収できる時に行かなきゃと思っていました。

GD そういう決断は誰かに相談していつも決めるんですか?

久常 いろんな人に相談はしますが、最後は自分で決めます。自分の人生なので!

GD 今年は何んといってもDPワールドツアーでの優勝だと思いますが、向こうで1年間戦って勝てる手応えは感じていましたか?

久常 全く感じていなかったですね。トップ10争いはしていたと思いますけど、優勝争いができている感覚もなかった。だから何かが足りないというか、全てが足りないんだろうなと思っていました。

GD それでも勝てたのは?

久常 今年1年自分のペースでゴルフができていたからじゃないですかね? 日本にいるといろんな先輩としゃべっちゃうんで(笑)。でも、全てが足りないと思っても、そこで自信がなくなっちゃうわけじゃなく、自分に期待せずにできていたと思います。欲を出さないというか、それが自分のペースでやれることに繋がっていたのかもしれません。

GD 優勝スピーチも全て英語で話していましたよね。あえて厳しい環境に身を置いたほうが自分を引き出せたりするんですか?

久常 どうですかね? 英語は全然まだまだなんですが、ゴルフも英語もできないのは自分が悪いだけで、誰のせいでもないですからね。だから良くも悪くも環境って本当に大事だと思います。

GD プロデビュー時のQTランク1212位から考えると今の自分は想像できました?

久常 できないですよ! でも運とかツイてる部分はあったと思います。ゴルフを始めた時の環境もそうですし、田渕潔監督(岡山県作陽高校)に出会えたことや、ゴルフが上手くなるための環境に恵まれていたと思います。

「(親との関係性は)冷め切ってますが感謝しています」(久常)

GD 環境が大事とのことでしたが、ジュニアにとっての良い環境とはどういうものだと感じますか?

久常 難しいですね。住んでいる場所や家庭の状況もそれぞれ違うので正解はないと思いますが、自分の場合はゴルフが上手くなれる環境があったことと、1つ上に三田真弘くんという身近な目標というかライバルがいたことが大きかったですね。

GD 当然親からの期待も大きかったと思いますが、どういう関係性だったんですか?

久常 冷め切ってますよ(笑)。でも、感謝はしています。自分で言うのも変ですが(ゴルフを)がんばってきたのは自分ですけど、その環境を与えてくれたのは親ですから。父親の熱量がずっと冷めずにいてくれたのはありがたかったと思っています。

GD 過保護ではなかった?

久常 そうですね。過保護というか過干渉ではないというか、ヨーロッパに行くときも特に相談しなかったですし(笑)。親が過干渉にならなかったのは、途中から結果が出ていたからだと思います。結果が出ないとゴルフは楽しくないですし、ゴルフをやらされている感は全くなかったですね。好きだから、上手くなりたいって思い続けられるんだと思います。

「僕、ゴルフが好きなんですよ(笑)」

GD 高い確率で来季はPGAツアーになりそうですが、欧州への未練はないんですか?

久常 今回は勝って行けるので複数年シードがあるのが大きいですね。それがなければどっちつかずになっていたかも。

GD なるほど。ちなみに日本ツアーへの未練は?

久常 そりゃスケジュール的に出られる試合は出たいですよ。美味しいご飯も食べたいですしね(笑)。でも世界各国でゴルフをすることは夢でしたから。川村昌弘さんが目標でしたし、知らない景色を見たい気持ちが強いんです。

GD それはゴルフでのさらなる上のレベルという意味?

久常 いえ、観光的な景色です。ゴルフでは特に……。

GD 以前、ゴルフは仕事だと話していましたもんね!

久常 今年はがんばって稼ぐことができたので、税金もいっぱい納めなきゃですよ。日本の経済を回せるようにがんばってきます(笑)。

GD 移動はもちろんビジネスクラスですよね?

久常 確かにそれくらいの余裕はできましたけど、3分の1とかの金額で行けちゃうなら全然エコノミーでいいんです!

「ヨーロッパに行くとき親に相談はしなかったです」と語る久常。常に自分で考え、良いときも悪いときも自分自身が責任を取る。21歳とは思えないほど自立しているし、自律している。フィールドが地球の21歳は前進し続ける強さがあった。

※久常涼のセルフスウィングの解説など、インタビュー全文は現在発売中の週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号に掲載中です(PHOTO/ARAKISHIN TEXT/Masato Ideshima)

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