日本のメーカーに多いとされる、ヘッドの操作性がよくてボールをつかまえ、コントロールしやすいドライバー。ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広がそんなドライバーにマッチして、もっと飛ばせるようになるシャフトを探した。

海外ブランドのドライバーが人気の中、日本人のゴルファーに使いやすいクラブとしては、日本メーカーのドライバーでヘッドの操作性がいいモデルが挙げられます。代表モデルは、発売開始以来好調なセールスを記録しているブリヂストンの「ツアーB」シリーズ。「B1」は「左を恐れず狙って飛ばす」対して「B2」は「右に逃がさずつかまえて飛ばす」がコンセプトのヘッドです。

今回は、「ツアーB B2 」に注目して「ボールがつかまる」ヘッド特性を生かし、アスリートゴルファーも満足するシャフトマッチングを探りました。
「ツアーB B2」はマットブラックのヘッドで、構えてみるとフェースアングルはややクローズ、ボールがしっかりとつかまる感じがして非常に安心感があります。インパクトでボールをフェース面が包み込んで弾き飛ばす感じが心地よく、右を気にすることなく振り抜くことができ、大きなキャリーが魅力です。

ソールが硬く、クラウン部分がたわむ設計のため、ヘッドスピードが速めの方には打ち出しが高くなりすぎる傾向がありますので、コースだとランが出にくく、飛距離をロスする原因のひとつになるかもしれません。ボールもよくつかまりますが、純正シャフトだとバックスピン量はやや多いですね。9.5度なら弾道は低くなりますし、同じシャフトでもバックスピン量もやや少なくなりますので、ヘッドスピードが速めの方は9.5度のロフトがいいでしょう。

そして、実際に打ってみて感じたシャフトでのチューニングポイントは3つ!
「ボールのつかまりすぎを防ぐ」「弾道を抑える」「バックスピン量の低減」です。これらを改善できるシャフトと組み合わせれば「B2」はさらにパフォーマンスがアップすると思います。

マッチングがよかったシャフトのひとつめは、三菱ケミカル「TENSEI PRO Orange 1K シリーズ」。2022年3月発売のプロ・アスリートゴルファー向けシャフト。シャフト各部分の剛性を高めて左を気にせずに振っていける、しっかりした振り応えのあるシャフトです。とくに高い先端剛性は厚いインパクトを実現し、弾道の高さを抑え、バックスピン量を低減してくれますので「B2」をコースで打った際にランを含めた飛距離性能をさらに引き上げてくれるでしょう。
ミスヒットに強い「B2」とのマッチングはつかまりすぎることもなく思い切り振っていけます。オススメは振り抜きのスピード感がある50シリーズ。フレックスはR、S、X、TXとラインナップされていますのでスウィングタイプやヘッドスピードに合わせて選ぶことができますね。

ふたつめはフジクラ「VENTUSシリーズ」。
アメリカ基準のプロ・アスリートゴルファー向けシャフト。日本では「BLUE」、「TR BLUE」、「BLACK」の3種類がラインナップされています。それぞれ50グラム台の「S」がとくにオススメですね。
「VENTUS BLUE」 は手元側の剛性を落としてあるため、切り返しのタイミングが取りやすく、シャフトのしなりも感じられるクセのないマッチングで多くの方にオススメできます。
「VENTUS TR BLUE」はアスリートゴルファーも満足できる、しっかりめの手元剛性ですが、中間部から先端部の動きは「BLUE」と同様で自然にボールをとらえるうえに、つかまりすぎは防げます。純正シャフトだと弾道が高く、バックスピン量が多くなる方にオススメです。パワーフェードを打ちたいなら、しなりが少なく叩きにいっても左が気にならない「VENTUS BLACK」の「5S」あたりがいいのではないしょうか? つかまりのよいヘッドとハードなシャフトのマッチングはフェードボールが打ちやすいと感じることができます。

3つめのシャフトはまだまだ知らない方も多いと思います。2020年に立ち上がったカスタムシャフトメーカー「エッジワークス」。個性的なラインナップで最近注目度が上がっている人気急上昇のブランドです。
「ツアーB B2」と合わせるなら50グラム台の「EG 520 MK」がオススメです。全体的な動きはしなりが少なく、クセのない中調子のシャフトです。手元側の剛性は高く、切り返しのタイミングが合う方と合わない方にはっきりわかれますが、合う方にはバックスピン量も低減でき、とくにブレの少ない直進性能の高さは特筆ものです。
「ツアーB B2」の弾道をつかまりすぎない中弾道にしてくれる理想的なシャフトチューニングが実現すると思います。フレックスはSRがオススメです。