今年10月、日本開催のZOZOチャンピオンシップに出場、優勝争いの末に2位。大会を盛り上げ、復活が期待されるR・ファウラーのクラブセッティング。

銀色フェースの秘密

ドライバーはコブラの新作KING LTDxLS。3機種あるLTDxシリーズのロースピンモデルだ。市販品はフェースが黒塗りだが、ファウラーのドライバーフェースは銀色。このあたりを含め、米国のツアーレップに話を聞いてみた。

まず、LSを選んだのは、スピン量が増えすぎず飛距離が出ること。そして、彼が求めるローンチ(打ち出し)角と最も合ってイメージどおりの弾道になる点です。結果、方向性の良さにもつながっています。プロパーモデルはブラックフェースですが、リッキーから『構えた時にロフト角(フェース)が見えにくかった』と言われ、その対策として、フェースを研磨してPVDコーティングを取ってシルバーのフェースに仕上げたのです。「ドライバーのロフト角が良く見えるようになった」と言ってくれたのを覚えています。(コブラプロ担当者)

ちなみにロフトは9度のヘッドをネック調整で1度増やして10度で使用している。シャフトはディアマナのプロトタイプ表示で、コスメは真っ黒。同担当者に確認すると、このシャフト自体は、ディアマナホワイトボードで、ペイントしていないものを挿しているとのこと。ホワイトボードとは日本ではディアマナD(白マナ)に当たるモデル。ロースピン系のシャフトで、ファウラーはPGAツアー初
参戦した2010年から使い続けている。

打点ブレに強いコブラTOURアイアン

アイアンはバックフェースにコブラTOUR、ホーゼルにFORGEDと刻印されたモデルで、市販のラインナップにはないが、今後、日本を含めたグローバルで発売予定のアイアンだという。

アイアンテストの際、リッキーは、「見た目がとても気に入りました。芯が広く、溝1〜2本下に当たるミスではキャリーが7〜9ヤード落ちていたのが、4〜6ヤードの範囲に収まっている。スピン量も理想的で、非常に実戦的なアイアン」と、機能面も手応えを感じて、いち早くバッグに入れています。(同担当者)

ティーショットでも多用している3Wは、RADSPEEDフェアウェイウッドシリーズの中でも大きめヘッドのビッグツアーを使う。ロフト14.5度を12.5度に立てていて、シャフトはアルディラSYNERGYプロトの75X。3Wの飛距離はトータルで290ヤード。

ウェッジは3本。52度と56度がコブラKINGウェッジ。56度のウェッジは54度を2度寝かせて使用している。この2本はソールのトウ寄りにタングステンなどでウェイト調整を施した跡が残っている。60度はボーケイデザインのウェッジワークス2022プロト。パターはスコッティ・キャメロンのタイムレス+。フェースには細かな同心円状のミルドが入り、ヒール部分にはTスタンプ。ちなみにヘッド素材は、GSSではなくSSS(ソフトステンレススチール)だ。

使用ボールはテーラーメイドのTP5。以前は低スピン高弾道のTP5xを使っていたが、ZOZOチャンピオンシップではソフトな打感で中高弾道のTP5だった。ロゴ上に描いたMの文字は、愛娘マヤちゃんの頭文字。

リッキー・ファウラー/1988年12月生まれ。カリフォルニア州マリエータ出身。ミドルネームは「ユタカ」。オクラホマ州立大を経て、2009年プロ転向。2010年PGAツアー新人賞。通算9勝

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より(写真/岡沢裕行)