元プロ野球投手の武田一浩は、ゴルフ好きが多い野球選手の中でもトップクラスを誇る腕前。武田の使用クラブは、チェックをした高島早百合が驚くほど、こだわり満載のセッティングになっている。本人いわく、『謎』のクラブがゴソッと入っていたぞ。

「クラブ選びは感性ですね」(武田一浩)

高島:さっそくこだわりのクラブセッティングを見せてください!

武田:こだわりってほどのものじゃないですが(笑)。好きなものを使っているだけです。

高島:まず、ドライバーですが「Jean-Baptiste(ジャンバティスト)」ですね。

――「ジャンバティスト」は“世界でもっとも美しいゴルフクラブブランド”を謳うシリーズ。武田も、ドライバーのヘッドカラーが気に入っているという。

武田:「JB501 LIMITED EDITION」というモデルですね。あまり見掛けないクラブだと思います。

高島:私は知っていますよ! 確かクラブヘッドが玉虫色だったような気がするんですけど。

武田:玉虫のもあります。

高島:これはどこが気に入って使っているんですか?

武田:地クラブが好きな知り合いから勧めてもらったので使っているんですが、打感は硬めで、イイですよ。

高島:シャフトは「ループ」のプロトタイプですが、持った感じ、重さは60グラムくらいだと思うんですけど、硬さはどのくらいですか。

武田:分からないです。クラブは打って決めるタイプで、数字にこだわりがないほうなので。もともとはクレイジーのシャフトが入っていたんですけど、このヘッドに合わなくて、それでこのシャフトに替えたんです。

高島:5番ウッドと3番UTもジャンバティストのモデルですが、スプーンはキャロウェイの「X2ホット」ですね。

武田:FWは「JB701」、UTは「JB701HB」ですね。スプーンもジャンバティストのを持っているんですけど、今、腰の調子がよくないので、このほうが楽に振れるので。飛ぶのは「ジャンバティスト」のほうなんですけど、「X2ホット」は曲がりが少ないので、こっちを使っています。

高島:スプーンのシャフトは「trpx」って書いてあるけど、初めて見ました。硬度表示は、星が5つ並んでますが、これがそうなんですかね。けっこう硬いです。

武田:このスプーンはシャフトも含めて世田谷の三宿のショップで買いました。けっこうマニアックですね(笑)。ティーアップして打つと260ヤードくらいは行きますからね。けっこう使っています。

――アイアンは兵庫県三木市に本社を置く(株)イオンスポーツの「ツアー・プライドM2」。シャープな形状のフォージドのキャビティアイアンだ。

高島:アイアンは、「ツアー・プライドM2」ですか。

武田:これは僕の知り合いが使っていたものを、合わないから使ってみる? と言われて、使っているんです。以前はアイアンも「ジャンバティスト」だったんですけど、飛び過ぎたのでこれに替えました。基本的に小さめのヘッドで小細工が効くアイアンが好みで、打ってみるとよかったのでこれを使っています。

高島:シャフトはモーダス3のX125です。

――ウェッジ3本は「ORION(オライオン)」。神戸市に本社を置く(株)ORIONが手掛けたこだわりのクラブ。鉄の鍛造で有名な姫路で成型し、金属研磨で有名な新潟の燕三条で研磨したヘッドを「クラフトマンシップの結晶体」と謳う。

高島:ウエッジは、「オライオン」の「SPY-1 WED TYPE-S」というモデルですね。

武田:これも謎のクラブですけど、でもかなりいいウェッジなんです。ロフトの表示が一応刻印されているんですけど、小さくて老眼で見えないから、52、54、58のシール貼ってます。

高島:あ〜、(笑)。確かに、見やすい!

武田:以前は、ボーケイを使っていたんですけど、こっちのほうが当たりが軟らかいのが好みなのと、スピンも効くので、これをずっと使っています。

高島:ウェッジ3本はどう打ち分けていますか?

武田:ランニングが54度、バンカーと上げるショットは58度、52度は120ヤードのフルショット用ですね。PWだと130ヤードから140ヤード飛んでしまうので。

高島:パターはスコッティキャメロンですね。

武田:これはオーダーなんです。

高島:ネーム入りですね。鹿のマーク、これは?

武田:いや、これ犬なんです。

高島:でも角が生えてませんか?

武田:エッ! じゃあ鹿かな(笑)(犬で正解です)

高島:そこはこだわりはないわけですね(笑)。

武田:長さも短いパターは僕はダメなんで、長めにしています。

高島:34インチくらいですかね。そしてグリップが太いです。

武田:手首を使わないようにですね。ロングパットは使ってもいいけど、ショートパットで手首を使わないように。短いの引っかけたりすると気が遠くなっちゃうので。

高島:遠くなりますか(笑)。改めてセッティングを振り返ると、地クラブがかなり多いですね。

武田:既製品が合わないんですよ。基本的にシャフトが柔らかいので。

高島:なるほど、それでいろいろカスタムして自分に合ったクラブを使いたいというこだわりですね。クラブ選びのこだわりは?

武田:構えやすさですね。これって感性なんですけどね。じつは野球のボールって一個一個微妙に違うんです。だから握った時に感触が悪かったり違和感があった時は、交換してもらうんですよ。それと一緒です。ゴルフクラブも構えた瞬間に、「これなんかしっくりこない」とか「うまく打てそうにないな」って思った時は、買いません。

高島:武田さんならではの、こだわり。素晴らしいですね。

撮影/野村知也
撮影協力/Ever Golf Studio