国内女子ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」の2日目を終え、スコアを2つ伸ばした森田遥が首位をキープ。1打差の2位に山下美夢有、3打差の3位タイに古江彩佳、安田祐香と続く。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届け。

気温18.7度、風速7.5メートル、最大瞬間風速12.8メートルと、初日よりも風が強く難コンディションとなった宮崎CC。硬く締まったコウライグリーンにおいて、フォローのホールではグリーン奥からのアプローチを余儀なくされています。

首位からスタートした森田遥選手は、3バーディ1ボギーとボギーを一つに抑え、風の中でも安定したゴルフで首位をキープしています。

「本当にここのコースは、つまずいたら、どんどん転がって落ちていくイメージなので、それだけは避けるように、1ホール1ホール、上手く消化しながらやりたいとは心がけています」(森田遥)

と残り2日も気を引き締め会見を終えました。

3バーディ、ノーボギーで3打差の3位タイに浮上したのは初出場の安田祐香選手。

「1番から長めのバーディパットが入り、9番ホールでもグリーン奥からアプローチして5メートルぐらいオーバーしたんですが、そこもしっかりパーセーブして後半に入れたのが、いい流れでできた理由だと思います」(安田祐香)

昨日はショートすることも多かったコウライグリーンにも、2日目にして慣れて来た様子。初出場初優勝に向けて明日が大事な1日になりそうです。

同じく首位から3打差の4位には火曜日夜に帰国したばかりの古江彩佳選手。初日69、2日目71と風の吹くコンディションでも相性の良いコースを上手く攻略しています。古江選手は2日間の難易度1位の18番と15番ホールは両日ともパーで通過していますが、左ドッグレッグの2つの難ホールとドローヒッターの相性の良さが表れています。

2年連続の年間女王を目指す山下美夢有選手は4バーディ1ボギーとスコアを伸ばし1打差の2位に浮上。風の中でも落ち着いたプレーマネジメントで危なげないゴルフを見せていました。終盤の17番317ヤードのパー4ではドライバーでフェアウェイを捉えると、手前から25ヤード、左から6ヤードに切られたピンまで残り60ヤードの2打目を30センチにつける見事なバーディを奪います。

左右に分かれた2段グリーンの狭いエリアに切られたピンに対してしっかりとスピンをかけて寄せたショットは山下選手の技術の高さを見せつけました。山下選手は開催コースに合わせて何本かあるパターの中から選んでいますが、今週は昨年優勝したときのパターを使用しています。芝目の強いコウライグリーンで昨年勝利しているアドバンテージは大いにありそうです。

同じく年間女王を狙う申ジエ選手は、3バーディ1ボギー、1ダブルボギーの72とスコアは伸ばせませんでしたが納得の表情をラウンド後の会見で見せていました。2オン3パットのダブルボギーを叩いた16番のあとの17番ホールでは、30センチのOKバーディの山下選手に離されないよう2.5メートルのバーディパットをしっかりと決めました。

「今日は自分の中ではよく我慢した一日でした。一緒に回った山下選手が前半からいいショットしていましたから、私が(私の調子が)悪いんじゃなくて、山下選手がこのコンディションですごくいいプレーするから、自分は自分のプレーで頑張ろうとしました。残り2日間も風吹くと思うから、また楽しい勝負になると思います」(シン・ジエ)

首位と4打差と射程圏内に位置して折り返すジエ選手は、ドロー、フェードを操りコースをするプレースタイル。ドローヒッターの山下選手との年間女王の行方は引き続き注目です。

明日の天候は晴れで、風も今日よりは穏やかですが、気温は15度と冷え込む予報です。気温が下がれば飛距離も落ちるはずです。体のコンディションも含めた距離感のジャッジがパーオン率には影響してくるでしょう。そしてコウライグリーンをどう攻略するか? 今シーズンも残り2日で幕を閉じます。最後までしっかり見届けたいと思います。