国内女子ツアーで活躍するプロゴルファー・上田桃子が、普段の練習や試合会場でのウォームアップでも実際にやっているというオススメの練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさん、こんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフって練習してもなかなか上手くならないじゃないですか? それって、正しい練習ができていないからじゃないの? って思うわけです。

でも正しい練習ってどうすればいいのでしょうか?  やはりプロがやっているような練習をコツコツやるのが結局は上達への近道なんじゃないかと思うんです。

週刊ゴルフダイジェスト11/15号に「チーム辻村最強ドリル 私の推しレン」という記事がありました。これは11/11発売の「女子プロと一緒に上手くなる vol.2」という本から、上田桃子プロが推しているドリルを紹介してくれている記事でした。たった1ページだけの記事なのですが、これは良さそう! と思ったのでやってみることにしました。

上田桃子プロの「推しレン」は「わき腹つかんで片手打ち」です。このドリルは普段の練習ではもちろんのこと、試合会場でも繰り返しやっているのだとか。ラウンド中のショット前にもやったりするらしいので、本当に実戦的なドリルなんですね。これは興味がわきます。

やりかたはけっこう簡単で、アドレスの形を作ったら、右手で左のわき腹あたりをしっかりとつかみます。その状態から左手一本で素振りをするんです。

下半身主導でお腹を意識しながらテークバックします。手でクラブを動かしてしまってはダメです。バックスウィングで左腕が曲がらず一番上がった位置まで来たら(おそらく左腕が地面と平行になるあたり)、わき腹をつかんでいる右手でバックスウィング方向に引っ張り上げます。左腕ははそのままで、さらに胸や肩を回すというイメージです。

胸や肩を目いっぱい回したら、わき腹を握った右手を離します。ねじれていた反動を使って左手一本でフィニッシュまで振り抜きます。しっかりとねじれた深いトップができているので、ヘッドの走りがよくなるということなんですね。

やってみましたが、思ったより大変でした。僕は体が硬いので、右手でわき腹を引っ張っても思ったほど回らないんですよね。かなりギューッと引っ張ると、左わき腹から背中、左肩のあたりまでに張りを感じます。そこで右手をパッと離すと、反動でビュンっと振り抜くことができました。こういう感覚って今までなかったのですが、パワーが溜まるトップってこういう感じなのか〜と思いました。

やってみて思ったのは、テークバックの始動はしっかりと下半身から動き出すことが大事ってことですね。手からヒョイッと上げてしまうと、右手でわき腹を引っ張ってもあまり体は回っていきません。それではパワーが溜まらないですね。

もうひとつ注意することは、わき腹を引っ張るときに上体が起きてしまわないようにすること。前傾角度が変わらないようにしないと、いくらねじれていても上体が起きてしまえば意味がありません。

わき腹を引っ張って深いトップができたら、そのままの位置で右手もグリップしてみると良いんじゃないかと思いました。しっかりとねじれたトップの位置が体感できるので。僕は右手をグリップしてみて、トップってこんなに苦しいんだということがわかったし、ねじれていても意外とトップってコンパクトでもいいんだな〜とも思いました。プロのスウィングをテレビで観ていると、あんなにコンパクトなトップなのになんで飛ぶの? って思うことがありますが、あれってこういうトップだからなんだな〜、ということがよくわかります。僕のトップはあまり力が溜まってなかったんですね。

このドリルを何度か繰り返してから、実際にボールを打ってみましたが、フィニッシュまでの振り抜きが変わったように感じました。ヘッドの走りが違いますね。さすがに今までとトップの形がかなり違うので、いきなりいいショット連発ってことにはなりませんが、しっかり、とらえられたときは飛距離が伸びているように感じました。トップが深くなると、手が下りてくるところもできるので、ボールのつかまりも少し良くなる気がしました。

とてもシンプルで簡単にできるドリルでしたが、予想以上に効果があると思いました。このドリルはクラブを持たなくてもできると思うので、家の中でもちょこちょこやると良いですね。

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