女子ツアーは現在シーズンオフだが、今年活躍するのは果たして誰かをプロゴルファー・中村修がスタッツ(部門別データ)から占う3日連続のシリーズ、その第2回は平均バーディ数1位の笹生優花をピックアップ!

平均バーディー数3.9111で1位

平均バーディ数とは1ラウンド当たりに獲得した平均バーディ数を表しています。笹生優花選手はこのスタッツが1位で、3.9111という数字。1ラウンドで約4個のバーディを獲得しているという非常に攻撃的な笹生優花選手のプレースタイルを表したスタッツだと思います。

当然、パーよりも良いスコアを獲得する率であるパーブレーク率も1位であり、奪ったバーディの数も1位、ついでにイーグル数も1位と、“攻撃系スタッツ”でことごとく首位を奪っています。飛距離を生かしたプレースタイルの笹生選手ならではと言えそうですね。

残念ながら2020年はドライビングディスタンスのスタッツは計測していなかったのですが、ドライバーの飛距離をアドバンテージに短いアイアンでピンを積極的に狙いバーディを重ねるという、往年のジャンボ尾崎こと師匠である尾崎将司選手のプレースタイルが重なります。

笹生選手の飛距離は、少しフォローの風が吹くと、練習場所である通称“ジャンボ邸の”270ヤード先のネットにキャリーで当たるんだとジャンボさんも話していましたので、2021年シーズンにドライビングディスタンスが計測されるようになればどれくらいの飛距離を叩き出すのか非常に楽しみです。

ティアップされたボールを打つドライバーショットではややアッパー軌道で打ち、ボールが地面にあるアイアンショットではしっかりとダウンブローでとらえ、ピン近くにボールを止めるスピン量も確保する。ドライバーとアイアン、両方のショットが優れているのが笹生選手の特徴です。

2001年生まれの19歳にしてどれだけの技術を身につけているのかと思うとこの先どこまで登っていくのか、見ているだけでワクワクします。

そしてもちろんバーディ率1位はショットだけではとれません。笹生選手は、パーオンホールの平均パット数のスタッツでも3位。バーディパットを決める決定力も忘れるわけにはいきません。

そのストロークを見ると、下半身が動かない非常に安定したストロークをしていますが下半身の強さがここでも生きています。少しひざを内側に絞ることで下半身の動きをブロックし、わきを締め胸を動かすようにストロークします。体のロックする部分と動かす部分を自分なりに決めているから再現性が高くプレッシャーの中でもストロークがブレません。

2021年シーズンも試合を重ねながら成長する姿は容易に想像できる笹生選手。どこまで伸びるのか非常に楽しみです。