お酒を片手にスポーツ観戦をしながら、仲間たちとわいわい練習を楽しむというコンセプトで人気の「トップゴルフ」。ゲーム感覚で楽しめるゴルフ練習場「トップゴルフ」が拡大を続けている。

「トップゴルフ」はアメリカからアジアへも拡大

「トップゴルフ」はいわばエンターテインメント施設として、若者を中心に躍進を続けている。同施設について何度か既報しているが、同社がやはりトップトレーサーを使った同様のコンセプトを持つ「ビッグショッツ」の4施設を約44億円で買収することを発表したとゴルフビジネス誌が伝えている。

さらに同誌によれば、ビッグショッツが所有する残りの2施設についても検討中とか。

現在、トップゴルフはアメリカで84施設を運営しており、また昨年イギリスの4施設を買収したことから、アメリカ国外で10施設を展開している(アジア圏は2施設)。

さらに近々、アメリカ国内で5施設、海外で4施設の開業を予定(うちアジア圏1施設)しており、これにビッグショッツが加わると、いよいよ100カ所の大台を超えることになる。

同社が牽引役となり、アメリカではゴルフコースでのプレー人口が昨年2560万人だったのに対し、練習場やシミュレーションゴルフなど、コース外のプレー人口が2790万人と、コースのプレー人口を上回る、これまでにない事態となった。

もちろん、コースでプレーする人間が練習場も利用しているという重複はあるが、英国PGAの調べによれば、練習場などのゴルフ人口の約半数が女性だそうで、”コースでラウンドしないゴルフ人口”は、かなりの人数がいることは間違いない。

一方の日本といえば、昨年はリンクス新川崎に続いて、明治神宮外苑ゴルフ練習場が閉鎖し、来年1月末にはヒルトップ横浜クラブが閉場するなど、都心に近い大型練習場が姿を消しつつあり、代わりにインドアスタジオが好調。

一時はトップゴルフが東京へ進出するという話も出たが、続報はない。

確かに値上がりを続ける地価や物価、人件費などを考えれば、大型練習場と比べ省スペース、低コストで運営ができるインドアスタジオに軍配が上がるのだろうが、新たなコンセプトを持つエンターテインメント施設の側面で考えれば、練習場に新たな可能性を見出すこともできる。

それに加え、家族や友人が集まり、リラックスできる”場所”としての価値も十分に考慮したいところだ。

先日発表されたレジャー白書2023によれば、少子高齢化に伴いゴルフ人口は減少し、特に練習場が苦しんでいるなか、コース人口、練習場人口ともに女性比率は上がっている。

もしかするとトップゴルフのようなエンターテインメント施設が、この動向の背中を押してくれるかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号「バック9」より