PGAツアーで通算1勝を挙げる22歳、ホアキン・ニーマンの家族が苦境に立たされている。難病を患った生後1ヶ月のいとこを助けるため、ニーマンは自身のプレーによって得たお金をすべて治療費に充てることを決めた。

チリ出身、PGAツアー1勝の22歳、ホアキン・ニーマンが先週末開催されたPGAツアー「ザ・RSMクラシック」開幕前、メディアの前でとある誓約をしていた。PGAツアー公式が報じるところによるとその内容は、同大会で得た賞金の全額に加え、バーディごとに5000ドル、イーグルごとに1万ドルを、難病に苦しむいとこのために寄付することだという。

いとこの名はラフィタちゃん10月21日に生を受け、現在生後1ヶ月のラフィタちゃんは脊髄性筋萎縮症という乳児約6000〜1万人に一人が罹患する難病であることが判明したのだ。

根本治療は未だ確立されておらず、緩和治療のための薬にかかる費用も約210万ドル(約2億2000万円)と高額。しかも、時間制限もある。その薬を利用できるのは2歳未満の子どものみで、ベストなのは生後100日に到達する前に投薬することだという。

そしてザ・RSMクラシックでニーマンは44位タイフィニッシュ。21バーディと1イーグルを稼ぎ、合計13万6450ドル(約1427万円)を寄付したという。22歳が稼ぐ額としては当然破格。しかし膨大な治療費、そしてタイムリミットを考えると、余談は許さない状況は続く。

「私は彼と彼の家族を愛しています。このようなことが起こるのを見るのは悲しいこと。だから彼らのために手助けをするのは、私の使命のようなものなんです」(ニーマン)

チリでもニーマンの家族に降りかかった出来事がメディアで取り上げられ、「プロのサッカー選手たちも治療のための寄付を約束してくれた」とニーマン。

米国でもクラウドファンディングを通して治療のための寄付が募られており、11月24日10時30分時点(日本時間)で5万3557ドルが集まっている。

ニーマン自身も、12月3日からの「マヤコバゴルフクラシック」でも、賞金に加え、バーディごとに5000ドル、イーグルごとに1万ドルを寄付するという。

「もし私が力に慣れたら、それは素晴らしいこと。私にとっては夢のようなことです」(ニーマン)

チリの若きスターゴルファーは、新たな家族のために戦い続ける。