米アカデミー賞の授賞式が25日夜(日本時間26日午前10時半)、ハリウッドのコダックシアターで始まった。日本ではWOWOWが式典を生中継。司会の エレン・デジェネレスは冒頭のスピーチで、今年の候補作・候補者が米国以外からのものが多いと指摘し、国際色の豊かさを強調した。

式典オープニングは、候補者177人が次々と登場し、いかに受賞するのが難しいかなどを語るビデオクリップで始まった。「バベル」でろうあの役を演じた菊 地凛子は無言で、ブレスレットをカチャカチャ鳴らした。また「おしゃべり俳優」として定評のあるエディー・マーフィーも無言のまま切ない表情でカメラを見 つめ、会場の笑いを誘った。また過去の授賞式とはひと味違い、客席に散らばった候補者たちが起立し、会場が拍手で称えるという演出で、授賞式がスタート。

司会は米コメディエンヌ、エレン・デジェネレス。「オスカーの司会をするのは、子どもの頃からの夢だった。みなさんもそうでしょう。いや、私が司会するこ とじゃなくて、オスカーの候補になることが。私はなぜか、候補になることじゃなくて、授賞式の司会するのが夢だったの。ということは、夢は低く設定した方 がいいってことかな」と笑わせた。

また今年の候補者・候補作はメキシコやスペイン、英国など国際色にあふれていることに触れ、さらに「日本の代表もいますね」とコメント。「あとはアメリカ 人もちょっといますね。座席を埋めるために動員された人たちだけど。アメリカ人ほど席をいっぱいに埋められる連中はいないしね」

また過去7回のノミネートにもかかわらず無冠で、今回が8度目の正直となるピーター・オトゥールには、「グッドラックです。3度目の正直っていいますしね」と呼びかけ、オトゥールは大爆笑。

さらに、アイドル発掘番組「アメリカン・アイドル」で投票で敗れたジェニファー・ハドソンが助演女優賞でノミネートされたことを称えた上で、「あとここに はアル・ゴアも来てます。彼の場合、全米が彼に投票したのに、負けたんですよ」と、2000年大統領選に言及。会場は拍手で沸き、長編ドキュメンタリー部 門でノミネートされているゴア前副大統領は客席で爆笑した。

ダニエル・クレイグとニコール・キッドマンが 美術賞部門で、最初の受賞作を発表。ギレルモ・デル・トロ監督(メキシコ・スペイン・アメリカ合作)の幻想的な作品「パンズ・ラビリンス」が獲得した。「パンズ・ラビリンス」は続いて、メークアップ賞も受賞した。

開会前には、きらびやかな晴れ姿のスターたちが続々とレッドカーペットを歩いて入場。「クイーン」で主演女優賞の最有力候補、ヘレン・ミレンはシャンペン 色のレースとラメのドレス。「ボルベール<帰郷>」で同賞候補のペネロペ・クルスは淡いピンクでたっぷりしたタフェタ・スカートのドレス。「あるスキャン ダルの覚え書き」で助演女優賞候補のケイト・ブランシェットは、オフショルダーでブロンズに銀ラメのアルマーニ・ドレスを着ていた。「Little Children」で主演女優賞候補のケイト・ウィンスレットは淡いグリーンの柔らかなドレスだった。