—ラグビー以外の普段の生活で、それぞれモチベーションをあげるコツは
昌隆:車が大好きなので、高級車などを調べて楽しんでモチベーションを上げてます(笑)。高すぎる車は見て楽しむだけですけど、本当に買いたいものがあれば投資していいと思うんです。それもモチベーションにつながるはずなので。社会人の方でも欲しい時計などがあったら先行投資したほうがいいです。毎日お気に入りの時計を見ながら仕事をしたほうが、絶対やる気につながります。「お金が貯まってから…」と買わずにただ欲しいと思ってるばかりだと、やる気は上がらないと思うんですよね。それに、お金なんてすぐには貯まらないから!(笑) 

知憲:僕も車が好きですけど、お金が貯まるのを待ちながら過ごしているよりも、ローンを払い続けているほうが、好きな車に早く乗れて毎日いい気分でいられると思います。
昌隆:ただでさえモチベーションを保つのって大変だからね。スポーツ選手でも日々の心の持ちようだったり、体のケアには敏感です。
知憲:僕は試合でも落ち着いた状態でいたいから、普段から心を落ち着かせるために本を読んでメンタルコントロールすることもあります。自己啓発本などを読むと「こんな考え方もあるんだ。自分ってちっさいなあ」と思考の引き出しを増やして、ポジティブな気持ちになるようにしてます。

—これは役に立ったというラグビー以外のスキルは
知憲:幼少期にやっていた空手ですね。空手の組手は常に小刻みに跳ねてリズムを取りながら戦うので、ラグビーでもステップを切るリズムや踏み込みにかなり役立ちました。
昌隆:相手との間合いの感覚も! ラグビーでは相手に当たるときに生かされていると思います。あと、通っていた道場はかなりレベルが高く、練習面も生活態度面でも厳しいところだったので、挨拶の仕方などの礼儀も学びましたし、忍耐力や闘争心もついたと思います。

知憲:ほかにも、ピアノやサッカー経験があります。リズム感だったり、体の使い方だったり。何かしらラグビーの役には立っているので、ムダな経験はひとつもないと思ってます。
昌隆:やりたいことがあったら、何にでも挑戦したほうが絶対いいです! とくに自分を変えたいと思ってる人。行動を変えれば思考が変わります。朝10分早起きして通勤のルートを変えるだけでもいいし、習い事を始めるのもいい。何かを始めれば経験も増えるし、いろんな人との出会いもあるし、自分の思考の幅も広がると思います!

—ラグビーをもっと楽しむための“観戦ポイント”は
昌隆:まずは簡単なルールを覚えて観戦すると、より楽しいと思います。スタジアムでの観戦は知らない人とでも盛り上がれるので、テレビ観戦よりも楽しめるはず!
知憲:サッカーや野球みたいに“推しメン”や、好きなチームを持つといいと思います!あとは、やっぱりスタジアムに足を運んでもらって生観戦してほしいです。テレビでは映っていない選手の動きなどを見ることができ、迫力を感じられると思います!

兄・鶴谷知憲(つるや・はるのり)1990年10月18日生まれ、青森県出身。ポジション:センター(CTB)、186cm/96kg。ラグビーの強豪・青森北高校1年生のときに、父親の勧めで、弟・昌隆と一緒にラグビーを始める。その後、立正大学に進学し、ラグビー部では副将に就任。卒業後の2014年よりNTTコミュニケーションズ シャイニングアークスに所属。学生セブンズ日本代表、7人制日本代表に選出経験あり。

弟・鶴谷昌隆(つるや・まさたか)
1990年10月18日生まれ、青森県出身。ポジション:フランカー(FL)、186cm/103kg。兄・知憲と同時期に青森北高校でラグビーを始める。その後、筑波大学に進学し、ラグビー部では副将に就任。卒業後の2013年より現チームに所属。高校日本代表、U20日本代表、学生セブンズ日本代表、関東学生代表に選出経験あり。