東日本大震災の発生を受けて、オバマ米大統領は日本の被害を見舞い支援を約束する声明を発表した後、記者会見でもハワイで育った自分が日本に親しみを感じ、日本の被害に深く心を痛めていると述べた。その上で、「日本は必ず立ち直る、そのためにアメリカは協力したい」と強調した。(gooニュース 加藤祐子)

ホワイトハウス公式サイトが発表した大統領の声明(文書)は次の通り。

「ミシェルと私は、日本の皆さんに深いお見舞いを申し上げます。中でも地震や津波で愛する人たちを失った皆さんに、深いお悔やみを申し上げます。この大きな試練の時に、アメリカは日本の人たちを助ける準備ができています。両国の友情と同盟は揺るぎないもので、日本の人たちがこの悲劇を乗り越える間、私たちはそれを側で支えようと、決意を一層新たにしています。私たちは日本周辺と太平洋の津波を監視し続けます。また私は連邦緊急事態管理庁(FEMA)に対し、影響を受けるハワイやアメリカの各州、米領に対し支援の待機をするよう指示しました。被災した地域の全てのアメリカ市民に、地元当局の指示を聞くようお願いします」

大統領はさらに米東部時間11日午後12時半過ぎに記者会見した。その場で読み上げた声明の中で、日本に触れた部分は次の通り。

「まず何より、私たちの思いと祈りは日本の人たちのためにあります。これはとんでもない天変地異ともなり得る大災害で、日本から出てくる破壊と洪水の映像はあまりに悲惨です。日本はもちろんアメリカにとって最も強固で近い同盟国のひとつです。私は今朝、菅総理大臣と話をして、アメリカ国民になりかわり、深いお見舞いの思いを伝えました。特に、被害者とそのご家族に。そして日本の友人たちに、必要な支援はなんでもすると申し出ました。

我々の空母が現在、日本にいます。もう一隻も向かっています。また必要なら支援できるようマリアナ諸島にも艦を向かわせています。国防総省は在日米軍の人員全員の安全を確認すべく動いています。東京のアメリカ大使館スタッフは別の場所に移動しました。そして国務省は、日本にいる全てのアメリカ国民の安全を確認し、支援するために動いています。

津波警報は太平洋全域に発令されており、津波の第一波はすでにグアムなどの米領、アラスカやハワイ、そして西岸沿いにも到達しました。ここアメリカではまだ大きな被害は出ていませんが、我々は事態を極めて深刻に受け止めており、事態を注視しています。FEMAはフル活動していて、アメリカの各地域を支援するため州や地元当局と緊密に連携しています。そしてこれは強調しておきたい。避難するように言われたら、言われた通りにしてください。

本日の出来事で、命がいかにはかないものかを改めて思わせられました。日本や地域の友人たちに、思いを寄せています。みんながこの悲劇から回復し、復興するにあたって、私たちは側で支えるつもりです」
 
なお、記者会見の最後に朝日新聞の記者から「大統領個人の思いを」と質問されたオバマ氏は、次のように答えた。

「この悲劇に非常に心を痛めています。日本で起きている事態を見ると、いかに文化や言葉や宗教が違っても、究極的に人類はひとつなのだと改めて思います。こういう自然災害に直面すると、それがニュージーランドだろうとハイチだろうと日本だろうと、自分が愛する人を亡くしたらどう感じるか、あるいは災害のせいで一生の蓄えを失ったらどう感じるか、考えるわけです。私たちは日本の人たちとあまりに親しく、私もあまりに日本の人たちと個人的に親しい友人関係やつながりがあるので、というのも私はハワイで育ち日本の文化にとても慣れ親しんでいるということもあって、それだけに身につまされて心配しています。しかし日本の人たちは実に見識と才覚豊かだし、日本は実に強力な経済と最先端技術を誇る経済大国でもあるので、日本は確実に復興するだろうと、私は確信しています。それに日本は自然災害への対応にも経験豊富です。これまでも乗り越えて来たし、今後もそうするでしょう。日本は必ず、前より強くなって立ち直る。それに私たちが協力できればと思います」