「いってらっしゃい。今日は忘れ物ない?ハンカチとティッシュと携帯電話とランチ代、そうね、あとこれ後期の履修登録票。午前締め切りの論文もやっておいたから、単位は大丈夫よ。あら、今日はバイトなの?じゃあしょうがないわねえ、お母さん大学行って届けてくるわ。ついでに就職活動の説明会も行ってくるから」
 何かおかしいようだけれど、これ、いつもの朝の風景。お母さんはお子さんの代理で、連日大忙し。なのに、肝心のお子さんときたら、バイト・遊びに夢中で学業はほったらかし。決して安くない学費、ああ、一体誰のために払っているんだろう・・・。
 モンスターペアレント、という言葉が少し前に話題になりましたが、今回は過保護な親、ヘリコプターペアレントのお話。ヘリコプターが頭上を旋回するようかのように、子どもの世話をあれこれ焼きたがる親をさす言葉で、アメリカで社会問題化しているのだとか。それも、いい加減自立して良い年頃の子を持つ親のこと。
 この問題、冒頭にある通り、どうやらアメリカに限った話ではなさそうです。何か問題が起こっても、横からすぐに助け舟。お小遣いが底をついた、卒業単位が取れない、就職できないかもしれない・・・そんなときのドラえもんならぬ、お母さん。未来の道具はなくとも、あらゆる手段で危機を回避。僕の人生、前途洋々、頼りになるお母さんが旋回している限り。
 そんなお子さんも、やがては就職し、自立しなければならないときを迎えるはず。そうなったらもう、全てが自己責任。職場でのトラブルにまで、お母さんが助け舟を出すわけには行きませんから。とは言ってもなお、手を出したくなる親心。
 「今日も遅刻なの?しようのない子ね、車で送っていくから」
 「すみません、うちの子熱がありまして・・・」
 甘いですよ。お子さんが会社で「シュガー社員」なんて呼ばれないように、今のうちから脱ヘリコプターペアレント生活、始めましょう。(gooサーファー)

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