世界遺産にも登録されているライン渓谷の観光拠点として、多くの観光客でにぎわうコブレンツ。ライン川とモーゼル川が交わる「ドイチェスエック」や丘の上にそびえるエーレンブライトシュタイン城をはじめとする見どころにあふれ、特に夏の季節には大きな賑わいを見せる町です。

そんなコブレンツでこの時期に町を彩るのが、旧市街の各地で開催されるクリスマスマーケット。各会場はこぢんまりとしながらも活気にあふれ、グリューワインを飲みながら楽しそうに会話をする人々の声やクリスマスソングが気分を盛り上げてくれます。

コブレンツのクリスマスマーケットを訪れる際は、中央駅で下車しないよう注意。中央駅は旧市街から離れており、最寄り駅はミッテ駅(Stadtmitte)となります。

駅から旧市街の路地を進んでいくと、まずたどり着くのがミュンツプラッツ(Müntzplatz)のクリスマスマーケット。町の中で一番大きな会場がここで、お店の上を覆う星のカーテンのようなイルミネーションがロマンチックなムードを演出しています。

ここでひときわ注目を集めているのが、巨大ピラミッドならぬ巨大風車。大きなピラミッドが立っている様子はドイツのクリスマスマーケットでもはやおなじみの光景ですが、巨大な風車はなかなか見かけないのではないでしょうか。風車の下ではグリューワインなどの飲み物が販売されています。

ミュンツプラッツから旧市街を東へ歩いていくと、アム・プラン(Am Plan)広場の会場が見えてきます。大きさだけで見れば先ほどよりも小さ目ですが、存在感たっぷりのピラミッドと控え目に飾り付けられたツリーが輝く光景は一見の価値あり。

会場では定番のクリスマスソングが寒さも吹き飛ばすほどの大音量で流れ、気分も盛り上がります。小さなメリーゴーランドや風船売りのおじさんもいるので、お子さんも十分に楽しめるはず。

さらに旧市街をあるいていくと、ヨーゼフ・ゴレス広場(Josef Görres Platz)ではモニュメントを囲むようにしてミニ機関車の線路が敷かれています。暗闇の中で幻想的に照らし出された線路の上を機関車が走っていき、乗っている子供たちもとても楽しそうです。

広場にはグリューワインやこの地方で生産されたワイン、食事やクリスマスオーナメントのお店が並びます。広場自体はそこまで大きくありませんが、ほかの会場に比べて混雑が少ないのでクリスマスマーケットをゆっくり楽しみたい方におすすめです。

このほかにも小さなクリスマスマーケットが旧市街に数ヵ所あり、どこも徒歩で回ることができます。美しい街並みに輝くイルミネーションを楽しみながらグリューワインでほっこりすれば、ドイツのクリスマスにやってきた実感がじわじわと湧いてくるでしょう。

コブレンツはケルンやボンをはじめとするライン川流域にある町へのアクセスも良いので、これらの町でクリスマスマーケットをハシゴするのもおすすめです。