クロアチアの人気都市ドゥブロヴニク。地中海に面したかつての海洋大国では、城壁に囲まれた美しい旧市街が訪れる者を魅了してやみません。

そんなドゥブロヴニク旧市街の見どころのひとつであるのが、ピレ門から入ってすぐの場所にあるフランシスコ会修道院。14世紀に建設され、美しい回廊やクロアチア最古の薬局を目当てに多くの観光客が訪れるスポットです。

修道院があるのは、ピレ門から入ってすぐ左手。水飲み場にもなっている「オノフリオの噴水」の向かいだと思って頂ければ分かりやすいでしょう。

現在の場所に修道院が建設されたのは14世紀ですが、それ以前は13世紀から城壁の外を拠点にフランシスコ会の活動が行われていました。しかしヴェネチアをはじめとするライバル国家とのあいだに緊張が高まると、町は防衛のために城壁の外にある大きな建物を取り壊すようになります。

その中で城壁の外にあったフランシスコ会の拠点も取り壊され、城壁の中に新たな修道院が建設されたのでした。

院内に入ると、ロマネスク様式の回廊がまっさきに目に飛び込んできます。中庭から柔らかな光が差し込み、その様子からは神々しささえ感じるほど。

人影もまばらで、通りの喧騒がまるで嘘であるかのよう。ここだけしんと静まりかえっていて、別世界に来たかのような気分にさせられます。

壁のアーチ部分には美しい壁画が施されています。

説明文が読めないのが残念ですが、何枚も絵が続いていて何かのストーリーになっているようです。

木々が生い茂る中庭。ドゥブロヴニクの旧市街では木々をほとんど見かけませんが、ここは緑が溢れていてオアシスのようですね。

柱にも注目してみましょう。上部分には人や動物、植物をモチーフにした彫刻がされています。

ひとつひとつ彫刻が異なるので、ぜひじっくり観察してみてください。

さて、フランシスコ会修道院にはクロアチア最古の薬局である「マラ・ブラーチャ薬局」が入っています。1317年から存在する薬局では今でも中世から続くレシピによるコスメが作られ、お土産として沢山の人が購入していきます。

ローズウォーターやラベンダーのクリームをはじめ、ハーブを使用したコスメの種類がかなり多く、選ぶのも大変なほど。テスターもあるので、色々試しながらお気に入りの商品を見つけてみてください。

賑やかなドゥブロヴニク旧市街とは別世界のような空間が広がる、フランシスコ会修道院。美しい絵画や彫刻を眺めながら、しばしの静寂を楽しんでみてはいかがでしょうか。

修道院訪問の際は、薬局でコスメを買うのも忘れずに。ハーブのいい香りに包まれるたびに、クロアチア旅行の思い出を呼び起こしてくれるでしょう。