台東区・日本堤。

江戸時代に吉原が移転してきてからは「吉原土手」とも呼ばれ、多くの江戸っ子達で賑わっていたこの場所には、「土手の伊勢屋」と呼ばれる天ぷらの名店や桜鍋の名店「中江」など、100年以上の歴史を誇る名店がきらぼしのごとく存在している場所として、多くのグルメな人々を引きつけて止まない場所です。

また、日本堤はかつて、大阪市の釜ヶ崎、横浜市の寿町と並んで称される日本の三大人足寄場のひとつとして簡易宿泊所が多く見られ、日本の高度経済成長を支えた場所でもありました。

そんな場所も今ではその簡易宿泊所の値段の安さから、世界中のバックパッカーが集まる場所へと変貌しつつあります。

そんなニッポンのある種、本当の歴史が詰まっていると言ってもいい場所「日本堤」に、本物のコーヒーを味わえるお店がある事をご存知でしょうか。

今回はコーヒー界のレジェンドが供する絶品のコーヒーを味わえるお店「バッハ」をご紹介します。

・下町にひっそりとたたずむコーヒー文化の源泉、それが「バッハ」
こちらのお店「バッハ」は1968年(昭和43年)創業の老舗喫茶店。

1968年(昭和43年)と言えば週刊少年ジャンプが創刊し、深夜ラジオの金字塔とも言えるオールナイト・ニッポンがスタートした年。

現在まで続く日本の娯楽文化が産まれた年に、バッハが現在に伝えるコーヒー文化も産まれたのです。

・コーヒーの世界では神とも言われているオーナーのお店
こちらのお店「バッハ」のオーナー田口護(たぐちまもる)さんは、実はコーヒーの世界では神様とも言われているほど。

その名声は日本のみならず、世界に轟いています。

多くの方がこちらのお店「バッハ」で修行し、全国でカフェを経営していますし、近年では「コーヒー界のApple」と言われているブルーボトルコーヒーの創業者ジェームス・フリーマンさんも「バッハ」を愛する1人だと公言しています。

また、こちらのコーヒーは2000年の沖縄サミットで首相晩餐会にも提供され、コーヒー嫌いで有名なアメリカのクリントン大統領がそのおいしさに感動したという逸話もあるほどの味わいです。

・本物のコーヒー、それは「ハンドピック」
バッハが提供するコーヒーのすばらしさの1つは「ハンドピック」。

「ハンドピック」とは、手作業で良い豆を1粒1粒選び抜く作業の事。

植物であるコーヒー豆は、1つ1つ形も大きさも違います。

自家焙煎によってムラができないよう、1つ1つの豆を選び抜き、豆の特徴を最大限引き出せるようなコーヒーに仕上げているのです。

そんな機械では絶対にできないと言っても良い「ハンドピック」で選ばれた豆を自家焙煎する本物のコーヒーが味わえる場所、それが「バッハ」なのです。

・洗練されたトーストはどこまでも甘美な味わい
コーヒーへのこだわりだけでなく、サイドメニューへのこだわりも非常に深く、その奥行きには感銘を受けるほどです。

自家製のパンを最高のトースターと呼び声高い「バルミューダ」でしっかりと焼き上げたトーストは、外側はカリっと、内側はしっとり・ふわふわと、最高の仕上がりです。

絶妙なバターとジャムの味わいと小麦の香ばしい香りと甘み、それぞれがそれぞれを高め合うトーストを絶品のコーヒーとともに味わう、まさに至福の瞬間がそこにあります。

・自家製スイーツは極上の味わい
もちろんお店の2階で焼き上げられているケーキやタルト、シュークリームも最高の味わいです。

イチゴたっぷりのタルトはイチゴの酸味と甘みが絶妙で、クリームの食感や香り、さらには味わいに至るまで、まさに隙がないといっても過言でないほど完璧な仕上がり。

香ばしく焼き上げられたシュー生地に、たっぷりとバニラビーンズをつかった贅沢なフレッシュカスタードクリームを一杯に詰め込んだシュークリームは、幸せともいえるほどの味わいをくちいっぱいに感じる事ができます。


本当のコーヒーを極上のスイーツと味わう、そんなゆったりとした時間を楽しみたいのなら、「バッハ」を訪れてみてはいかがでしょうか?

きっとそこには、コーヒーを淹れる人の美味しいコーヒーを飲んでもらいたい、そんな「心遣い」をしっかりと感じる味わいがあるに違いありません。

また、その「ハンドピック」で選ばれたコーヒーは、飲む人をすばらしい時間と空間へと、連れて行ってくれるに違いありません。

お店 バッハ
住所 東京都台東区日本堤1-23-9
営業時間 8:30〜20:00
休日 金曜日
お店のHP http://www.bach-kaffee.co.jp/