パタゴニアとは南米のアルゼンチンとチリの両国にまたがる、南アメリカ大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称のこと。

パタゴニアという名前の由来は、1520年、フェルディナンド・マゼランという世界一周を世界で初めて達成したといわれている冒険家が、この付近に住んでいた先住民を見て、「パタゴン」(patagon)族と命名した事が始まり。

「パタ」(Pata)とはスペイン・ポルトガル語の「足」という意味で、「ゴン」の意味はわかっていないそうです。そのパタゴン族の住む土地ということからパタゴニアという名がついたと言われています。

パタゴン族はグアナコという、アルパカに似ている動物の毛皮でつくったブーツを履いていたため、当時マゼラン達探検隊にとって、先住民の足が非常に大きく見えていたのではないかと言われています。

そんなパタゴニアには約30もの国立公園があり、そのうちの3つの国立公園が世界遺産に登録されています。

今日はその世界遺産に登録されているパタゴニアの中から、有名なアウトドアブランド「パタゴニア」のロゴにもなっている山「フィッツ・ロイ」をご紹介します。

「フィッツ・ロイ」はアルゼンチンのエル・チャンテンという街にあり、アンデス山脈に連なる山々の1つです。

標高は3359メートルですので、日本の富士山(標高3776メートル)より少し低い山になります。

実はフィッツ・ロイの頂上は切り立った岩でできているので、頂上まで登るためには、ロッククライミングのプロレベルでないとのぼる事ができません。

世界でも数えられるほどの人数しか登頂できておらず、日本人に限って言えばわずか2人だけがフィッツ・ロイの登頂に成功しています。

そんなフィッツ・ロイを間近で楽しむのなら、1番高い標高に位置するキャンプ場があるエリアから40分の場所にあるロス・トレス湖(標高1150メートル)がオススメです。

このロス・トレス湖までなら日帰りも可能ですし、無料キャンプ場でお休みしてからアプローチするという滞在型のアクセスも可能です。

ただ、せっかくここまできたのなら、日帰りではなくて、キャンプしてステイするほうをオススメします。

なぜなら「奇跡のフィッツ・ロイ」と言われる天気のいい日の朝には、朝日が出た後10分間だけ見る事の出来る奇跡の絶景に出会えるからです。

しかし、このパタゴニア地方は1年で晴れとなる日は30日程度しか無い事で有名で、1ヶ月の間でもわずか2,3日しか晴れることがありません。

1年に30回程度しか晴れがない、そして朝日が出た後10分間だけしか見れない、そういった条件から、奇跡の絶景とよばれているのかもしれません。

エル・チャンテンから片道約4時間ほどで、ポインセノットキャンプ場という標高が最も高いキャンプ場に到着です。

キャンプ場に到着したら、テントを設営して朝日の時間まで待ちます。

夕日に消えていくフィッツ・ロイは、朝日とはちがいますが、美しい情景を見せてくれます。

テントを出発する時間は日の出の1時間半前。

キャンプ場からロス・トレス湖(標高1150メートル)までは約40分の道のりを歩く事になりますが、空を見上げると満天の星空が奇跡の絶景を予感させてくれます。







自然が作り出す、奇跡の瞬間はたったの10分。

日が昇るとすぐにフィッツ・ロイはその色を岩肌の色へと変えてしまいます。

遠くはなれた南米で見られる奇跡の絶景、パタゴニア・フィッツロイの朝日。

もし来年、南半球の夏(日本では1月から3月)を体験する機会があるようでしたら、是非アタックしてみてください。