阪神・淡路大震災の発生から28年を迎えた、2023年1月17日。
警視庁警備部災害対策課は、Twitterで人命救助の訓練動画を投稿しました。
動画によると、災害現場で倒壊した建物の下敷きになった人を救助する際に、『テコの原理』が役に立つといいます。
先日、渋谷駅で山手線ホームを統合する工事が行われ、作業員がテコの原理と人海戦術によりレールを移動していました。災害現場でも「知恵と道具」でこのテコの原理を活用し、5センチ程度の隙間を作れば命を救えます。阪神・淡路大震災では、倒壊建物から共助の人海戦術で多くの命が救われました。 pic.twitter.com/TsvigWpni2
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) January 17, 2023
角材やバールなどを使って、重い物を持ち上げる、『テコの原理』。
災害現場で下敷きになった人を救助する際、5cm程度の隙間を作ることができれば、命を救えるといいます。
また、開かなくなったドアや扉をこじあけたり、がれきを撤去したりするのにも有効でしょう。
動画を見た人たちからは「小学校で習うけど、実践で応用できる人は少ない」「ありがたい情報」などの声が上がっています。
阪神・淡路大震災では、地震直後に16万4千人以上もの人が、がれきの下敷きになりましたが、近隣住民や消防、警察、自衛隊などの協力によって、多くの人が救い出されたそうです。
私たち一人ひとりが、防災や救助の知恵を持っておくことで、将来救われる命があるかもしれません。
いざという時のため、覚えておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- @MPD_bousai