G1 CLIMAXが17日、北海道立総合体育センター北海きたえーる(札幌)大会で開幕。メインのAブロック公式戦では内藤哲也が大熱闘の末に2年ぶり参戦となった飯伏幸太を破り、今年も真夏の祭典の幕が開いた。

 今年も札幌が開幕戦の舞台に据えられた真夏の祭典。“Aブロックデー”となったこの日のメインでは、いきなり内藤と飯伏の対決が実現した。20分を超える熱闘となったが、終盤に内藤を上回る“制御不能\”っぷりをみせたのは飯伏。デスティーノを踏ん張ってコーナーへの“やり投げ”を敢行するや、エプロンサイドからロープをまたいでぶっこ抜く投げ捨てジャーマンまで発射。かつて1・4東京ドーム大会での中邑真輔戦で繰り出した非情の一撃に北の大地も沸きに沸いた。

 さらにはコーナー上の内藤にオーバーヘッドキックを決めた飯伏は、雪崩式のドリルアホール・パイルドライバーまで敢行。衝撃の一撃で内藤はのたうち回ったものの、封印宣言を守って必殺フェニックス・スプラッシュは放たず。ダブルアームの体勢に入って新技を予感させた。

 だが、踏ん張り通して阻止した内藤はカウンターの浴びせ蹴りで逆転。さらには右ハイキックを避けて一瞬のデスティーノ発射に成功だ。飯伏も肩を上げて場内は熱気に包まれたものの、続けざまに内藤が2発目のデスティーノを決めて完璧な3カウントが数えられた。

 締めのマイクを握った内藤は「今日ここ札幌大会で開幕し、8月13日・両国大会で幕を閉じる今年のG1 CLIMAX。Aブロック、Bブロック、誰が勝ち上がるのか。そして誰が優勝するのか。皆さまで予想して楽しんでください。答えはもちろん…トランキーロ! あっせんなよ!」とキメて場内も大歓声。北海道では初となる「ロス・インゴベルナブレ〜ス! デ! ハ! ポン!」の大合唱でG1開幕戦を締めくくってみせた。

 とはいえバックステージでは「初戦に勝った。だから何? 飯伏に勝った? だからなんだよ。俺はG1 CLIMAXに優勝したいからエントリーしてるんだよ。別に飯伏に勝ちたいからエントリーしてるワケじゃないしね。それに言ったでしょ? 今年のG1 CLIMAXで一番の消化試合は飯伏戦だって」とサラリ。「さあ次の公式戦は21日、後楽園ホール。メインイベントでのYOSHI-HASHI戦。ということは次の大合唱はつまり、21日の後楽園ホールってことですかね。ご来場予定の皆さま、楽しみにしていてください」と不敵に予告した。

 セミファイナルでは番狂わせ。初出場となるザック・セイバーJr.が棚橋弘至を初戦で破った。棚橋がヒザ殺し、ザックが腕殺しを続ける我慢比べ。終盤にカウンターのスリングブレイドをようやく決めた棚橋がハイフライアタックからのハイフライフローで仕留めにかかったものの、ザックは剣山で撃墜して必殺のジム・ブレイクス・アームバーへ。テーピングを剥がし、手首をも極めながら強烈に絞め上げ、現IWGP・インターコンチネンタル王者にギブアップを意思表示させてみせた。

 第7試合では石井智宏と後藤洋央紀が激突。CHAOS同門対決でも関係なしの真っ向勝負を展開した。終盤にはこん身のラリアットを交錯させてダブルダウン状態となり、さらに果てなきエルボー合戦まで繰り広げた。ノーモーション頭突きをアゴに当てて競り勝った後藤が、こん身の左ミドルを叩きこみ、最後は裏GTRからの正調GTRで激闘を制した。

 第6試合ではバッドラック・ファレが逆転勝利で白星発進。真壁がキングコングニードロップ投下の決定機を作り出したものの、これを仰向けのままノド輪で空中キャッチしてみせたファレが、一気のグラネードで3カウントを奪った。

 全公式戦の先陣を切ったのは永田裕志とYOSHI-HASHIの一戦。YOSHI-HASHIが直前公開特訓で会得した打撃勝負を仕掛けたものの、“最後のG1”を公言する永田が年季の違いを見せて打撃の土俵では返り討ちに。それでも鬼の永田の猛攻をしのぎ切ったYOSHI-HASHIが、左ラリアットで流れを変えてのカルマで3カウントにつなげて初戦を白星で飾った。