エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)『THE NEW BEGINNING in OSAKA』(2019年2月11日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合=○石森太二vs田口隆祐×

 田口のアンクル地獄をしのいだ石森がIWGPジュニア王座V1。試合後、実況席で試合を見守っていた獣神サンダー・ライガーを挑発して対戦を要求すると、怒りの獣神も受けて立つ構えを見せた。

 石森は1・4東京ドームでKUSHIDAを下し、IWGPジュニア王座初戴冠を果たした。そんな新王者に挑戦するのが田口だ。田口はここまでの前哨戦で、石森が若手時代に組んでいたアイドルユニット・セーラーボーイズの代表曲『キープ・オン・ジャーニー』のダンスを完コピして精神的に揺さぶりをかけると、「オーマイ&ガーアンクル狙い」の宣言通り、1・30仙台でのNEVER6人タッグ王座戦で直接ギブアップを奪取。田口有利の状況で、タイトル戦当日を迎えた。

 田口はセーラーボーイズの衣装に合わせ、オーバーオールを着て、頭にはヘッドセットを装着して入場。リング上でいきなり『キープ・オン・ジャーニー』のダンスを披露する。試合が始まっても、巧みに石森を場外に下がらせ、またまたダンスを決めて石森に揺さぶりをかけた。しかし、王者は拍手を送る余裕を見せると、自らもトペのフェイントから負けじと『キープ・オン・ジャーニー』のダンスを見せつけ、逆に田口の動揺を誘った。

 心理戦で後手に回った田口はスワンダイブ式雷電ドロップに被弾すると、首への集中攻撃を受けてもん絶する。頼みの綱のジャンピングヒップアタックも連続してアトミックドロップで迎撃されて、厳しい展開に。それでも、華麗なドロップキックで反撃の口火を切ると、三角飛び式プランチャ、トペコンヒーロで連続ダイブ。「田口」コールを巻き起こすと、3連続ブレーンバスターでチャンスを掴んだ。

 石森のハンドスプリング式レッグラリアットやスライディングジャーマンがさく裂したものの、田口は串刺しダブルニーを自爆させると、アンクル狙いにシフトする。低空ドロップキックやニークラッシャー、ブレーンバスターの体勢から前方に投げ捨てる変型のヒザ砕きなどを挟みながら、オーマイ&ガーアンクルに捕獲。苦痛で顔を歪める石森にスライディング式ヒップアタックを突き刺すと、どどんの構えに。

 石森はこれを丸め込んで切り返すと、ツームストン式剣山フェイスバスターをズバリ。一気にブラディークロスを仕掛ける。だが、読んだ田口は首固めで切り抜け、そのまま足に絡みつくと、またもアンクルを絡め取った。グラウンド式に持ち込んで絞めに絞めると、決定的な場面に場内は沸騰する。

 しかし、もだえ苦しみながらも石森はギブアップしない。ならばと田口は作戦を切り換え、どどんで勝負に出る。フォールをギリギリでキックアウトされると、奥の手のどどん・ジ・エンド(アルゼンチンバックブリーカー式どどん)の体勢に。

 石森は間一髪切り抜けると、カウンターのラリアットを振り抜き、串刺しダブルニー、デスバレーボムの体勢から繰り出す変型ファイナルカットと怒とうの波状攻撃を見舞う。粘る田口は延髄斬りからどどんで大逆転を狙ったが、先読みした石森は空中で体を反転させると、すぐさまブラディークロスを敢行。3カウントを奪い取った。

 アンクル地獄をしのいで、石森がジュニア王座V1。ベルトを肩にかけた石森は実況席に視線を移す。その先に新日本ジュニアの象徴であるライガーを見つけると、手招きして挑発し、対戦を迫った。

 それを受けてリングに上がったライガーはマイクを持ち、「IWGPジュニアヘビー級チャンピオン・石森選手。俺の見間違いでなければ、リングに上がってこいとアピールした。ベルトに挑戦してこいというアピールをしたようにも見えた」と詰め寄る。石森がベルトを高々と掲げて見せつけると、ライガーは「お前、後悔するぞ? あまり大人をからかうもんじゃない。坊主、お前が逆指名するなら、俺はいつでもどこでもそのベルトをもらいにいくぞ」と上から目線で言い放ち、両者の対戦が急浮上した。

 「アンクルとケツ…まあ、ケツなんかは認めたくないけど、でもあれが結構効いたよ。それに試合前から、俺の黒歴史で揺さぶってきただろ? 試合もそうだけど、ああいうところが本当にきつかったよ。まんまと田口の心理戦に飲み込まれるところだったからな。いろんな意味で強烈な相手だった」とバックステージで田口戦を振り返った石森は、「次は獣神サンダー・ライガー。まあ、動物好きの俺vs動物の神と言うべき獣神だな。まあ、新日本ジュニアの歴史をリボーンする意味では絶好の相手だよ。俺から言えることはひとつ、神様は安らかに眠っておけ。イッツ・リボーン」とライガーに宣戦布告した。