『STARTING OVER 2019』東京・後楽園ホール(2019年12月3日)
中嶋勝彦&潮崎豪デビュー15周年記念スペシャルシングルマッチ ○潮崎豪vs中嶋勝彦×

 潮崎が30分に迫る死闘の末に、“相棒”中嶋を撃破。聖地・後楽園ホールを“AXIZ”コールに染め上げたうえで、GHCヘビー級王座挑戦を表明して、若き王者・清宮海斗も受諾。1・4後楽園大会での王座戦が決まった。

 ノア本興行としては年内最後となる後楽園大会メインで、今年15周年を迎えた潮崎と中嶋のスペシャルシングルマッチが実現。今年GHCタッグ王者としてタッグ戦線をけん引した“AXIZ”対決となった。

 「15年間の重みを世界へ響かせたい」。両雄そう意気込んで臨んだ一戦。試合はその言葉通りの“死闘”となった。

 試合前から逆水平とミドルキックを打ち合って“あいさつ”を交わした両雄。いきなりエルボー合戦で気持ちをぶつけあい、潮崎は中嶋と初めて出会った若手時代を想起させるようなフィッシャーマンズスープレックスホールドを放ってみせた。

 中嶋も潮崎の逆水平を鉄柱に誤爆させて、右腕殺しに出る。豪腕を徹底してイジメて封じにかかったものの、潮崎は痛みをこらえての逆水平連発で正面突破だ。ならばと中嶋は相棒相手に得意の“顔面踏みにじり”に出たものの、潮崎もトップロープ越えのトペを敢行して捨て身の反撃。負けじと中嶋もコーナーの潮崎にR-15を見舞ったが、潮崎も追撃を雪崩式デスバレーボムで切り返す…とシーソーゲームが続いた。

 そして、潮崎が逆水平、中嶋が左ミドルキックをエンドレスで正面から打ち合う。互いの師匠である小橋建太、佐々木健介の姿がシンクロした。

 潮崎がゴーフラッシャーからの豪腕ラリアットを狙っても、中嶋は腕への右ハイキックで迎撃。逆に中嶋はリバースフランケンシュタイナー、カナディアンデストロイヤーまで解禁し、必殺のバーティカルスパイク発射にも成功。キックアウトした潮崎も右ハイキックを避けるや、小橋ばりのスリーパースープレックスで投げ捨て、豪腕ラリアットをズバリ。ならばと中嶋もショートレンジラリアットを避けて担ぎ上げ、健介ばりの変型ノーザンライトボム(ダイヤモンドボム)で叩きつけ、四つん這いの潮崎の顔面をサッカーボールキックで蹴り上げた。

 目を背けたくなるような非情の一撃に場内が息をのむなか、中嶋は左右の猛烈ビンタもヒットさせたものの、潮崎は起死回生のローリングエルボーをズバリ。故・三沢光晴さんばりの一撃で戦況を五分に戻し、再び死力を尽くして逆水平とミドルキックを打ち合った。

 ついにガクッとヒザをついたのは中嶋。すかさず潮崎はここ一番のリミットブレイクを放つと、こん身の豪腕ラリアットを連発。あえてカバーにいかずに3発目を「中嶋ぁ!」と叫びながらクリーンヒットさせたものの、中嶋はギリギリで肩を上げて場内は“重低音ストンピング”に包まれた。すると潮崎は、小橋ばりに“握りこぶし”からのムーンサルトプレスを投下し、30分に迫る死闘を制した。

 まさに互いの15年間を出し尽くしたAXIZ対決は潮崎に凱歌。試合後は潮崎が中嶋を抱き起こして健闘を称え合い、後楽園ホールが“AXIZ”コールに染まった。感慨深げにマイクを握った潮崎は「15年、デビューして15年…。俺の視界には必ず勝さんがいました。団体も違ったし、やり合うことも何回かあったけど、今日ここでこうしてデビュー15周年の試合を皆さんの前で…こうやって戦えたことを誇りに思います。勝さん、ありがとう」と感謝のメッセージを送って、去りゆくパートナーを見送った。

 そして、盟友対決を経て“覚悟”が決まった潮崎は、「清宮海斗出て来い!」と若きGHC王者をリングに呼び出すと、「お前のその輝いているGHCのベルト、それをお前から獲るのは俺しかいないだろ!」と挑戦表明。即座に受諾した清宮は「この日が来るのを楽しみにしてました。俺には目指す未来がある。だから、これからもっと皆さんに新しい景色を見せていきたいんです。タイトルマッチ、場所は1月4日、一発目の後楽園ホールで、俺が今まで作ってきた新しい景色を全身で体感してもらいます」と舞台を来年の1・4後楽園大会に指定、両雄よる王座戦が即日決定した。

 「お前が言う新しい景色、俺も体感してみてえんだよ」と清宮に投げかけ、「2020年、プロレスリング・ノア、もっとこれよりも先に行きます。2019年12月、今年最後のナビ、プロレスリング・ノアについてきてください」と締めくくった潮崎。旗揚げ20周年イヤーとなる方舟マットの2020年は、舵取り役を決める“1・4のGHC戦”「清宮vs潮崎」から幕開けとなる。

【試合後の潮崎】
――激しい試合になったが、中嶋戦を改めて振り返ると?

▼潮崎「15周年記念試合で一番やりたくない相手だよ。でも、全て受け止めてくれて、ありがとう。感謝します」

――改めてパートナーの強さを実感した?

▼潮崎「強さはね、わかってはいた。知ってはいた。でも、俺らにしかできない試合、それが俺と勝さんの中にはあるはずだから。それを感じてくれたら、一番嬉しいよ」

――そういう戦いを経たからこそ、GHC挑戦という言葉が出てきたと思うが、それに向けては?

▼潮崎「勝さんとの試合がキッカケというつもりもないし、これで勝ったら挑戦しようという気持ちもなかったけど、やっぱり勝さんが挑戦したのは何度? 2回挑戦したよね。それでもダメだったあのGHC…新しい輝きを持つGHCをまたこの腰に巻きたくなった。そういう気持ちが出ました」

――清宮選手は1・4後楽園ホールという舞台を指定したが?

▼潮崎「いいんじゃないか。それがチャンピオンとしてのプライド、チャンピオンとしての誇りだと思う。1・4、GHCの戦いを…日本一、世界一の戦いを見せてやりますよ」

――今日のフィニッシュに懸けた思いは?

▼潮崎「これしかないなと思っちゃったよね。あそこまで立ってくる中嶋勝彦。あの怖さを断ち切るためにはムーンサルトプレスしかないと思った。それだけ強い相方だよね。本当にこうやって俺がノアに戻ってきて、ここにいれるというのは、勝さんとAXIZを組んだということもあるから。今のAXIZ、中嶋勝彦、潮崎豪というものを大事にして、ノアを引き上げていきます」

【試合後の中嶋】
――出し尽くした一戦だったが?

▼中嶋「本当にこの日のために…出し尽くしたね。ここまでできたのも、潮崎豪だったからだろ? そう思うよ」

――負けた悔しさが強い? それとも充実感のほうが強い?

▼中嶋「両方とも強いね! どうだ? AXIZをずっと見てきて、今日この会場にいて、少しはAXIZの気持ちを感じてくれたか?」

――YES!

▼中嶋「そうか…その答えで十分だよ……。まだまだAXIZも、中嶋勝彦も、これからだ」


☆1/4(土)東京・後楽園ホール『Day1 NEW SUNRISE』17:45開場、18:30開始

▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
小川良成
(1/60)
HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATA4度目の防衛戦

▼GHCナショナル選手権試合
[挑戦者]
マサ北宮
(1/60)
杉浦貴
[初代選手権者]
※杉浦2度目の防衛戦

▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
潮崎豪
(1/60)
清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮7度目の防衛戦

[参戦決定選手]
マイケル・エルガン
ダグ・ウイリアムス