『HIGHER GROUND 2020』神奈川・新百合トウェンティワンホール(2020年2月19日)
○清宮海斗&田中稔vs杉浦貴&大原はじめ×

 2・24名古屋大会のGHCナショナル王座戦に向けた前哨戦で、挑戦者・清宮がようやく反撃のメイン締め。覚悟の“20年間吸収宣言”を公然と放った。

 「その赤いベルトに可能性を感じてる。強い杉浦さんを俺の新しい景色に“吸収”したい」。そう言ってナショナル王座挑戦を決めた清宮だが、これまでの前哨戦は杉浦が圧倒。相次ぐ体制変更や20周年イヤー、今年50歳を迎えるキャリア…と、あらゆる危機感や思いを殺気と凄みに込めて清宮の前に立ちふさがっている。

 今宵ものっけから殴るようなエルボー合戦で気迫をぶつけあい、中盤過ぎにも意地の猛打戦を展開。そして最後はドロップキックで杉浦排除に成功した清宮が、ストレッチプラム式フェイスロックで大原を絞め上げ、杉浦をにらみ付けながら目前でギブアップを奪ってみせた。

 これまでの前哨戦を通じて「物足りない」「目が泳いでる」と杉浦から評されていた清宮は、試合が終わってもじっと視線を外さず、地声で「目を見ろ! 俺の目は泳いでるか!?」と怒声を響かせて気迫をむき出しにした。

 ナショナル王座戦へ、ようやくメイン締めで反撃。マイクを握った清宮は「もうすぐ…もうすぐだよ。2月24日、名古屋国際会議場で俺は杉浦さんの持つ、あのナショナルの赤いベルトに挑戦します。杉浦さんは言いましたよ。『20年間、嫌な景色も良い景色も見てきた』って。俺は、この20年の景色をすべて! 次の名古屋で吸収して、これからの新しい景色に変えてみせます!」と宣言して大会を締めくくった。

 1試合で杉浦の20年間、ノアの20年間を“吸収”するのは並大抵のことではないが、清宮もそれは覚悟のうえ。「でも、やらなきゃいけないでしょ!? 誰かがやらなきゃいけないでしょ!? 誰がやるんですか!? 新しい時代、創るの誰なんですか!?」とバックステージでも珍しく声を荒げて、“覚悟”のほどをにじませた。

 昨年のノアは確かに清宮が通年GHC王者として“新しい景色”を見せてきたが、20周年イヤーとなった今年は小川良成、丸藤正道、鈴木鼓太郎、潮崎豪、そして杉浦…といったノアの歴史を彩るメンバーがことごとくタイトルホルダーとなっている。

 「だから俺は言ってるでしょ? 吸収するって。長い年月かけて歴史を創ってきた先輩方だから。だからこそ俺は全身で吸収したい。そして俺の景色に変えていく。俺が二十歳の成人式の時、杉浦さんとシングルやって、思いをぶつけた時に言われた言葉を借りるんだったらね……俺は今回の名古屋のGHCナショナル戦で…突き抜けますよ!」と清宮。誰も追いつけない存在へと“突き抜ける”端緒を、名古屋でつかんでみせるか。

【試合後の清宮】
▼清宮「どうですか? 今日は。泳いでましたか? 俺の目は。見据えてたでしょ? あの赤いベルト、そして杉浦さんを。杉浦さんは言いましたよ。『俺はこの先少ない』って。そんな人がベルト持っててどうすんですか!? プロレスリング・ノア。俺はこれからノアを自分の力でもっと高いところへ引き上げて、みんなに明るい景色、新しい景色を見せていきますよ」

――前哨戦で押されていたが、ようやく反撃できた形となったが?

▼清宮「常に進化してるから、うん」

――1試合で20年間を吸収する…というのは並大抵のことではないが…

▼清宮「でも、やらなきゃいけないでしょ!? 誰かがやらなきゃいけないでしょ!? 誰がやるんですか!? 新しい時代、創るの誰なんですか!?」

――自分以外にできる人間も、ふさわしい人間もいないと?

▼清宮「うん。もう何度も杉浦さんとはシングルマッチやってるけどね、もうここに来て、俺が獲らないでどうすんだよ!? 他に誰がノアを引っ張っていくんだ?」

――小川、丸藤、杉浦、潮崎…とノアの歴史を彩ってきたメンバーがことごとくベルトを巻いている状況でもある

▼清宮「だから俺は言ってるでしょ? 吸収するって。長い年月かけて歴史を創ってきた先輩方だから。だからこそ俺は全身で吸収したい。そして俺の景色に変えていく。俺が二十歳の成人式の時、杉浦さんとシングルやって、思いをぶつけた時に言われた言葉を借りるんだったらね……俺は今回の名古屋のGHCナショナル戦で…突き抜けますよ!」