TVマッチ『WRESTLE PETER PAN 2020【DAY2】』が7日、配信され、遠藤哲哉が田中将斗を下し、KO-D無差別級王座を奪還。5ヵ月ぶりにDDTに至宝を取り戻してみせた遠藤は「さいたまスーパーアリーナが開催できるまでオレは防衛し続ける」と誓った。

 開催見合わせとなった6・7さいたまスーパーアリーナ大会の代替となった無観客によるTVマッチ2連戦『WRESTLE PETER PAN』。2日目となったこの日のメインイベントは至宝・KO-D無差別級王座戦で、外敵王者・田中に遠藤が挑んだ。両者は昨年12・28後楽園での『D王 GRAND PRIX 2020』優勝戦以来6ヵ月ぶりの再戦。雪辱戦となった遠藤は三度目の正直ならぬ“二度目の正直"を誓って出陣した。

 遠藤は序盤から積極果敢。エルボーやラリアットを繰り出して攻め立て、お株を奪うテーブル葬を狙う。これが未遂に終わり、デッドリードライブでテーブル上に投げられると、遠藤は右足にダメージ。すかさず田中が容赦なく集中砲火を浴びせる。負けじと遠藤はスワンダイブ式エルボーや変型ゆりかもめで反撃。田中が場外へのスーパーフライを発射してテーブル葬を狙っても剣山で迎撃した。

 その後は激しいエルボー合戦に発展し、田中が後頭部にスライディングDを叩き込んだが、遠藤はカウント2でクリア。逆襲のトーチャーラックボムを決め、シューティングスター・プレスを放つ。これを自爆させた田中がジャーマン、エルボーで一気に攻め込んだものの、しのいだ遠藤はパッケージ式カナディアン・デストロイヤーをさく裂。すかさずシューティングスタープレス2連発で3カウントを奪い、26分19秒の激闘に終止符を打った。

 遠藤が田中に雪辱を遂げ、KO-D無差別級王座を奪還。11ヵ月ぶり2度目となる同王座戴冠を果たした。試合後、潔く負けを認めた田中が遠藤にベルトを手渡し、両者はガッチリ握手を交わしてノーサイド。遠藤は退場する田中に向かって「田中さん! アンタは自分の団体でもないのにベルトの価値を高めるって言ってくれた。アンタが言ってくれたように、さいたまSAが開催できるまで、オレは防衛し続ける。そのとき立場が違うけど、オレがあなたの対角に立てるよう楽しみにしてる」とメッセージ。本来の舞台であったさいたまSAでの再会を誓った。

 至宝ベルトが5ヵ月ぶりにDDTへと戻り、遠藤政権がこれから始まる。「誰でもいい。今このベルトに挑戦しようというヤツいたら出てこい」と挑戦者を募った遠藤は、「次の挑戦者だけじゃなく全員に言っとく。田中将斗を倒したオレは強いぞ。このベルトに挑戦するヤツら、それを頭に入れて来い!」と全方位に通告してみせた。そして「ここにDDTのシングルの強さの象徴、無差別級のベルトがある。6人タッグもダムハーツ(ダムネーションとストロングハーツの業務提携軍)にある。カリスマ(佐々木大輔)はUNIVERSALを持ってる。タッグは負けたみたいだけど、いずれオレたちが獲りにいけばいい。DAMNATIONでベルト総獲り。DDTだけじゃなく、プロレス界最強のユニットだと証明してやる」と宣言し、DAMNATIONによるベルト独占を描いた。

 無観客試合ながら2日に渡って開催された『WRESTLE PETER PAN』はハッピーエンドで幕を閉じた。DDTは6・14板橋大会より、観客を動員しての通常興行を再開する。遠藤のKO-D王座奪還によって興行再開と同時に新たな局面を迎える。

【遠藤の話】「燃え尽きた。今日のタイトル戦終わったら、すべてから解放されると思ったけど、そんなことなかった。2冠だぞ。田中さんを倒した。やっぱ田中さんは負けてなお強し。今のオレは強いぞ。覚悟もって挑戦してこい。中村(圭吾)でも、岡谷(英樹)でもいい。練習生のデビュー戦で受けてもいい。今のオレに挑戦したいヤツがいたら、どんな手段使ってでも挑戦してこい。(フィニッシュは)意地。前回のD王で田中さんにキックアウトされたから、2発いかなきゃ終わらせられないって。プロレスラーとしての本能。2発にかけた。それで負けたなら本望。今日の2発はそういうこと」

【田中の話】「半年くらい持ってたベルトがなくなるのはちょっとさびしい。でも、次のさいたまSAまでベルト持っててボクを迎えるって言ってたから、そのときまで待とう。半年以上、田中が来ることで、リーグ戦、DDTが変わったと思えるように戦ったつもり。団体は違うけど、また挑戦できる日を楽しみにしてる。(敗因は?)今日は彼の方が強かった。100パーセントの田中将斗でいったので。(ベルトの価値を上げた?)ボクはそういうつもりで上がってるんであって、決めるのはお客さん。上げたという自信はあるけど、見てくれた人が判断してくれれば」

※写真、情報提供:DDTプロレスリング