『ReOStaff株式会社presents 全日本プロレス中継2020 #8〜荒野の三冠戦〜』(2020年6月30日放送)
世界ジュニアヘビー級王座次期挑戦者決定戦 ○岩本煌史vs児玉裕輔×

 岩本が児玉とのシングル初対決を制し、世界ジュニア王者・横須賀ススムへの挑戦を決めた。

 無観客TVマッチの開始と同時にEnfants Terribles勢が全日本に侵攻。その中で最も屈辱を味わってきたのは岩本だったかもしれない。対アンファンで2連敗を喫し、児玉の度重なる挑発に逆なでされてきた。児玉との世界ジュニア挑戦権争奪戦に合意したが、6・28TVマッチにおける前哨戦(ジェイク&岩本vs羆嵐&児玉)では羆嵐に敗れた。そして児玉との世界ジュニア挑戦者決定戦まで敗れることがあれば、外敵対決による世界ジュニア戦を傍観する最大級の屈辱を味わうことになる。岩本は背水の陣を敷いて児玉とのシングル初対決に出陣した。

 だが、曲者・児玉は一筋縄でいく相手ではなかった。首に集中砲火を浴びせて主導権を握ったかに思われた岩本だが、場外戦で脇腹をエプロンに叩きつけられて失速。すかさず児玉が腹部にピンポイント攻撃を浴びせ、じっくりかつ着実に岩本を消耗させる。岩本もニーアッパーやブレーンバスターで反撃するものの、孤高の芸術は不発に終わり、コブラツイストに捕まって苦もんした。

 その後も児玉が猛攻を浴びせて岩本に付け入るスキを与えない。トーキックで腹部を蹴りつけると、場外に転落した岩本にトペコンヒーロを発射。さらにダイビングエルボーを放ち、マッドスプラッシュで勝負に出た。

 すると岩本が両ヒザで迎撃して児玉の勝機を阻んだ。脇腹の痛みに顔をゆがめながらも岩本はエルボー合戦で火花を散らし、ラリアットで競り勝つ。ジャーマンで追い討ちをかけると、ドロップキックで応戦する児玉をハリケーンドライバーで鎮圧。大外刈り3連発で児玉の動きを止めると、ようやく孤高の芸術がズバリと決まって3カウントを奪った。

 苦闘の末、岩本が児玉との初シングルに勝利。世界ジュニア王座次期挑戦権を手にした。「Enfants Terriblesをここまで調子づかせたのは、最初に2連敗した俺の責任」との負い目がずっと胸にあったが、これで払しょく。岩本は「そんなところであきらめたら全日本プロレスじゃないでしょ? やられてもやられても最後に勝つ。それが全日本プロレス」と言い切り、それを実証してみせた。

 これで胸を張って世界ジュニア王者・ススムに挑むことができる。「きっちり勝った。次回、俺が横須賀ススムの持つ世界ジュニアヘビーのベルトに挑戦させてください。これで文句ないでしょ」とアピールした岩本は、昨年5月に故・青木篤志さんに敗れて陥落以来、1年以上ぶりとなる返り咲きを狙う。そして満を持してジュニアの至宝奪還の乗り出す。

【岩本の話】「これが世界ジュニア次期挑戦者決定戦なんだろ? きっちり勝ったぞ。きっちり勝った。次回、俺が横須賀ススムの持つ世界ジュニアヘビーのベルトに挑戦させてください。これで文句ないでしょ、横須賀選手。クソ、(児玉は)やっぱうまいし、強いよ。正直にね。ただ、Enfants Terriblesをここまで調子づかせたのは、最初に2連敗した俺の責任だと思ってるから。でも、そんなところであきらめたら全日本プロレスじゃないでしょ? やられてもやられても最後に勝つ。それが全日本プロレス。また児玉裕輔やりたいんだったら、いろいろ教えてほしいんだったら、またいつでも相手になってやるぞ」

【児玉の話】「負けた…この試合に勝って、世界ジュニアのベルトに挑戦するのは僕だったはずなのに負けた…。岩本君、強烈だった。君のプロレスの王道、食べきれなかった。クソ、負けた! でもね、今回は、だから。わかる? 今日の試合は負けた。僕はね、岩本君、君とは長い付き合いになりそうな、そんな気がしてるんだよ。だから今回は負けた。次、また戦える日を楽しみにしてるから。たぶん長い付き合いになると思うから」