8・30川崎大会で最愛の相棒だった中嶋勝彦と突然の別れを迎えたGHCヘビー級王者・潮崎豪。

 GHCタッグ王者決定戦をめぐっては前哨戦も含めて杉浦貴、桜庭和志に次々と一本負けを喫し、果てに『AXIZ』が突然の解散を迎えて中嶋は衝撃の『金剛』入りを果たした。

 失意と未練がぬぐえぬ状況あることを素直に告白した潮崎だが、ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY』を前にケジメと逆襲の道筋を見据えた――。


【潮崎豪インタビュー】

――中嶋に突然、別れを告げられた

▼潮崎「正直、全然まだ整理がついてない状況ですよ。今はまだ“ああいうことが起こった"という事実しかない。闘ってみて初めて真意が感じ取れるんだと思うんで。リング上で向かい合った時に『そういうことか』というのが分かるんじゃないですかね」

――あの川崎の日、AXIZは新コスチュームだった。なんの前触れも無かった

▼潮崎「うん…こっちだって久しぶりにAXIZでベルトを!…としか思ってなかったですから」

――ただあの試合、中嶋選手がタッチを求めているのに潮崎選手がなかなか応じないシーンがあった。それを布石とすると、試合後に中嶋選手が言った『俺のこと、必要としてないでしょ?』につながる

▼潮崎「ありましたね…。杉浦さんと熱くやり合っていて、退(ひ)きたくなかったし、『いける!』と思ったからこそ信じてくれるはずだと。あそこでタッチをしとけば良かったのかな…」

――中嶋勝彦のことは必要だった?

▼潮崎「自分としては『必要ない』ということは絶対無かったんでね。AXIZが無ければ、今の俺は無いと思っているから」

――“出戻り"の十字架を背負うなかで、再びノアファンの信頼を獲得できたのはAXIZの存在が大きかったようにも思える

▼潮崎「そうですね。AXIZというタッグがあったからこそ、本当の意味で再びノアに溶け込むことができたと思ってるんでね。(ノアに)戻ってきた時のわだかまり的なものを、AXIZが溶かしてくれたと思ってるんで。自分にとっては本当に大きい、必要なものでしたよ。AXIZは」

――でも中嶋勝彦は『もう必要ない』と

▼潮崎「そう思わせてしまった自分が悪いのか…。でも、それが『金剛に入る』ことにつながるのも違うと思うし…。もともと何かを示し合わせていたのか、衝動的なものだったのか、やっぱり考えてみても分からない。自分の気持ち的にも正直“引きずってる"状況ですけど、やっぱり次に向かい合った時に初めて分かること、感じることがあるんだと思う」

――一方で清宮海斗に救出され、9・6富士大会からタッグを組む

▼潮崎「彼もああいう状況でとっさに『俺が行くしかない』と思ったんでしょう。ただ、彼は彼で稲葉(大樹)君と谷口(周平)と組んでるんで。そこに俺が入ってどうなの?とも思うし。すぐに(ユニット的な意味合いで)清宮と一緒になってやっていく…っていうのは俺の中には無いですね。まだまだ、そんな気持ちにもなれないし」

――N-1に向けては、W王座戦で引き分けた拳王と『決勝でもう一度』とも話していたが、状況が変わってきた?

▼潮崎「変わってきましたね。そこは。最初は拳王がちょうど別ブロックに入ったんで、決着をつけたいと思ってましたけど、勝さん…いや、中嶋勝彦もね、別ブロックに入ってるんで。ケジメをつけないといけないのかもしれない。もうAXIZじゃなくて“向かい合う存在"として」

――自分のブロックを勝ち抜かなければいけない理由も増えた形になる

▼潮崎「そうですね。同じブロックには桜庭和志もいますし。この間タッグの前哨戦で一本取られてますからね。その借りを返せるかどうかが、まず重要だと思ってますよ。別ブロックですけど、杉浦貴にもタッグ王者決定戦で負けたばかりだし、倒さなければいけない相手だらけ、やるべきことだらけのリーグ戦になりますね」

――第1回の去年は当時GHC王者だった清宮が不出場、N-1改称後にGHC王者が出るのも初となる

▼潮崎「うん。そもそもGHCを巻いている以上は、ブロック突破も優勝も義務ですから。当然全試合タイトルマッチだと思ってやるし、俺にとっては出るべき理由も意味も多い。道が突然途切れた現状ではありますけど、また自分自身で切り拓いていきますよ!」