『NOAH the SPIRIT 2020』静岡・ふじさんめっせ(2020年9月6日)
○中嶋勝彦&拳王&稲村愛輝vs潮崎豪&清宮海斗&谷口周平×

 “金剛・中嶋勝彦"がベールを脱いだ。赤く染まった新コスチュームで、元相棒・潮崎豪をいたぶりまくった末に「出戻りでI am NOAH? 笑わせんな」と吐き捨てた。一方で拳王は『N-1 VICTORY』に向けて、清宮を公開糾弾した。

 8・30川崎大会で潮崎と決別し、衝撃の金剛入りを果たした中嶋。赤地のフード付きガウンに、赤地に黒模様の新コスチュームに身を包んで姿を現し、のっけから潮崎相手に先発した。

 「正直、引きずってる」と話した潮崎の未練をあざ笑うかのように、試合では徹底して“豪腕"の右腕を攻め立てた。うめき声を上げる潮崎の腕を嬉々として蹴り飛ばし、踏みにじり、絞め上げた。

 終盤には拳王との強烈な“蹴撃"連係も実現。潮崎を取り囲むと、前後から右ミドルキックを交互にぶち込んで“人間サンドバック"状態に。かつてAXIZが誇った拷問連係技“エンドレスラブ"のキック版で潮崎を戦闘不能に追い込むと、最後は中嶋がサッカーボールキック乱れ打ちからのヴァーティカルスパイクで相手方の谷口を粉砕した。

 悔しげな場外の潮崎を、変わり果てた笑顔で見下した中嶋は「出戻りの潮崎豪、そんなお前がI am NOAH? 笑っちゃうね。AXIZの絆? そんなもん、ハナからねえんだよ!」とマイクで吐き捨て、「今日はそっちの腕だったな。ちょっとばかし壊してやったけど、次はどこを壊してやろうかな。ゆっくりとじっくりと壊してやる」と黒ずんだ笑みを浮かべた。

 昨年はGHCタッグ王者として君臨し、今年は潮崎がGHCヘビー、中嶋がGHCナショナルの両シングル王者として突っ走った“AXIZ"。2004年デビューの同期タッグで、見ている方が恥ずかしくなるほどの“アツアツっぷり"で深い絆を誇っていたが、バックステージで中嶋は「ハナからウソだった」と“AXIZの日々"を一言で片付けた。

 一方で金剛を率いる拳王は、連覇を狙うN-1に向けて清宮を公開糾弾。昨年、両国GHC戦専念を理由にN-1不参加を決断した清宮に、「今年は何事もなかったかのように出てる」と憎悪を再燃させていた拳王は、「N-1初出場・初優勝するって? どの口が言ってんだよ!? 去年はな、チャンピオンだからって負けるのが怖くて、俺はN-1辞退します? 今年はベルトがないから出ます? そして初出場・初優勝する? …お前、N-1ナメてんじゃねえぞ!」とマイクで叫んだ。

 さらには「出ないお前もムカつく、出さないことを認めた会社もムカつく、N-1出ないことを認めた他のヤツのことにもムカついてんだよ! その考え方、その図式、プロレスリング・ノアのあり方を、俺が次のN-1ですべて破壊してやるからな!」とN-1連覇と、現ノアにはびこる“価値観"の破壊を宣言した。

 ともあれ、この日の富士大会では、第2試合でマサ北宮が、セミファイナルでは覇王がそれぞれ勝って『金剛』は全勝。8人にまで勢力を拡大した反骨集団の勢いが、N-1を前に際立っている。

【試合後の拳王、中嶋ら金剛】

▼拳王「見ただろ!? そして空気、感じただろ!? ここ富士のクソ田舎モンのクソヤローどもの背筋がゾクゾクしそうな空気、感じただろ!? これがな“刺激"なんだよ。ノアにこんな空気創れるヤツいんのか!? 俺たちしかいねえだろ。日常の生活、飽き飽きしてんだろ? 俺たちがな! 非日常の生活をテメーらに感じさせてやるからな! これからも俺たち金っ剛に…ついてこい」

――中嶋選手、金剛の一員として試合をしてみていかがでしたか?

▼中嶋「いかが? 逆にいかがでしたか?」

――あれだけ絆の深かった潮崎をあそこまで侮辱していたのには驚いた

▼中嶋「リング上で言った通りだよ。ハナからウソだったんだって」


――AXIZとしての1年半以上の時間というのは、すべてウソだった?

▼中嶋「うん♪ だからウソだって言ったじゃん」


――金剛の一員として闘ってみて、刺激はあった?

▼中嶋「うん、刺激があるからここに入った。それだけ」

――具体的に見据えるものは?

▼中嶋「そんなの全部ペラペラしゃべると思う?(笑) まぁ見てろよ。面白くなるから」


――拳王との蹴りのコンビネーションも強烈だったが手応えは感じた?

▼中嶋「手応え? ここに刺激があるから来た。そしてその通りだった。それだけだ。不満か?」

――N-1という舞台が控えている

▼中嶋「見れば分かるよ。見なきゃ分かんないよ。だから見とけって。“金剛"が面白くするから」

▼北宮「帰るぞっ!」

▼稲村「はいっ!!」