『2020 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2020年9月15日)
「2020 Champion Carnival」Aブロック公式戦 ○ジェイク・リーvs諏訪魔×

 5冠王・諏訪魔がまさかの2連敗で早くも自力優勝が消滅。ジェイクが2年連続の諏訪魔越えで開幕2連勝を決めた。

 12年ぶり2度目の優勝、自身初となる三冠王者としての優勝を狙う諏訪魔だが、ここまで1勝1敗。初戦で羆嵐に完勝したものの、9・13川崎大会でシングル初対決となったイケメンに不覚を取って初黒星を喫した。対するジェイクは開幕戦でそのイケメンに快勝。対照的な両者は昨年も同ブロックで諏訪魔が勝利しているが、1年前の王道トーナメント1回戦ではジェイクが初の諏訪魔越えを果たしている。

 1年ぶりに実現した両者の一騎打ちは激しい攻防戦となった。ジェイクがリープフロッグからのフロントハイキックで先制すれば、諏訪魔はスリーパーで絞め上げて応戦。ラリアットでジェイクを場外に叩き落とすと、フェンス攻撃を連発する大暴れ。その後もダブルチョップ、ショートレンジラリアット連打と5冠王が攻めまくった。

 しのいだジェイクはニーリフトで反撃すると、チキンウイングアームロックで捕らえ、左腕を絞め上げた。ここからジェイクが左腕攻めで試合を支配。耐えた諏訪魔の左腕を蹴り上げ、ロープに腕を絡めて絞め上げる。さらに左の肩口から鉄柱に叩きつけ、フェンスに引っかけてのアームロックで絞め上げる。諏訪魔も左ラリアットで反撃するものの、自らの左腕にダメージを受けて裏目に出た。

 それでも諏訪魔は5冠王の誇りをむき出しにして最後の逆襲に出る。雄たけびを上げるや串刺しラリアット、ジャーマン、ローリングラリアットの猛攻を浴びせ、ジェイクのフロントハイキックをキャッチしてラストライド気味の高角度パワーボムを敢行。ジェイクがミドルキックを連発して左腕を狙い撃ちされても、ショートレンジラリアットをぶち込んだ。が、続くローリングラリアットはジェイクが回避して変型腕固めで捕獲。鬼の形相で左腕を絞め上げると、限界と判断した和田京平レフェリーが試合を止めた。

 腕攻めを完遂してみせたジェイクが2年連続で諏訪魔を撃破。無傷の2連勝で後半戦に折り返すことになった。諏訪魔はプロレス入り時の恩人。だからこそ、試合後、「諏訪魔さん、ありがとうございました」と感謝の言葉が自然と口から出た。「意識飛びそうだ。やっぱり一撃一撃が必殺技だな、あの人」と5冠王の強さに舌を巻きながらも、「最後の最後まで耐え抜いたら、ああいうチャンスっていうのがいきなり巡ってくるんですよ。俺はこれ、人生でも置き換えられると思う」と持論を展開して価値ある勝利を誇った。

 次戦は9・21後楽園大会の羆嵐戦。6・30TVマッチで勝利して以来の再戦となる。「人は変われる」をカーニバルにおけるテーマに設定しているジェイクは、「そう簡単なもんじゃない。それを俺がリング上で…残り2戦、決勝も合わせたら3戦、しっかりと見せつけます」と誓ってみせた。それを証明するのは当然、初優勝しかない。

 一方、諏訪魔はまさかの2連敗。3戦を消化してわずか勝ち点2と5冠王にふさわしくない星勘定となってしまった。残る公式戦は9・21後楽園大会のゼウス戦のみ。これに勝利しても4点止まり。逆にゼウスに敗れるか、ジェイクが勝ち点を加算した時点で脱落が決まる瀬戸際に追い込まれてしまった。

 優勝の2文字が遠のきつつあるだけに、諏訪魔は試合後、「どうなってんだよ、あれは! あの野郎。ふざけんじゃねえぞ!」と大荒れ。「イケメンに負けてから、何か狂ってるよ。全然地に(足が)つかないな。クソ!」ともどかしそうに吐き捨てるとEvolution勢に八つ当たりした。光留に励まされて「狂ったリズムを戻すだけだな」、「次、勝って、優勝に望みをかけるしかねえな」と振り絞るように前向きな言葉を口にしたものの、状況は絶望的と言わざるを得ない。

【ジェイクの話】「クソ、意識飛びそうだ。やっぱり一撃一撃が必殺技だな、あの人。けど、最後の最後まで耐え抜いたら、ああいうチャンスっていうのがいきなり巡ってくるんですよ。俺はこれ、人生でも置き換えられると思う。耐えに耐えに耐え忍んで、ここだっていう時までしっかり実力を養っていく。俺のファイトスタイルはそういう感じなんですよ。耐えに耐えに耐えて。一発では劣るかもしれないけど、人の関節というのは制限がありますから。これで2勝です。何度も言いますけど、俺の今回のメインテーマは『人は変われる』ということです。ただ、そう簡単なもんじゃない。それを俺がリング上で残り2戦、決勝も合わせたら3戦、しっかりと見せつけます」

【試合後の諏訪魔】
▼諏訪魔「どうなってんだよ、あれは!? あの野郎、ふざけんじゃねえぞ! 力が入らない…。壊された。ああ、チクショー! イケメンに負けてから何か狂ってるよ。全然地に(足が)つかないな。クソ! 聞こえるよ、てめえら! 当たり散らすわ」

▼光留「落ち着いて」

▼諏訪魔「ああ! お前、クソ!」

▼光留「落ち着いて、諏訪魔さん。まだまだ」

▼諏訪魔「火をつけるんじゃねえ」

▼光留「チャンピオン・カーニバル、まだまだ」

▼諏訪魔「狂ったリズムを戻すだけだな。クソ、ダメだ。ダメじゃねえな」

▼光留「まだまだ全然いける」

▼諏訪魔「当たり前だ、お前。次、勝って、優勝に望みをかけるしかねえな、お前」

※立ち上がって控室に向かいながら

▼諏訪魔「ふざけんな! ふざけんな、コノヤロー! ふざけんじゃねえ!」