『N-1 VICTORY 2020』東京・後楽園ホール(2020年9月23日※夜興行)
○原田大輔&YO-HEY&岡田欣也vs鈴木鼓太郎&HAYATA&小川良成×

 ノアジュニア大混乱――。“桃の青春タッグ"原田&小峠組が電撃的に復活し、10・11大阪大会で小川&HAYATA組のGHCジュニアタッグ王座に挑戦することが決定。一方で“リーダー"だった小峠はFULL THROTTLE(FT)を事実上追放され、代わりに原田と決別したYO-HEYがFT入りを果たした。

 ノアジュニアは現在、鈴木鼓太郎がGHCジュニア、小川&HAYATA組がGHCジュニアタッグ王座を保持し“STINGER一強"状態が続いている。

 この日はそのSTINGERトリオと、原田&YO-HEY&岡田組が対決。ハイレベルな熱闘を展開したものの、最後は先の読み合いで上回った原田が、回転エビ固めで小川から3カウントを奪ってみせた。

 RATEL'Sを解散に追い込まれ、再三に渡って煮え湯を飲まされてきた小川から勝利。さあYO-HEYとGHCジュニアタッグ挑戦表明…かと思いきや、異変に次ぐ異変は、勝ち名乗りの段から“スタート"した。

 まずはYO-HEYが突じょ原田にトラースキックを見舞って決別を意思表示。さっさと花道を下がった。HAYATA、タダスケ、そしてYO-HEYと元RATEL'S勢に次々に裏切られ、ついに原田は“独りぼっち"に…。そこへ追い打ちをかけるようにSTINGERの3人が襲いかかり、腹いせの公開処刑に打って出た。

 ところが今度は、GHCジュニア挑戦が決まっている覇王が金剛ジュニアとともに乱入。「最弱挑戦者」と罵ってきた王者・鼓太郎を襲撃するや、そこへ火事場泥棒的に杉浦軍ジュニアのNOSAWA論外&カズ・ハヤシの杉浦軍ジュニアコンビも飛び込んできてリング上は大混乱&大乱闘となった。

 騒乱をヨソに、小川とHAYATAは仕切り直して原田公開処刑を継続しようとしたが、今度はFULL THROTTLEの小峠が単独で乱入。なんと原田を救出し、リング上には原田と小峠の二人きりとなった。

 騒然となる場内。ゆっくり視線を合わせると、原田から握手を求めて場内もどよめく。すると小峠もその手を握り返し、マイクを持った原田は「小川、HAYATA。次、GHCジュニアタッグ、俺と小峠で挑戦させてもらうぞ」と宣言した。

 “桃の青春タッグ"として名を馳せた原田&小峠組だが、2016年末に小峠のヘビー級転向を機に絶縁状態に。小峠がジュニア回帰を果たしても、互いに“嫌悪感"をあらわにして、ロクに絡みもしない日々が続いていた。それが“ストップ・ザ・STINGER"を合言葉に、まさかの電撃復活を果たした瞬間だった。

 とはいえ、小峠はユニット・FULL THROTTLEを率いる身。小峠を“リーダー"に担いできた大原と吉岡が飛び込んできて、小峠に詰め寄り、ついには乱闘に発展。すると今度は一度下がったはずのYO-HEYが飛び込んできて、FTに加勢し、大原&吉岡と握手した。小峠が事実上FTから“追放"され、新たにYO-HEYが加わった形となった。

 コロナ自粛期間中のTVマッチでも急展開が続いてきたノアジュニアだが、ここに来てさらなる急展開。その震源となった原田は「おい、軍団・ユニット、そんなもん関係ないぞ。これからは俺が…いや、俺たちがこのノアジュニアを作っていくからな。お前ら杉浦軍ジュニアも、金剛ジュニアも、FULL THROTTLEも、お前ら覚悟しとけよ。まずはSTINGER。小川&HAYATA、お前らの持っているタッグのベルトを必ず奪ってやるからな」とマイクで予告した。

 隆盛を極めたRATEL'Sが解散し、ついに原田が“独り"となったところで永遠のライバル・小峠と再合体。9・26新潟大会では原田の同志“X"も登場予定で、ユニット割拠状態のノアジュニアが本格的に新章へと突入する雲行きとなってきた。

【試合後の原田&小峠】
――なぜ心境の変化があった?

▼原田「今はそれを話す前に、これからどんどん、ノアジュニアってモノを俺たちで創っていくから! 新潟でもう一人、同志が来ますし、3人でノアジュニアをどんどん創っていく。さっきも言ったけど、金剛ジュニアも、杉浦軍ジュニアも、FULL THROTTLEも、そしてSTINGERも全部俺たちが倒して、ノアジュニアってモンを創っていく」

――小峠選手は急な決断だったが?

▼小峠「今日に関しては分からんけど…身体が勝手に動いちゃうことってあるやん。まぁでも、結果的にこうなったんやから、俺はもう一回……もう一回じゃないな。俺たちでノアジュニアを創り上げる。それぐらいの気持ちで俺たちはいるから」

――FULL THROTTLEは脱退した?

▼小峠「アイツら(大原&吉岡)がもう俺と組みたくないのであれば、もうそれは仕方ない。俺が思ってやった行動だから」

――桃の青春再結成までしないと、一強状態のSTINGERを倒せないと思った?

▼原田「これから、あのSTINGERの一強状態、どんどんどん崩していくから! ほかも全部俺たちが倒す! それだけです。これからのノアジュニアを楽しみにしていてください。以上です」

【試合後の大原&吉岡&YO-HEY】

▼大原「おい! なんだアイツ! リーダーまで決めて今まで一丸でやってきて、なんであんな勝手な行動すんだよ!? なんであんな勝手なマネすんだよ!?」

▼吉岡「だいたい、アイツが俺たちを誘って組んだんだろ!?」

▼YO-HEY「俺からしたら聞いとった話と全然ちゃうことだけは分かるけどな」

▼大原「そうそう。YO-HEY入れて、俺たち4人(小峠&大原&吉岡&YO-HEY)で新しくやってこうって話もしてたのによ! なんでアイツが原田と組むんだよ! なんだあの裏切り方!! こんなんアリかよ! いっつもいいトコばっかり取りやがってよ!」

▼YO-HEY「まぁまぁ、そう言いたい気持ちも分かるけど、こうなったらからには、こうなったモンや。え〜改めましてワタクシ、FULL THROTTLE新メンバーのYO-HEYちゃんです。僕たち3人でFULL THROTTLE、エンジン全開でブンブンやってくから、みんな応援のほう、よろしくおねしゃーっす」

【覇王の話】「おい鼓太郎! よくも毎回、好き放題言ってくれるな。最弱の挑戦者? おい見ろ! ピンピンしてるぞコノヤロー! 勝負はあくまでも10月の大阪だ。最後はワン、ツー、スリー…!で勝つのはこの俺、覇王だ!」


【試合後の論外&カズ】
▼論外「なんか小川良成のベルトに挑戦しに行こうかと思ったら、なんか変な喧嘩に巻き込まれて。売られた喧嘩は買うしかないから。クソ、鼓太郎に裏切られた。クソ、鼓太郎め」

▼カズ「“行き損"にはしないからな」