『2020 Champion Carnival』最終戦 東京・後楽園ホール(2020年10月5日)
○青柳優馬vs土肥こうじ×

 青柳が土肥との遺恨対決に勝利。宮原との復縁が浮上した。

 8月からアンファンの新メンバーとして全日本に参戦している土肥は9・13川崎、9・15後楽園と立て続けに青柳を襲撃。9・26小田原での3度目は読んだ青柳がジャーマンで返り討ちにし、「この俺とシングルマッチやれ。どこでもいいぞ。いつでもやるぞ。俺が相手して差し上げましょう」と要求。遺恨決着戦がこの日、実現した。

 溜まったうっ憤を晴らすように青柳は珍しい奇襲攻撃に出たが、すぐさま逆転されてしまう。ミサイルキックやドロップキックの反撃もことごとく自爆に終わり、ダイビングボディアタックを連発してもジャーマンは決められず。土肥のカーフブランディングで反撃され、トラースキックからのエンドゲームで逆転を狙っても仕留めきれず。逆に南京錠固めに捕まるピンチを迎えた。

 これを耐え抜いた青柳はその後もラリアットを食らい、垂直落下式ブレーンバスターで追い込まれたものの3カウントを許さず。起死回生のジャーマンをハイブリッジで決めると、再びエンドゲームで絞め上げて逆転勝利を決めた。

 青柳が遺恨対決を制し、度重なる襲撃の借りを返した。かつてW-1所属だった土肥とは若手対抗戦で火花を散らし、圧倒された苦い思い出がある。「あのWRESTLE-1で戦った時、何べんも何べんもずっと味わってた屈辱を半分だけ…半分だけなんとか返すができたかな」と話した青柳は「もう昔の俺じゃねえよって。土肥こうじも確かに変わってたけど、もう青柳優馬ははるか先に行ってるからな」と差を強調してみせた。

 そしてメイン後、青柳は意味深長な行動に出た。ゼウスに敗れ、チャンピオン・カーニバル準優勝に終わった宮原がリング上で倒れ込んでいるところに駆けつけ、肩を貸して引き揚げたのだ。昨年暮れに最強タッグに出場したこともある二人だが、今年1月、三冠初挑戦に動いた青柳が当時の王者・宮原を裏切る形で空中分解(宮原は「NEXTREAMからの卒業」と表現)した。今シリーズ、二人は何度もニアミスを繰り返してきたが、この日の青柳の行動によって「復縁」の可能性が一気に浮上した形となった。

【青柳の話】「僕と土肥こうじの過去を知る人たちが今どれぐらいいるか。いないかもわからない。でも、あのWRESTLE-1で戦った時、何べんも何べんもずっと味わってた屈辱を半分だけ…半分だけなんとか返すができたかなと思いますね。もう昔の俺じゃねえよって。土肥こうじも確かに変わってたけど、もう青柳優馬ははるか先に行ってるからな。でも、やっぱさすが。強すぎる。まだまだ本当にこれから当たるかもわからないけど、昔みたいにはやれませんから。もうこのまま私が勝ち続けます」

【土肥の話】「負けたな。いやあ、負けた。なんかある? このみじめな俺に対して。負けたよ。昔の青柳とは違ったな。チクショー。でもな、あのヤローの立場、言い分、主張に対して1個アンチテーゼを言っといてやるよ。全日本プロレス所属でお高くとまっているのかもしれねえけど、プロレス団体なんていつなくなるかわからない。そうなった時、お前は人一倍苦労するぞ。あと1個思ったのは、同じコーナーに立っても面白えんじゃねえか? 少しだけ思ったよ。これで終わらねえから。また来るぞ、全日本プロレス」