10・11大阪大会で小峠篤司とのタッグチーム“桃の青春タッグ"を約3年10ヶ月ぶりに復活させて、小川良成&HAYATA組の持つGHCジュニアタッグ王座に挑戦する原田大輔。

 率いてきたRATEL'Sを、小川らSTINGERに解散に追い込まれ、最後まで連れ添っていたYO-HEYにも裏切られた。完全に孤立した末に“絶縁"していた小峠と握手。小峠も“リーダー"だったFULL THROTTLEを抜けての決断だった。

 すべては新たな「ノアジュニア」を創るため。“ノアジュニア正規軍宣言"を放った原田に、桃の青春再結成の経緯と真意、小川&HAYATA戦への展望、そして今後目指すべき場所を聞いた。


【原田大輔インタビュー】

――ここ数年、試合で絡むことすら拒否し、人間性をも否定して絶縁していた小峠篤司と組んだ理由というのは?

▼原田「あの(9・23)後楽園ホールの日。YO-HEYにも裏切られて、いろんなチームが入ってきてゴタゴタしていたなかで、リング上で独りになって。そこへ(小峠が)飛び込んできた。確かに最初はムカついたというか『何しに来たんや』って気持ちはありましたね」

――それでも原田選手のほうから握手を求めていた

▼原田「なぜか反射的に出ました。やっぱり、ずっと嫌っていた部分はあったんで、自分でもビックリしたというか。それでも、その出してしまった手を引く…ということをしなかった自分がいましたね。で、向こうが握り返してきた。その時に『これはイケるな』っていう思いが自然と出てきたんですよね。やっぱりキャリアの半分以上は組んできた選手ですから、これからのノアジュニアを創る、それを成し遂げられる手応えが湧いてきましたね」

――“桃の青春タッグ"は二人がノアと本格的に接点を持ったきっかけとなったチームであり、対鈴木軍で再結成されたチームでもあるが、今回は新たなノアジュニアを創るために手を結んだチームになると。改めて自身にとって桃の青春はどんな存在?

▼原田「やっぱり“初心"ですかね。大阪(プロレス)の時も団体内で一番最初に“タッグチーム"として生まれたのもこのチームなんで」

――なるほど。確かにあらゆる出発点になっている

▼原田「そうですね。ノアに乗り込んできたのもこのチームでしたし、鈴木軍にベルトが全部奪われた時も、初めて一つベルトを奪い返してノア反撃の狼煙を上げたのが桃の青春でしたから。そして今回、もう一度組む舞台も大阪。それこそ“初心"ですよね」

――今回はどんな出発点にしたい?

▼原田「まずは(ジュニアベルトを独占している)STINGERの一強状態を崩すこと。そしてこれからのノアジュニアを創っていくためにも、このノアジュニア戦国時代を制したい」

――宮脇純太も含めて3人で行動していく形になったが、“ユニット"という次元の話ではない?

▼原田「そうですね。あえてユニットにはせずに、ノアジュニアを背負って新しく創り上げるという気持ちを込めて、“ノアジュニア"としてやっていきたい。もうちょっと分かりやすく言えば“正規軍ジュニア"みたいな立ち位置ですかね」

――新たな仲間の宮脇に期待することは?

▼原田「若さで勝負していくだけじゃなくて、それ以上のものを、僕らのタッグを超えるくらいの活躍を期待しますかね。肩の怪我で欠場してましたけど、復帰戦ではテーピングも巻かずに試合をしてて、体も絞ってきて、やる気は凄いみなぎってました。復帰する前から『ノアジュニアを創っていきたい』って言ってたんで、その思いをこれからの試合で爆発させて欲しいなって思いますね」

――率いていたRATEL'Sのメンバーは結果的に全員違うユニットに行った

▼原田「好きなようにすればいい。ただ、動いたからには、それなりのモノを見せてみろよ、って。どっかのチームに入って、単に『馴染みました』だけだったら、当たったその場で終わりにしてやりたいなって気持ちはありますね。俺はまずSTINGER一強を崩して次に進みたい」

――改めてそのSTINGERの王者・小川&HAYATA組をどう見る?

▼原田「この前挑戦した時も僕が直接負けてる。一言でいうと“スキがない"というか。あと、小川良成と組んだことでHAYATAが明らかに変わった。肌を合わせてても『テンポとかリズムを変えてきたな…』っていうのは凄く感じますね。攻めの“荒っぽさ"みたいなものも無くなってきていて、自分が知ってるHAYATAじゃないからこそ、攻略が難しい部分もあるんですけど、このタッグを復活させたからには、倒す自信はありますね」

――RATEL'Sを解散に追い込まれるなど、ここ最近はずっと小川への激しい怒りを募らせてきたが、大阪で今度こそ完全粉砕したい?

▼原田「うん、確かにそういう気持ちは“ありました"ね。この前のランブル戦でもやるだけやって中途半端に帰って。イラつきはあります。でもね、ずっとやりあってきましたけど、感情のままに闘うことで、小川良成だけじゃなくてHAYATAにもやられてきた。だから今回は少し落ち着こうかなっていう気持ちはありますよね」

――先走った感情が戦況を見誤らせてしまった部分があったと

▼原田「はい。どうしても感情は出てきてしまうと思いますけど、そこはなるべく抑えて。それに、あまりに我を出してしまっては、今回のタッグ復活っていうのも意味がなくなってくる。そこはしっかり二人で意思を合わせて、“勝つためにはどうすればいいかを考えていきたい」

――3年半ぶりの再結成だがコンビネーションに不安はない?

▼原田「何の問題もないですよね。何度も言うように、キャリアの半分以上組んでるんで、今さら確かめ合わなくても。この前(9・26)新潟で組んだ時も、テンポとかコンビネーションには何の問題もないな…と思いましたし、(呼吸を)合わすところに関しては、昔の通りというか、そこは変にお互いが我を出すと崩れていくと思うんで。ただ、個人で動く部分に関してはやっぱり違いがありましたね、前とは」

――確かにこの3年半の間、まったく別々の道を歩んできた

▼原田「僕はずっとノアのジュニアで闘い続けて、、向こうはいろいろ変化を求めていろんなことをして、色んな経験してきたと思うんですよね。その別々の道で得たものと、二人のチームワークが重なれば絶対に勝てる相手だと思うし、新しいものも創り上げていけると思ってます」

――単なる“懐メロ"では終わらせないと

▼原田「二人ともその気持ちはまったくないと思いますね。“これから"を見てるので」

――組むからには進化した桃の青春タッグを見せたい?

▼原田「そうですね。見せないといけないと思いますし、大阪で負けてるようじゃ復活させた意味はないと思うんで。一発で獲ります」