『2020旗揚げ記念シリーズ〜ReOStaff株式会社presents〜』東京・後楽園ホール(2020年10月24日)
世界タッグ選手権試合 ○石川修司&諏訪魔vs芦野祥太郎&羆嵐×

 諏訪魔&石川が芦野&羆嵐を返り討ちにし、世界タッグ王座5度目の防衛に成功。和解を果たし、自ら課した「負けたら解散」の危機を乗り越えた暴走大巨人は、王者として最強タッグ連覇に挑むことになった。

 10・17大阪大会で諏訪魔がゼウスとの激闘を制し、三冠王座と5冠王者の座を死守。次に待ち受ける関門がこの日、芦野&羆嵐のEnfants Terriblesを迎え撃つ世界タッグV5戦だった。が、10・5後楽園大会における誤爆が原因で二人の仲は険悪に。V5戦へ向けて石川は「負けたら暴走大巨人解散」まで口にしてしまった。ともに関係修復を見据えたものの、謝罪の言葉を口にできないまま本番を迎えた。

 対する芦野&羆嵐の絆は盤石。羆嵐のダイビングセントーンによる勝利を描く芦野は随所で相棒を後方支援。羆嵐が石川に攻め込まれると、場外から大巨人の足を引っ張って加勢し、羆嵐のラリアットを呼び込む。さらに羆嵐は場外に転落した石川にエプロンからのダイビングセントーンを投下して先手を取った。

 これで脇腹にダメージを負った石川は羆嵐のセントーン、芦野のボディシザースといったピンポイント攻撃に苦もん。羆嵐のバックブリーカー、セントーンの連続攻撃に悲鳴を上げた。ドロップキックで何とか反撃すると、諏訪魔がダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打で二人を相手取る大暴れをみせたが、羆嵐のバックフリップで止められてしまう。それでも諏訪魔は芦野とジャーマン合戦で渡り合ってダブルダウンに持ち込んだ。

 ここで石川と羆嵐が向き合った。串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの連続攻撃で立て直しを図る石川は諏訪魔を呼び込んだものの、連続串刺し攻撃は決められず。羆嵐のラリアット連打、セカンドロープからのダイビングセントーンを被弾し、アルゼンチンバックブリーカーに捕まってしまう。すると諏訪魔が駆けつけ、ジャーマンで投げる好フォロー。そして右手を差し出すと、石川も応じて、ここに暴走大巨人の和解が成立した。

 これで暴走大巨人に不安要素はなくなった。久々に境川をさく裂させ、芦野がカットに入っても諏訪魔が分断。「石川選手、頑張ってくれよ」とエールを受けた大巨人は羆嵐のフライングボディアタックやラリアット連打によって守勢に回り、合体セントーンや埼玉に乾杯!で攻め込まれたものの、意地で3カウントを許さず。羆嵐がダイビングセントーンを狙っても諏訪魔が急行して食い止めると、サンドイッチローリングラリアットからロケットブロッサムも久々に発射。すかさず石川がカミゴェ、ランニングニーリフトでたたみかけると、ジャイアントスラムを爆発させて3カウントを奪った。

 暴走大巨人が和解を果たしたうえで、芦野&羆嵐を返り討ち。世界タッグ王座V5を果たした。試合後のリング上で二人は公開謝罪合戦でわだかまりを完全に払しょく。改めて固い握手を交わすと、「俺たちは全盛期だオイッ!」の叫びで締めた。バックステージで石川が「羆嵐のパワーと破壊力は正直やばかったですね。本当に諏訪魔さんとこんな仲違いしてたら絶対に勝てない相手だった」と振り返ったように、仲直りできたからこそ成し遂げられたベルト死守だった。諏訪魔は「初めてだな、こんな多くの人の前でごめんなさいするの。でもね、なかなか素直に言えねえな。言えねえもんなんだけどさ。ファンのみんながいるから言えるっていうのもある」と照れながらも、「ここまで仲悪くなっちゃったら、解散するしかないんじゃないのと思ったよね。こんな感じで戻れて俺はよかったな」と安どの表情を見せた。

 難敵・芦野&羆嵐を突破し、固い絆を取り戻した暴走大巨人が次に見据えるは、世界タッグ王者として出場することになった最強タッグだ。連覇がかかる暮れの風物詩へ向けて、石川は「結束したんで。最後華々しく優勝して、2020年はやっぱり暴走大巨人だったという形で1年を締めたい」と宣言。諏訪魔も「ここで結束できたからには、次は最強タッグ2連覇、俺はしたいと思うんだよね。まだまだ伝説を伸ばして更新していく」と口を揃え、2021年も見据えてさらなる快進撃を描いた。

 解散危機を乗り越えて一枚岩となった暴走大巨人が「ここ数年の最強タッグは俺たち暴走大巨人が作ってきたと言っても過言じゃないと思うんで。2020年も僕らが最強タッグを引っ張らないと面白くない」(石川)との自負とともに最強タッグ連覇に挑む。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「本当にリング上でも言いましたけど、芦野&羆嵐、予想以上に手強かったですね。強かった」

▼諏訪魔「強えな」

▼石川「特にね、あんまりフィーチャーされなかったけど、羆嵐のパワーと破壊力は正直やばかったですね。本当に諏訪魔さんとこんな仲違いしてたら絶対に勝てない相手だったんで。ちょっとね、自分も意地になった部分があって、なかなかあれだったんですけど、戦いの中で純粋に助けを求めたっていうか、背中押されて。そういう面でも、プロレスっていいなと思いました」

▼諏訪魔「いやもう、石川選手に頑張ってもらっちゃってさ。なんかやっててさ、申し訳なくなったな。最後ね、気持ちが繋がったからよかったんだけどさ。初めてだな、こんな多くの人の前でごめんなさいするの。でもね、なかなか素直に言えねえな。言えねえもんなんだけどさ。ファンのみんながいるから言えるっていうのもあるけど、ただここで結束できたからには、次は最強タッグ2連覇、俺はしたいと思うんだよね。まだまだ伝説を伸ばして更新していくと。そういうつもりでいますよ、暴走大巨人で」

▼石川「そうですね。結束したんで。最後華々しく優勝して、2020年はやっぱり暴走大巨人だったという形で1年を締めたいなと思います。やりましょう」

▼諏訪魔「ありがとうございます」

▼石川「ありがとうございました」

――試合をしている中で、今まで以上に誤爆しないように意識しているところはあった?

▼諏訪魔「しましたね、今日だけは。だからさ、言ってきたじゃん。『いこう』って。なんか俺もちょっと意識した、そこは。ヒヤッとする部分であったり」

▼石川「『いこう』って言ってからの諏訪魔さんの入ってくるテンポがちょっと遅かったんで。逆襲されたんで、そこではシコリがまだありましたね」

▼諏訪魔「いや、違うの。複雑に考えてたわけ」

▼石川「でも、今はもう大丈夫です。仲直りしましたんで」

――今まで組んできた中で、解散がよぎるような気持ちを持ったことはなかった?

▼諏訪魔「ないですよ、そんな。でも、ここまで仲悪くなっちゃったら、解散するしかないんじゃないのと思ったよね。こんな感じで戻れて俺はよかったな。戻れるもんなんだな。まあ、別れても戻るヤツらもいるし。佐藤なんてよ、勝手に出ていって、勝手に戻ってくるヤツだから。また再びというのもあるんじゃないの? でもよかった。割れてねえんだから、今日は」

――気持ちよく最強タッグに乗り込める?

▼石川「そうですね。本当にここ数年の最強タッグは俺たち暴走大巨人が作ってきたと言っても過言じゃないと思うんで。2020年も僕らが最強タッグを引っ張らないと面白くないと思っているんで。いろんな魅力的なチームがいっぱいいますけど、その中でも我々が結果と内容全部独占しますか?」

▼諏訪魔「当たり前だよ、独占だよ、お前」

▼石川「独占して完全優勝。それで終わりですよ、2020年は」

▼諏訪魔「台風だからもう。荒らしちゃうよ」

▼石川「荒らしましょう」

▼諏訪魔「そうだよ。若いヤツらに教えてやる。叩き込んでやるから。『ヤベえな、あいつら』って。調子に乗ったら、誰も止められないからね」

【試合後の芦野&羆嵐】
▼芦野「ああ…負けた。腰痛え。チクショウ。大丈夫か、クマ?」

▼羆嵐「(大の字状態で)ダメだ…。やられた…」

▼芦野「出しきったんですけどね」

▼羆嵐「出しきったけど負けた。言葉にならない…」

▼芦野「まあ、今はこれが現実ですね。取られたっていうのは現実。クマが取られた。俺が取られてもおかしくなかったし。でも、クマが取れそうな瞬間もあったわけですよ。あとは俺たちがそこを詰めていけるかっていうところですね。ただ、やっぱ諏訪魔さんとは試合をしててメチャクチャ面白いですね。凄えわ。マジで唯一日本で尊敬できるレスラーかもしれない、リアルに。試合するとよりそれを俺は感じますね。大丈夫か?」

▼羆嵐「ヤバい…。石川修司の野郎、ヘッドバットがスゲエ効いたよ。試合中、血が出てるかと思ったよ。ふざけやがって。あんだけ叩き込んだのに、腹に。あいつら怪物だな。バケモンだ。クソ」

▼芦野「まあまあ、負けてねえよ。負けてない。俺はね、いつも負けを認めないから。宮原健斗だってそうだよ。全日本の選手に対して負けなんて認めねえよ。負けてねえ。いくぞ、クマ。次だ次。世界最強タッグも俺とクマでエントリーしてるんだからよ。獲るぞ。獲るぞ」

▼羆嵐「クソ。諏訪魔、石川め!」