『Road to Ultimate Party 2020』東京・後楽園ホール(2020年10月25日)
KO-Dタッグ選手権試合 ○樋口和貞&坂口征夫vs上野勇希&吉村直巳×
KO-D6人タッグ選手権試合 ○坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希vs吉村直巳&平田一喜&上野勇希×

 DDT史上初となったタイトルマッチ・ダブルヘッダーでERUPTIONが連勝を飾って完全勝利。KO-Dタッグ王座を戴冠した樋口&坂口は、田中将斗&入江茂弘の迎撃を宣言した。

 9・27後楽園で“ノーチラス"上野&吉村が平田を加えたトリオで“ERUPTION"樋口&坂口&赤井の保持する6人タッグ王座への挑戦を表明。一方、樋口&坂口もノーチラスにタッグ王座挑戦を要求し、坂口が「めんどくせえから来月の後楽園で一日で全部やっちまえ」とアピールしたことを受けて、DDT史上初となるダブルヘッダーでのタイトルマッチ連戦が実現した。

 初戦の6人タッグ王座戦では坂口が上野を胴締めスリーパーで絞殺してERUPTIONが6人タッグ王座を防衛。絞め落とされた上野が突っかかり、ノーチラスが奇襲を仕掛けてタッグ戦が幕を開けた。ダメージを引きずる上野をカバーしようと、吉村が積極果敢に前に出るが、パワフルな樋口の攻撃を受けると失速。串刺しラリアットやダイビングエルボードロップを食らうと苦しい展開に。

 ローンバトルが続いたが、それでも吉村がショルダータックルとブレーンバスターで挑戦者チームをナデ斬りにすると、ようやく上野が登場。フランケンシュタイナー、トルニージョと華麗な大技で試合を立て直して猛追に転じる。樋口にエクスプロイダーを、坂口にはハーフネルソンスープレックスをお見舞い。ERUPTIONも2人がかりで押し切りにかかるが、急行した吉村が両腕ラリアットで割って入り、樋口を豪快なバックドロップで引っこ抜くと、ここぞとばかりに、上野はダイビングボディプレスや変型ブルーサンダーで坂口を攻め立てる。坂口も強烈な飛びヒザ蹴りでカチ上げたものの、神の右ヒザは上野がドロップキックで撃墜した。

 吉村もうっ憤を晴らす大暴れ。樋口と逆水平合戦で火花を散らすと、挑戦者組の連係を同士討ちで阻止する。そして、樋口にラリアットを振り抜くと、上野もダイビングボディプレスで援護射撃。すかさず合体正念場(昇天・改と同型)で勝負に出た。

 しかし、勝負を捨てない樋口は強引に吉村をぶん投げて反攻。ラリアット合戦でも押し勝つ。吉村はカウンターの払い腰で巻き返しを図るも、止まらない樋口はぶちかましをズバリ。巨漢の吉村をドクターボムで投げきった。フラフラの吉村はチョップを連打するが力は入らず。樋口はゴツン!と強烈な頭突きでねじ伏せると、轟天で3カウントを奪い取った。

 KO-D6人タッグ戦に続き、KO-Dタッグ戦でもERUPTIONが激勝。今年1月からKO-Dタッグ王座を守ってきたノーチラスを下し、樋口&坂口がベルトを腰に巻いた。樋口はマイクを持つと、「ノーチラス! お前ら若くて勢いがあって強えよ。KO-Dタッグチャンピオン、伊達じゃなかったよ。ただな、ここで俺らが獲らないと俺たちは先がねえんだよ。悪いけど、今回は俺たちが壁になったお前たちをしのいだ。またいつでもかかってこいよ。楽しかった!」と前王者にメッセージ。坂口も「楽しかった」と同調しつつも、「俺たちが気合い入れたところで、俺らが負けるはずねえんだ」と言い放ち、「6人タッグ誰でもいい。やる気があるヤツ、殺す覚悟と殺される覚悟があるヤツは誰でもいい。挑戦してこい。全員なぎ倒してやる」と宣戦布告した。

 最後を締めたのは赤井。「DDT史上初の2連続のタイトルマッチということだったんですけど、ディザスターは強かった。けど今、ベルトを持っているのはERUPTIONです。タッグも6人タッグも持っているのはERUPTION。いつでも誰でもかかってこい! 誰でもうちら挑戦待ってます。誰でもいいからかかってこい!」と吠えて、後楽園ホールをERUPTION色に染め上げてみせた。

 新タッグ王者はバックステージで早くも初防衛戦に言及。坂口は「先週の大阪、30分引き分けで、一応結果は引き分けたけど、あとから映像を見ると、あれは俺らが押されてるよ。わかんない。35分、40分あったらうちらが取られていたかもしれない。納得いかない戦いだ。だから、入江、田中。このベルトを持って俺らは待ってるよ」と10・18大阪で引き分けた田中&入江組を挑戦者に指名した。

 11月からシングルリーグ戦・D王GPが開幕する。坂口は「D王に俺と樋口が出て、同じブロックにエントリーするか知らねえけど、俺ら2人で頂上決戦やってもいい」と決勝での同門対決を視野に入れると、「それでERUPTIONでシングル、タッグ、6人、全部獲ってやる。なんならいいぞ。あと1人ぐらい連れてきて、10人(タッグ王座)を復活させてもいいぞ。それぐらい俺らは勢いがある」とベルト独占まで予告した。

 樋口は「ERUPTION、坂口征夫、赤井沙希、樋口和貞…自分らはまだまだこんなもんじゃないですし、そしてDDTもこんなもんじゃないです。まだまだ突っ走っていきますんで、誰でもかかってこいって、そんな気持ちです」と豪語。結果を出したERUPTIONはこの勢いのままにDDTの中心に立つ構えだ。

 一方、タッグ王座から陥落した上野は、バックステージで11・3大田区で対戦するUNIVERSAL王者クリス・ブルックスの襲撃に遭い、パイプイスで暴行され、右腕を攻められて大の字に。タイトル戦に向けて暗雲が垂れ込めた。

【試合後の樋口&坂口&赤井】
▼坂口「いいか。なんやかんやあったけど、6人は結局うちらのもとに戻ってきて。これ(タッグ王座)は俺の中で凄い思い入れがあるベルトだから。競技人生初めてのベルトを(佐藤)光留さんと獲って、そのあと、酒呑(童子)でKUDOと散々追っかけてきて、何年がかりだ? それこそ初対戦がケニー(オメガ)&飯伏(幸太)のタッグからずっと挑戦してきて、それでも巻けなかった。船木(誠勝)さんと巻いたこともあったけど、純粋なユニットとして巻けたことに関しては凄い価値があると思う。6人はリング上で言った通り、誰でもいい。タッグに関しては言っておく。先週の大阪、30分引き分けで、一応結果は引き分けたけど、あとから映像を見ると、あれは俺らが押されてるよ。わかんない。35分、40分あったらうちらが取られていたかもしれない。納得いかない戦いだ。だから、入江、田中。このベルトを持って俺らは待ってるよ」

▼樋口「坂口さんの言った通り、大阪で30分引き分けた田中将斗、入江茂弘。自分らは待ってます。そして、いろいろありましたけど、自分が復帰して、坂口さんとタッグを組んで、そしてERUPTIONを結成して。その時のバックステージでも言ったんですけど、ERUPTION、坂口征夫、赤井沙希、樋口和貞…自分らはまだまだこんなもんじゃないですし、そしてDDTもこんなもんじゃないです。まだまだ突っ走っていきますんで、誰でもかかってこいって、そんな気持ちです」

▼赤井「6人タッグとタッグのベルト、2人が頑張って凄い試合をしたので、ここにあって。ERUPTIONが今、DDTのベルトを全部で5本持ってます。やっぱりタッグ、6人タッグときたら、やっぱりシングルのベルトを狙ってほしいと思うので。自分自身もチャンスがあれば狙っていきたいので。D王が控えているので。まだ誰が出るかわからないんですけど、チャンスがあればD王でガッといって、シングルのベルトも狙っていきたいし、狙ってほしいと思っています」

▼坂口「これでちょっとは景色変わっただろ? これで、D王に俺と樋口が出て、同じブロックにエントリーするか知らねえけど、俺ら2人で頂上決戦やってもいい。それでERUPTIONでシングル、タッグ、6人、全部獲ってやる。なんならいいぞ。あと1人ぐらい連れてきて、10人(タッグ王座)を復活させてもいいぞ。それぐらい俺らは勢いがある」

――タッグチャンピオンは戦ってみてどうだった?

▼坂口「強かったよ。強いし、楽しかった。ただ、タッグだけで今日よーいドンだったら、わからなかったかもしれない。タッグ選手権だけで、俺と樋口だったらわからない。向こうの(防衛)7度というのは強いと思う。ただ、今回は6人があってからのタッグだから。そういう部分で、うちらに風が吹いてたのかなっていうのは当然あると思う。単純によーいドンでやってたら、どういう結果になってたか。それぐらい強くて、手応えがあった相手だった」

▼樋口「あの2人の強さっていうのは、ここで出すのもあれかもしれないですけど、DNAだったんで、あの2人が強いっていうのはわかっているし、スゲエ成長して勢いもあるし、強かったです。ただ、やっぱりこっちは場数が違う。KO-D6人の追い風もあった。いろんな事情が重なって獲れたかもしれないです。ただ、場数が違う。本当にそこだと思います」