『Road to Ultimate Party 2020』東京・後楽園ホール(2020年10月25日)
○CIMAvs高尾蒼馬×

 ハラシマルフジ戦を前にCIMAと高尾がシーマソーマ対決を行い、CIMAが快勝。「高尾蒼馬の思いが僕に届いた」と改めて二人の絆を確かめ合った。

 高尾にとってCIMAはかつての憧れ。学生プロレス時代にはCIMAにあやかって「BIMA」を名乗った。それが今、タッグチーム「シーマソーマ」を結成し、11・3大田区大会でHARASHIMA&丸藤のハラシマルフジと対決する。9・7後楽園大会におけるイリミネーション10人タッグで高尾はオーバー・ザ・トップロープながら丸藤に勝利。打倒・ハラシマルフジへ向けて絆を確かめ合うべく、この日、シーマソーマ対決に臨んだ。

 キャリアの差をみせつけるようにCIMAが主導権を掌握。5分過ぎまでCIMAのねちっこい腕攻めが続き、多彩なジャベの前に高尾は苦もんの連続となった。得意のエルボーを連発しても右腕をミドルキックで蹴り飛ばされて返り討ちにされた。

 それでも高尾は時間差ドロップキックで反撃し、串刺しジャンピングハイキック、ディープインパクトの波状攻撃で巻き返す。往復式ランニングエルボーも叩き込んだが、CIMAは追尾式ドロップキックで鎮圧。ダイビングダブルニー、ランニングネックブリーカーの連続攻撃からバッククラッカーを決めたが、高尾も譲らずバッククラッカーで応戦。クラッチ式ファルコンアロー、エンドレスワルツで流れをつかむと、トラースキックを連打。掟破りの逆シュバインも敢行して攻め入った。

 だが、掟破りの逆マッドスプラッシュはCIMAが両ヒザで迎撃。久々にトカレフ(フロム・コーナー・トゥ・コーナー)で飛翔すると、元祖シュバイン、メテオラでたたみかけて高尾から3カウントを奪った。

 シーマソーマ対決はCIMAが勝利。久々のDDTマット、久々の聖地・後楽園で快勝し、「DDTファンの皆さん、お久しぶりです。CIMAです。本当に後楽園ホールで試合をすること自体、半年ぶりです。皆さんも今、コロナ真っ盛りですけど、無事に生きてました? CIMAも#STRONG HEARTSもなんとか生き残ってます」とDDTファンとの再会を喜ぶと、「高尾蒼馬。学生プロレスに出て、CIMAに憧れて、BIMAという名前で試合をしていたというのも、勉強不足で申し訳ない、このDDTに上がるようになってから知ったけど、今日こうやって夢を追いかけた高尾蒼馬とシングルマッチができて、僕もプロレスをやってて…いや、生きててよかったですよ。生きるパワーを与えてくれたよ」と充実感たっぷりに高尾への感謝を口にした。

 フィニッシュ前の飛翔を「最後のトカレフ、たぶん3年ぶりとか、そんな感じやけど、できるかなっていう感じなのわかってました。届くかなあって」と振り返ったCIMAは「届いたよ。高尾蒼馬の思いが僕に届いたように、ガッチリ俺の思いも3年ぶりのトカレフで高尾蒼馬にガッチリいきましたよ」とキッパリ。戦いを通じて絆を再確認したようだ。

 11・3大田区大会は9日後。ハラシマルフジ戦へ向けてCIMAは「次、1回さいたまスーパーアリーナでは流れてしまいましたけどハラシマルフジと。早口言葉みたいなチームやな。こっちはシーマソーマ、速いやろ? スピードで取ったろうやないか」と高尾に呼びかけると、「それからよ、BIMAからCIMAになるんじゃなくて、お前が丸藤かHARASHIMAからピンフォールを獲ったら、Cを飛び越えてDIMAになれよ」とエール。「DIMAになって、ディーノとやって、男色DIMAでいこうやないか」と続けて笑いを誘ったものの、最後は表情を引き締め直し、「俺はエネルギーもらった。皆さんもエネルギーもらいましたよね? 大田区体育館、ぶちかましたろうやないけ!」と気勢を上げた。

 一方、高尾はかつての憧れだったCIMAとの一騎打ちが実現し、「学生プロレス時代では考えられない、夢にも思わなかった、叶うことはないと思ってたことが今日できたんで、今やってる学生プロレスラーにも夢を与えられたかなと。凄くうれしいです」と感慨とともに喜んだ。「今日CIMAさんに勝てなかったけど、次の目標ができたんで。この方に勝つ」とCIMA超えを誓うと、CIMAも「DDTの最高峰をかけてできる日を。俺もそれまで踏ん張るよ」と呼応していた。

【試合後のCIMA、高尾】
▼CIMA「世界中どこも大変やがな。みんな生きてるか? #STRONG HEARTSはギリギリ生きてるぞ。でもね、3年ぶり、4年ぶり、5年ぶり? わからんけど、久しぶりにトカレフやって登ってみたけど、42歳届くかな?という感じやったけど、届きましたわ。何で届いたかというたら、高尾蒼馬の思いが俺に届いたからや。届き、届け、そして来週か、11月3日、大田区でハラシマルフジぶっ潰す。さいたまスーパーアリーナ延期になったけど、俺はあきらめてなかったから。HARASHIMA、丸藤、お前らがビッグマッチ前に1対1で確かめ合うことできるんか? タッグ組んでるだけじゃわからんもんがあんねんぞ。1対1でやってこそわかるものがある。それから学生時代から思い続けてきた気持ち、それが俺に届いて、俺がそれを返させてもらった。大田区はHARASHIMA、丸藤、CIMAだけじゃないぞ。DDTの高尾蒼馬。リング上の二人、それから会場にきてくれる大田区の皆さんに、しっかり俺らを。今からやるタッグチーム(KO-Dタッグ王者)を狙いにいってもええんや。ヒールだろうが何だろうがないよ。アピールしたもん勝ちや」

▼高尾「今日の試合で頑張りすぎて、ただでさえ出ない声がさらに出ないかもしれないですけど。でもね、CIMAさんとシングルできて、学生プロレス時代では考えられない、夢にも思わなかった、叶うことはないと思ってたことが今日できたんで、今やってる学生プロレスラーにも夢を与えられたかなと。凄くうれしいです。今日CIMAさんに勝てなかったけど、次の目標ができたんで。この方に勝つ」

▼CIMA「DDTの最高峰をかけてできる日を。俺もそれまで踏ん張るよ。T-Hawk、リンダマンにガンガンこのDDT攻めてもらってるけど、俺も頑張るよ。ケツに火ついたから。時代はボーダーレスや。学生プロレスだろうが何だろうが這い上がってきたもん勝ちやから。それを大田区でマジ期待してるから」

▼高尾「CIMAさん、大田区よろしくお願いします」

▼CIMA「よし。タッグチームここにあり、CIMA&BIMAここにありを必ずみせるからな。全ての面で」