『D王 GRAND PRIX 2021』(11月22日開幕)へ向けた会見が13日、東京・千代田区の神田明神で行われ、リーグ戦出場13選手が出席。初出場となる秋山準が包囲網を敷かれながらも全勝優勝を宣言した。

 D王GPは2018年から始まったシングルリーグ戦。第4回大会となる今回は全14選手出場の2ブロック制リーグ戦。11・22後楽園大会で開幕し、12・27後楽園大会が優勝戦の舞台となる。開幕9日前となったこの日、所用のため欠席となった坂口征夫を除くリーグ戦出場13選手が出席しての会見が行われた。

 7月1日付で全日本からDDTにレンタル移籍した秋山はBブロックにエントリー。同ブロックとなった5選手が強く意識し、“秋山包囲網"が敷かれる形となった。

 KO-D無差別級王者・遠藤哲哉は自らの希望によって開幕戦の11・22後楽園大会で秋山といきなり激突する。「初戦の秋山準。この試合に勝てば、それで優勝は決まる」と言い切るほど意識し、「残りの消化試合はすべて棄権します。仮に負けることがあれば、それで優勝が消滅するので、残りの試合は棄権します。11・22後楽園、遠藤哲哉vs秋山準の優勝決定戦になります」と秋山戦に懸ける並々ならぬ決意を見せた。

 高尾蒼馬は「CIMAさんとシングルやって、11・3大田区(総合体育館)でCIMAさんと組んで、(HARASHIMA&丸藤正道)に勝って、モチべーションが下がってる。賞金がない? やる気ない」と言いながらも秋山の存在を意識。「同じブロックに秋山選手がいる。若い頃、全日本に出て試合したけど、シングルでやるのは初。いいチャンスなので教わったものを出したい」と意気込む一方で、「最近、哲哉が調子に乗ってるんで殺す」とDAMNATION対決も見据えた。

 UNIVERSAL王者・上野勇希は「UNIVERSALのベルト獲って、防衛して、より勝ち負けが意識される。責任背負ってるし誰にも負けられない」とシングル王者としての責任感を胸にリーグ戦に臨む。「遠藤さん、高尾さんも、ほかの選手もそうだと思いますけど、秋山さんがいらっしゃる」と秋山の名前を挙げ、「高尾さんのように、若い頃に教えていただいたわけじゃないし、プロレスの歴史を通して恐れることもない。平田(一喜)さんにダンスを強要するお茶目で怖い秋山さんを意識します」と話した。

 進境著しい勝俣瞬馬は「初出場することができました。D王はシングルプレイヤーとして結果出したことがなかったし、出ることが出来てうれしい」と初のD王GPに燃えている。「秋山さんに誉められて自信がついた」と言う勝俣は準烈に属する一方で、サウナ部を始動させたばかりとあって、「秋山さんに今の自分をぶつけて勝って、サウナ部に加入してもらう。最終的にはサウナ部4人で決勝を戦いたい」との青写真を披露した。

 過激発言を口にしたのは樋口和貞だ。「自分自身の戦いをするだけ」とのスタンスを示したうえで、秋山を「全日本で終わりかけた人間」呼ばわり。「トップを譲るわけにはいかない。ぶっ倒していきます」と秋山狩りを予告した。

 準烈リーダーの大石真翔は初出場。「僕は志願してエントリーした。今までシングルのリーグ戦に出たことがなかった。今の大石の実力がどんなものか見せたい」と意気込むばかりで、秋山狙いを公言する選手が続出する中、「みんなががん首そろえて、秋山準と言っているので、僕はその足をすくって『大石、ここにあり』を見せたい。秋山さんへの気持ちが一番強いのは僕」と言い切った。

 包囲網が敷かれた形の秋山は動じず、「全日本で終わりかけてた秋山です。社長としてできなかったこと、やれなかったことをすべてなくして。1選手として、DDTに上がってリーグ戦に臨みます」と決意を口にした。リーグ戦出場は2018年4月の全日本チャンピオン・カーニバル以来2年7ヵ月ぶり。「リーグ戦でマークされるのは慣れてる。逆にこの年でマークしてもらってありがとう」と長年の経験からくる自信と余裕を漂わせ、挑発的な言葉を口にした樋口に対して「彼の言葉はいただけない。試合を通して俺の感情をぶつけたい」とけん制することも忘れない。

 やはり注目は初戦で実現するKO-D王者・遠藤とのシングル初対決。「本当は初戦より、真ん中くらいでやりたかった」が本音だが、「ご指名なんで。チャンピオンから直接取れば、いろいろ話もできるし、願ったりかなったり」と王者撃破でみえてくるであろう次の段階を見据えている。そこには「チャンピオンを突破しないと優勝できない」との思いもあり、「全部勝って決勝に行って、D王制覇したい」と全勝優勝を描いた。

 一方のAブロックは2019年覇者・竹下幸之介が名を連ねた。11・3大田区大会では秋山とのシングル初対決に敗れたばかりで「大田区以降、自問自答の日々。自分がやってきたことが間違っていたのか、正しい道を歩んでいるのか。考えるとわからなくなる」と迷いに近い精神状態に追い込まれている。「秋山準にやり返したら、答えが見つかるとは思えない。だけど、秋山準にやり返さないと新しい一歩を踏み出せない」と前を見据えた竹下は「どんなにかっこ悪くても、ガムシャラにやって、再び秋山準の前に立てるよう頑張りたい」と何としても秋山との再戦を実現させるつもり。「勝ち上がって決勝に行って優勝しないと何も始まらない。勝ち上がることに最も重きを置いて優勝します」と2年ぶり2度目の優勝を自らに義務づけた。

 示唆していた引退を遠藤からのエールで回避した佐々木大輔は「俺にはD王に秘策がある。優勝宣言だ。秘策? 先に言ったらバレるだろ。丸め込みだ! 注目選手は俺だ。俺だけ見てりゃいいんだ!」と“カリスマ節"を全開。元無差別級王者のHARASHIMAは「2020年は1月に無差別級失って、コロナ禍で思うように興行できなかったり、再開してもベルトに絡むことができず。大田区でも負けてしまったり、自分のなかでいいものではなかった」と2020年の不振を振り返り、「個人的によりよくするために、最後にD王で結果を出したい」と優勝で現状打破を図る構えを見せた。

 クリス・ブルックスは11・3大田区大会で上野に敗れ、UNIVERSAL王座から陥落したばかり。「ウエノに大田区で負けた。ぜひとも勝ち上がってきてほしい」と決勝戦の相手に指名して雪辱を見据える一方で、「対戦したくないのはアキヤマ。ボコボコにされると思うので」との意向を示した。MAOはノーコメントだったが、自身のTwitterに「前に出た『D王GP 2019』はエントリーされたことがまぐれみたいなもの。今回はエントリーされて、しかるべき実力も期待もふさわしくなっていると思います。必ず結果を出します。クリスとは唯一シングルで当たったことがないので楽しみ」と投稿。彰人は「普通を普通でなくす。当たり前を当たり前ではなくすD王にしたい」と意気込み、欠席となった坂口は広報を通じて「全員殺す!」とのメッセージを寄せた。