『KOBE プロレスフェスティバル 2020』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2020年11月15日)
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 ○奥田啓介vs石田凱士×

 奥田が石田とのリマッチでギブアップによる完全勝利を収め、ブレイブゲート王座初防衛を果たした。

 11・3大阪大会で奥田がブレイブゲート王座を戴冠し、デビュー11周年記念日にレスラー人生初ベルトを手にした。レフェリーストップ負けで陥落となった石田が納得せず再戦を要求し、奥田は「第1試合」を条件に受諾。この日、12日ぶりのリマッチが年間最大のビッグマッチのオープニングマッチで実現した。

 両者はのっけから喧嘩腰。近距離でメンチを切り合い、フロントハイキック合戦、エルボー合戦と打撃戦を繰り広げた。先手を取ったのは石田。ジャーマンで投げると、奥田をコーナーに逆さ吊りにしてサッカーボールキック連打でいたぶり、ローキックやイス攻撃で奥田の左足を狙い撃ちしてアンクルホールドの布石を打った。

 負けじと奥田は場外戦で逆転。石田をイスの山にデスバレーボムで叩きつける荒技に出た。再びエルボー合戦になっても競り勝ち、激しい張り手の打ち合いから牛殺し、側頭部へのローキックで攻め込んだ。

 だが、石田はローキックとミドルキックの打ち合いに持ち込み、連打で左足を徹底攻撃して制すると、顔面蹴りで追い討ち。奥田がバックドロップで反撃してもレッグラリアットで応戦し、ジャーマンで投げ飛ばす。意地の奥田もハイキックで逆襲し、飛びヒザ蹴りをさく裂。蹴り足をキャッチしてのパワーボム、ランニングニーで一気にたたみかけてから消灯を爆発させた。

 粘る石田も3カウント寸前に返すと、2度目の消灯を食い止め、アンクルホールドで絞め上げたが、耐えた奥田はタイガースープレックス狙いをスリーパーで切り返した。前回勝利した時と同じ展開だったが、石田は意地でもギブアップしない。ならばと奥田は逆落としで叩きつけてからなおもスリーパーで絞め続ける。耐える石田がタイガースープレックスで逆襲しても、すぐさま立ち上がった奥田は胴締めスリーパーで捕獲。ようやく石田をギブアップに追い込んだ。

 奥田が石田とのリマッチを制してブレイブゲート王座初防衛。しかも今回はしっかりとギブアップを奪っての完全勝利となった。「チャンピオンになったからには勇気の証、ブレイブゲートを守らないと」、「今回はスリーパーで『参った』って言わせて勝ちたかった」。この二つの強い思いが結実した形だ。

 石田とはブレイブ戦で2勝1敗と勝ち越しとなったが、これで決着とは思っていない。「奥田啓介はブレイブゲートチャンピオンとしてしっかりとこのベルトの価値を高めていきたい」と誓った奥田は「何度でもやっていいし、潰し合いがしたい」と石田とのネクストを見据えた。

【奥田の話】「正直、試合前まで…刺される覚悟と刺す覚悟を持って試合したけど、昨日の夜はチャンピオンになったことと不安がいっぱいで全然寝れませんでした。でも、リングに向かってる時に怖いのはあるけど、チャンピオンになったからには勇気の証、ブレイブゲートを守らないと。その気持ちが一歩一歩進むにつれて増してきましたし。試合中もヒザ、心折れそうでした。でも、DRAGONGATE世代の仲間がセコンドで声をかけてくれるわけですよ。絶対に負けたらあかんと思った。最後の最後、今回はスリーパーで『参った』って言わせて勝ちたかった。最後スリーパーがはまってよかった。アイツとタイトルマッチでは2勝1敗。何度でもやっていいし、潰し合いがしたい。オレはこのベルトを守っていきますんで。奥田啓介はブレイブゲートチャンピオンとしてしっかりとこのベルトの価値を高めていきたいと思います。ド派手にかまそうぜ」