『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』東京・後楽園ホール(2020年11月19日)
「WORLD TAG LEAGUE 2020」公式戦 ○鷹木信悟&SANADAvsザック・セイバーJr.&タイチ×

 IWGPタッグ王者のタイチ&ザック食いを果たした鷹木が堂々のタッグリーグ優勝宣言。「俺とSANADA、確かにカラーは違うが、冷静と情熱の間を絶妙に突く最高のタッグワークを最後まで見せてやるからな」と観客の前で誓えば、それを聞いたSANADAは「はっきり言って…今までのタッグパートナーの中で隣のTKGが一番好きです」とパートナーを称えた。

 ロス・インゴ軍から唯一のタッグリーグ出場となった鷹木&SANADAはここまで1勝1敗のイーブン。3戦目で全勝優勝を予告している無敗のタイチ&ザックと激突したが、試合はタイトルマッチさながらの激闘となった。

 タイチ&ザックが奇襲攻撃を皮切りに先制。SANADAの首に照準を絞り、ザックが得意の関節技で絞め上げたと思えば、タイチはマイクケーブルや鉄柵、ロープを使って執拗にチョーク攻撃を仕掛け、王者らしい盤石の試合運びで序盤戦をリードした。

 対する鷹木&SANADAは連係攻撃に活路。タイチ相手に鷹木の延髄ラリアット、SANADAのローリングエルボー、さらには熨斗紙&TKOの合体技と怒とうのラッシュを浴びせると、ザックの介入に遭っても同時ドラゴンスリーパーで絞め上げた。しかし、タイチ&ザックも聖帝十字陵と卍固めで捕獲し返して譲らず。両軍のせめぎ合いは過熱し、SANADAのネックスクリュー、タイチのバックドロップ、鷹木のバックドロップ、タイチのジャンピングハイキックが連鎖して、4選手が大の字に。場内はこの日一番の大きな手拍子に包まれた。

 タイチと鷹木はここから互いの得意技を激しく狙い合った。タイチが鷹木を真似て、「オイ! オイ!」と雄叫びを上げると、怒りをあらわにした鷹木は「アックスボンバー!」とお株を奪う斧爆弾をズバリ。さらに、タイチを意識した外道クラッチで押さえ込む。ならばとタイチもラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、引かない鷹木もブラックメフィストを仕掛けてポジションが二転三転。混乱に乗じて、タイチが強引にタイチ式ラストライドでマットに叩きつけると、ザックがランニングローキックをぶち込み、すかさずタイチもタイチ式外道クラッチで3カウントを迫った。

 鷹木がギリギリで肩を上げると、タイチ&ザックはザックメフィスト、さらには天翔ザックドライバーと合体技で勝負に出るが、そのたびにSANADAが献身的にカットに入って阻止。一瞬のスキを突いて、鷹木がパンピングボンバーでザックを戦線離脱に追い込むと、SANADAはタイチをドラゴンスリーパーに捕らえたままぶん回す。首を攻められて苦しむタイチを抱え上げた鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで熱戦に終止符を打った。

 無敗のタッグ王者に土をつけ、鷹木&SANADAが2勝目を挙げた。会心の勝利だけに、鷹木は「今の試合はタッグ王者からの直接の勝利だ。おいおいおいおい、俺たちマジでいけるんじゃないか、SANADA」とリーグ制覇に自信を覗かせた。

 SANADAは袂を分かったEVILと過去にタッグリーグ2連覇、3年連続決勝進出を果たしているだけに、鷹木にはプレッシャーもあったようだが、今日の勝利でそれも払拭。「俺はやる時はやる男だ。俺とSANADA、確かにカラーは違うが、冷静と情熱の間を絶妙に突く最高のタッグワークを最後まで見せてやるからな」とカラーの違うSANADAとのタッグに手応えを見せた。

 鷹木に「いつもいつも俺が9割しゃべってるから。ここに来ているファンもワールドを観ているファンも、本当は9割がお前の声が聞きてえんだよ」と締めを託されたSANADAは「はっきり言って…今までのタッグパートナーの中で隣のTKGが一番好きです」とポーカーフェイスでパートナーを賞賛。「おい、後楽園! See you next time!」と後楽園3連戦2日目を完璧に締めてみせた。

 SANADAはバックステージで何も語らず、ノーコメントで消えていったが、鷹木は「リング上で言ったことは嘘偽りねぇからな。夢でも、目標でもない、俺とSANADAで優勝することだ。かなり、現実的な話だと思ってる」と改めて優勝宣言。「来年、1・4、1・5、東京ドームが2日間あるんだろ? いいじゃねぇか! NEVERのタイトルマッチと、IWGPタッグのタイトルマッチ、2日間やってやるよ」とタッグ王座獲りも視野に入れると、「ということで! 以上、鷹木式、ノーコメントだ!」と最後にパートナーへ敬意を表した。

 ここまで無敗だったタイチ&ザック、EVIL&裕二郎にも土がついたため、3戦目にして無敗がいなくなり、タッグリーグは混戦模様。そんな中でも鷹木&SANADAは「冷静と情熱の間」を突き、最高のチームワークで頂点まで駆け上がる。

【鷹木の話】「(※SANADAが立ち去った方向を指差して)今日は、SANADAと同じくノーコメントだ! ノーコメント! (※と立ち去りかけて)ただひとつだけ! リング上で言ったことは嘘偽りねぇからな。夢でも、目標でもない、俺とSANADAで優勝することだ。かなり、現実的な話だと思ってる。そしてここに!(※手に持っていたNEVER無差別級のベルトを掲げて)NEVERのベルトがある。来年、1・4、1・5、東京ドームが2日間あるんだろ? いいじゃねぇか! NEVERのタイトルマッチと、IWGPタッグのタイトルマッチ、2日間やってやるよ。ということで! 以上、鷹木式、ノーコメントだ!」

※SANADAはノーコメント

【ザックの話】「(※氷のうを床に叩きつけて)タイチは俺に失望してるだろうな。俺たちのチームワークは新日本一だ。だから俺たちがチャンピオンなんだ。あそこで俺がタイチを助けられなかったから、タイチがやられてしまった。悔しい! もう全勝優勝は無理だ。東京ドームでは試合したくなかったのにな。でもこうなってしまったら仕方ない。まだ優勝はできるからな。優勝して東京ドームでベルトを防衛すればいいだけのことだ。せいぜい今この瞬間を楽しめよ、鷹木! でもな、タイトルマッチでは俺たちに勝てないぞ。ラスト・オブ・ザ・ドラゴン? いやいや、ラスト・オブ・ザ・ディックヘッド(バカ)の間違いだろ!」

※タイチはノーコメント