「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」の設立が19日、東京・永田町の衆議院第一議員会館で発表された。

 コロナ禍の苦境にあえぐプロレス・格闘技界を救済するべく、元プロレスラーの衆議院議員・馳浩氏らの呼びかけで議員組織「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」が立ち上げられた。役員には会長の馳衆議院議員を筆頭に、プロレスファンとして知られる野田佳彦元総理(顧問)、元格闘家の須藤元気参議院議員(事務局長)、元SPEEDで長男の礼夢さんが今年12月にプロレスラーとしてデビューする今井絵理子参議院議員(事務局次長)ら29名の衆参両議員が党派を超えて名を連ねた。

 超党派で相互の交流を深め、プロレス・格闘技の健全な発展と普及に寄与するのが目的。定期的に会合を開き、意見交換を行っていく。この日の設立総会の中でさっそく「コロナが収まった段階で議連としても世の中に普及する目的でぜひ馳会長vs須藤元気を何かのイベントで、太田(昭宏)顧問、野田顧問のどちらかがレフェリーになっていただいてやることによって、世の中の耳目を集め、格闘技って素晴らしいなってことを普及することを活動の一環に入れていただきたい」との要望も上がり、馳会長が「提案として考えておきます」と返答するひと幕もあった。

 馳会長は「プロレスや総合格闘技が大好きな議員がたくさんいらっしゃる中で我々が受け皿として何かあった時に健全な興行、反社会的勢力との結びつきは絶対許しませんという使命と、選手の安全を守る。この点に関して何かあったらいつでも相談できるように超党派で国会議員団が応援団として頑張ろうじゃないか」と議員連盟設立の意図を説明。「問題があった時は支援を受けられるような、そういう議員連盟になれば」と強調する一方で、「プロレス団体の皆さんがコミッショナー、統一された一つの組織を作って、バラバラで来ないでみんな揃って、『こういうことで困っているんです』としてもらえると」とプロレス界側に改めて統一組織の設立を求めた。

 この日、プロレス界から新日本、全日本、DDT、ノア、スターダム、ディアナ、東京女子、格闘技界からRIZIN、DEEP、修斗、ONEチャンピオンシップの各首脳陣も出席。プロレス界を代表してあいさつに立った新日本・大張高己社長は「新日本プロレスだけではなくて今、プロレス業界というのは非常に苦境に立たされております。ですが、歴史が証明してきておりますように、苦境から立ち上がる時、プロレスは人の支えになってきました。戦後復興にあたりプロレスは人々の心の支えになってきました。何度倒されても立ち上がる、命をかけて勝つまで、3カウント聞くまでやりきる。負けたって次また立ち上がっていく。まさにコロナの影響の中から立ち上がる国民のための貴重な財産なのではないかと思っているところです」と訴え、新たに設立される議員連盟を「まさに最強の援軍が現れた」と歓迎。「私ども期待しておりますし、いろいろご要望を申し上げるかもしれませんが、何卒ご協力いただけたら」と期待を込める一方で、「ここに集まりました7団体、私どもで業界団体といいますか、政府の皆さん、議員の皆さんと向かい合っていけるような組織を今準備をしております」と今年4月に馳議員に要望書を提出した7団体を中心に統一組織を設立する意向を示した。

 プロレス・格闘技興行も含む大型イベントは現在、キャパシティの50%という人数制限が設けられている。現段階で幸いにも会場でのクラスターは発生していないものの、感染リスクを恐れて会場での観戦を控えるファンも少なくない。政府でも給付金などの支援策を複数用意し、スポーツイベントの再開支援事業として、新日本、DDT、ノアなど4団体への交付も決まっている。議員組織の設立によって、今後はそういった政府による支援がさらに円滑化され、プロレス・格闘技界からの要望が速やかに伝えられるような体制が出来上がることになりそうだ。


☆「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」規約(案)

第1条 本議員連盟は、「格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」と称する。

第2条 本議員連盟は、武道、格闘技の推進を通じて議員の交流を深めるとともに、格闘技の健全な普及と発展に寄与することを目的とする。

第3条 本議員連盟は、本連盟の趣旨に賛同する国会議員をもって構成する。

第4条 本議員連盟は、会長、副会長、事務局長他の役員を置く。

第5条 本議員連盟は顧問を置くことができる。

第6条 本議員連盟は必要に応じ、会長がこれを招集し主催するものとする。

第7条 本議員連盟の維持と運営は、会費その他の収入をもってこれにあてる。会費は月額100円とし、歳費より徴収する。

第8条 本議員連盟の事務局は、事務局長の議員会館内事務所に置く。

第9条 本規約に定めなき事項については、役員の合議によって決定する。


☆「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」役員名簿(案)

顧問 太田昭宏(公明・衆)
顧問 野田佳彦(立憲・衆)
会長 馳浩(自民・衆)
会長代理 野田聖子(自民・衆)
会長代理 羽田雄一郎(立憲・参)
副会長 石田祝稔(公明・衆)
副会長 逢坂誠二(立憲・衆)
副会長 海江田万里(立憲・衆)
副会長 後藤田正純(自民・衆)
副会長 田名部匡代(立憲・参)
副会長 松本純(自民・衆)
副会長 松山政司(自民・参)
副会長 馬淵澄夫(立憲・衆)
副会長 三原朝彦(自民・衆)
副会長 笠浩史(無所属・衆)
幹事長 榛葉賀津也(国民・参)
幹事 石井浩郎(自民・参)
幹事 岩本剛人(自民・参)
幹事 大西健介(立憲・衆)
幹事 小熊慎司(立憲・衆)
幹事 音喜多駿(維新・参)
幹事 柿沢未途(無所属・衆)
幹事 重徳和彦(立憲・衆)
幹事 馬場成志(自民・参)
幹事 藤末健三(無所属・参)
幹事 三ツ林裕巳(自民・衆)
幹事 吉田統彦(立憲・衆)
事務局長 須藤元気(無所属・参)
事務局次長 今井絵理子(自民・参)