『2021 NEW YEAR WARS〜ReOStaff株式会社 presents〜』東京・後楽園ホール(2021年1月2日)
○田中将斗vsゼウス×

 田中が真っ向勝負となったゼウスとの再会マッチを制した。

 昨年暮れ、TAJIRIと組んで最強タッグに出場した田中が新春・後楽園大会にも参戦。昨年のチャンピオン・カーニバル覇者・ゼウスとの一騎打ちに臨んだ。両者はかつてZERO1でタッグ王者になったこともある旧知の間柄。ゼウスの欠場によって最強タッグ公式戦で消滅した再会を双方とも熱望して実現した一戦だった。

 田中は前日のZERO1後楽園大会で世界ヘビー級王座5度目の戴冠を果たしたばかり。弾丸戦士はゼウス相手に真っ向勝負を展開。ゼウスにショルダータックルで先制を許しても、キャメルクラッチなど首攻めで応戦し、エルボー合戦も後頭部へのエルボーで競り勝った。

 引かないゼウスも逆水平を連打し、フライングバイセップスエクスプロージョンを発射。チョークスラムは田中が阻止してスイングDDTで突き刺す。スーパーフライは察知したゼウスが雪崩式ブレーンバスターで叩き落とすなど一進一退のせめぎ合いが展開され、ラリアットとバイセップスエクスプロージョンを打ち合って意地をぶつけ合った。

 そして両者はエルボー合戦で火花を散らす。田中がワンツーエルボーで押し込んだが、ローリングエルボーをかいくぐったゼウスはチョークスラムを敢行。ジャックハマーで一気に勝負に出たが、これを不時着した田中はスクールボーイで転がすと、スライディングDをさく裂させて接戦を制した。

 田中がゼウスとの再会マッチに快勝。「見た目の圧もそうやけど、やっぱ対峙した時の圧も凄いし、一発一発もキツいし。最後はあの状態からスキを突いて勝てたというのが正直な気持ち」と薄氷勝利を強調した田中は、「昔だったら、ああいうようなグラウンドに持っていかずに、パワー、パワーで押してたと思うんですけど、全日本に入って学んで得たものをそういう風に出して、三冠巻いてただけのことはある」とゼウスの進化を認めた。

 元三冠王者で、昨年のチャンピオン・カーニバルで全勝優勝を達成したゼウスを破ったことで、全日マットにおける実績を一つ作ったことになる。「そのゼウスに勝てたってことは、これから全日本さんに参戦するかはわからないですけど、凄く大きなアピールはなったんじゃないですかね」と控えめに話した田中だが、自ずとタイトル戦線への参入が期待されるところだ。

【試合後の田中】
▼田中「なんて言うかな、見た目の圧もそうやけど、やっぱ対峙した時の圧も凄いし、一発一発もキツいし。最後はあの状態からスキを突いて勝てたというのが正直な気持ちかな。昔、ゼウス選手とタッグのベルトを持ってた時と全然違うし。戦う前からそれを意識してリングに上がりましたけど、戦ってみて、思っていた以上に凄いなっていうのは感じたし。昔だったら、ああいうようなグラウンドに持っていかずに、パワー、パワーで押してたと思うんですけど、全日本に入って学んで得たものをそういう風に出して、三冠巻いてただけのことはあると思います。最終的に今、試合を振り返ったら、最後は押されてた感があったんで。一発は向こうのほうがありますけど、最後スキを突いて勝てたというのが今日の試合をしてみての感想ですね」

――ゼウス選手は去年のチャンピオン・カーニバル優勝者で、かつ元三冠チャンピオンということは、それに勝った田中選手は全日本マットでさらに前進したと思うが?

▼田中「チャンピオン・カーニバルを全勝で優勝してるんですよね? そのゼウスに勝てたってことは、これから全日本さんに参戦するかはわからないですけど、凄く大きなアピールはなったんじゃないですかね」

――田中選手はいろんな団体に上がって、いろんなトップ選手と戦っているが、自分の中でこれだけは負けたくないという気持ちはある?

▼田中「いやいや、全てでしょ? 全て誰にも負けたくない。なんでも全て、リングに上がっているプロレスラーとして、負けている相手はいるかもしれないですけど、その人に負けたくないという気持ちは人一倍あるんで。何がっていうより、全て負けたくない。なんでも」

【ゼウスの話】「クソ。新年早々、悔しいな。悔しいけども、去年はチャンピオン・カーニバル優勝したのに、コロナに感染し、復活し、新年早々、田中将斗さんとこうやってシングルマッチできたのはホンマ…。正直、戦ってて凄い楽しかった。凄いやりやすい相手で。ただ、勝ちたかった。ただそれだけ。まあ、凄い尊敬している選手なんでね。一発目に試合は負けたけれども、いいゲンは担げたんだじゃないかなと思う。以上。ゼウスは今年1年も全力疾走する。見とけ、オラ」